愛、愛、愛、と歌う若者らの後ろ
誰かが世界を四つ折りにした
どうやら持ち帰るつもりらしい
伝説の野心家がジャンバラヤを演奏する時
街中の三叉路が思い出すのは
四本目になる筈だった道
泣いているに違いない
つられて私も泣かされる
愛、愛、愛、と言葉にした後
いきなり早口になって
決まって聴衆は置いてかれる
外国の言葉はどれも特別で意地悪
だけど今は私だけの世界
けっして私たちの世界ではない
大事な所は泡で隠して
いくら想像が豊かな人でも
古い映像の中では白黒だろう
必要、必要、必要、と嘆いている若者らの
今日の演奏が時間を過ぎても終わらない
言いたいことがたくさんあってまことに結構だと
野心を手放した老人が感心している
世界は至って無表情
だから持ち帰ることが許されていた
ところが
鞄に入らなかったらしい
丸めても無駄だった
老人はとっても急いでいた
乾杯のあと案外酔いは早くまわった
散々四ツ辻の悪口を言った後で
性欲の残高を確かめる
まだ暫くは良好な関係でいられると
安心したなら早速インタビューの続き
ジャンバラヤは料理の名前にもなった
来月には車を買うから、そしたら
次に来る時はドライブスルーだね
泡、泡、泡、にまみれて
老いも若きも今宵
バスタブの妖精
作品データ
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作成日時 2025-01-31
コメント日時 2025-01-31
#現代詩
#縦書き
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| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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2025/12/05 21時51分19秒現在
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