はらはらと髪を切られてしばらくは私にとって私は異郷
残酷な物語から目を上げてみればすべてのものに顔がある
ほんとうのひかりをみたいほんとうのよるのはてからかすむひかりを
憧れは空の深さに一瞬の死後を迎える鳥のようにあり
問いという橋をあなたにかけて今、崩されるまで歩みつづける
異界への裂け目のように夏の午後、カラスアゲハの翅はきらめく
イメージの花をあなたに手渡してみても萎れてしまうのだろう
待つことは予期と覚悟であるならば樹木のように枯れ果てるまで
街路樹のざわめきより一枚の若葉切り離されて、平静
死にゆくものの最後の息が吐かれれば最初の息を吸うだろう
いくつかの死はいつまでもざらついて朝、鮮血の空を見つめる
作品データ
コメント数 : 2
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作成日時 2024-08-30
コメント日時 2024-09-01
#縦書き
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閲覧指数:503.5
2025/12/05 23時26分08秒現在
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短歌ですね。異郷感、残酷な物語、「かすむひかり」、死後を迎える鳥、問いと言う橋、カラスアゲハ、イメージの花、樹木のように、街路樹のざわめき、最初の息、鮮血の空など、読み応えがあると思いました。読み解く楽しみがあるのかもしれません。
0死が見つめているのですね。
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