憧れという名の列車 - B-REVIEW
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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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憧れという名の列車    

列車とは何なのか 運ぶもの 乗り降りするもの 行きたい場所に行ける時もあるが 何処に行くか分からない時もあるだろう 画家は透明水彩絵の具で 絵を描き個展をしている 父親の遺志を継いで 彼もまた画家になった 芸大を目指した時期もあったが 異質なものを感じてやめたらしい 彼は特急列車から降りて 自分の足で歩いている 詩人は大学に入学したが 辞めてずっと 海外で生活していた 最近詩集を出すと言う ハッキリ物を言い 強い口調で言葉を話すが 相手の事を尊重している まるで機関車に乗っているように 轟音を響かせ 煙突からは煙を吐いている 自分には無いものを 持っている存在たち 暴走列車に乗ろう 特急よりも早く 機関車も追い越して ブレーキなんていらない でもやっぱり 列車から飛び降りる 草原に叩きつけられ 擦り傷を作っても 藪を掻き分けながら 自分の足で歩こう 繰り返す昼と夜 腕に刺さる針葉樹の葉 足に絡まるたくさんの蔦 時折聴こえてくるコオロギの声 そうして忘れ得ぬ出会い もぎ取られた衝動の果実 ポケットに仕舞い込み 決して離しはしない 窓枠を震わせ列車の警笛 微かに聴こえてくる



憧れという名の列車 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 26
P V 数 : 2486.0
お気に入り数: 6
投票数   : 2
ポイント数 : 21

作成日時 2021-09-18
コメント日時 2021-10-05
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/04/20現在)投稿後10日間
叙情性88
前衛性00
可読性98
エンタメ10
技巧00
音韻00
構成33
総合ポイント2119
 平均値  中央値 
叙情性2.71
前衛性00
可読性31
 エンタメ0.30
技巧00
音韻00
構成10
総合72
閲覧指数:2486.0
2024/04/20 07時57分22秒現在
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    作品に書かれた推薦文

憧れという名の列車 コメントセクション

コメント数(26)
湖湖
湖湖
作品へ
(2021-09-18)

敷かれたレールの上で生きるか、難しい問題ですね。社会と関わらずに生きることはできにくいですが、自分らしく、労働とも折り合って生きるという事の難しさを誰でも持っていると思います。画家や詩人などの芸術で生きるのは大変だけれど、心を奴隷にされない、ある種の個人営業故の治外法権があるような気もしますが、雇われ人と違う別の厳しさもあるでしょうね。列車の中とそこから飛び降りた世界の対比が自然だったというところに普遍性のある帰結を感じます。それでかつ収入を得るのは難しそうだけれども。そんなことを感じました。

0
きょこち(久遠恭子)
作品へ
(2021-09-19)

なるほどですね。 自分らしく労働と関わる事について、また雇われ人と違う生き方をする厳しさなどもあるという事についてなど、考えてらしたのですね。 暴走列車から飛び降りてから、傷だらけですが歩くつもりです。 確かに収入と結びつくのは厳しい道のりかもしれません。 ともかく、憧れるものに近づき、そして自分の行くべき場所へ進みたいです。

0
まさ
まさ
作品へ
(2021-09-19)

冒頭の「列車とは何なのか」から引き付けられるものがありました。 特に、画家や詩人を列車に例えて描写したところは、 冷静さや、緊密さがあり、読んでいて迫ってくるものがありました。 しかし、4、5連くらいから、急に軽くなってしまった印象があります。 それまでは、しっかりと土に根が生えるよう、じっくりと育てていたのに、 4、5連くらいから、まだ幹がしっかししていないのに、 急に葉っぱをわしゃわしゃ生やし始めたような印象です。 思うに、自己完結を急ぎ過ぎているというか、綺麗にまとめようとし過ぎている気がします。 4、5連以降で描かれていることは、 ひとつひとつが、まだ若葉の状態で、 もっとじっくり育てられる気がします。 なぜ暴走列車に乗ろうと思ったのか、 なぜ降りようと思ったのか、 忘れえぬ出会いはどういうものであったのか、 こういう部分をじっくり育てて、観察していくと、 詩がよりいいものになっていくのではないか、と思いました。

0
きょこち(久遠恭子)
まささんへ
(2021-09-19)

4、5連くらいから、軽くなってしまってますか!! 後で付け足した部分です。 まだ幹がしっかりしていないのに葉を生やしてる感じ、自分でもまだまだな部分だなと思いました。 暴走列車に乗っていれば、たしかに追いつけたかもしれないですね。 忘れ得ぬ出会い、これ、伝わらないかもですね。 よくよく考えてみます!! 貴重なご意見ありがとうございます。

1
YUMENOKENZI
作品へ
(2021-09-21)

すごくいい! それに、あなたはなんかすごい! あなたをこんな詩人に育てている人(人たち)もまた、すごいんだってことも! あなたに、これほど深く愛されている、その憧れの人、本当に幸せな人だと思う。

0
きょこち(久遠恭子)
YUMENOKENZIさんへ
(2021-09-21)

こんばんは。 どういう所が、すごく良いのか、なんかすごい、と感じられる、なんか、とは具体的にどの部分なのか、良かったら教えていただけますか? 褒めていただきとても光栄です。 ただ、私の詩はまだまだだと思っております。 よろしくお願いします。

1
YUMENOKENZI
作品へ
(2021-09-21)

きょこちさん、おはようございます。 ごめん最初の一行にすべてインプレッションを込めていますよ。 様々な読み手がいらっしゃいますが、私はどなたの詩であっても、そこに楽しみを見出せる自信があるんです! 少なくとも、点数を付けながらスケート競技を見る頭になってないので、お許しください。 辛口な評価を下さる作家様のコメントを受け止めることも、あなたらしくていいと思いますが、 自分自身に、もっと自信を持った方が良いとも感じています。

0
きょこち(久遠恭子)
YUMENOKENZIさんへ
(2021-09-21)

YUMENOさん、おはようございます。 返信ありがとうございます。深掘りしてしまい、ご気分を悪くされていたらすみません。 ただ私はあなた自身の言葉がもっと聴きたかったのです。 そうなのですね。自分自身に自信を持っても良いのではとお考えになって下さったのですね。 ありがとうございます。とても嬉しいです。良かったらこれからもよろしくお願い致します。 感謝しております。

1
ْ
作品へ
(2021-09-21)

大変そうですね。暴走列車なんてどこ行くか分からないから、大股で歩いていくのが良いですね。 この強さに憧れますが、少し肩の力を抜いて欲しいです。

0
きょこち(久遠恭子)
ْさんへ
(2021-09-21)

そうなんですよね。暴走列車にでも乗らないと追いつけないんじゃないかと思って。 大股で歩くのやってみます! 肩をぐるぐる回したりして、少しリラックスしようかな。 今日は疲れで寝たり起きたりまた寝たりしてしまいました。疲れてるみたいです。 お優しい言葉をありがとうございます。もう少しリラックスしても良いかもですね!

0
るる
作品へ
(2021-09-22)

こんばんは。今日 とある目的のために列車にのりました。ハプニングがあり 目的が 果たせずに 帰路に向かう道すがら 本作品を読みました。秋の虫が すずしそうに鳴いてました。 物事が段取り良く進むと それはそれで 良いのでしょうが、できもしないさことに猛進するより、虫の声がきけたし、今日の私は うまくはいかなかったが、よかった。と、思えました。この詩のおかげです。ありがとうございます。

0
作品へ
(2021-09-22)

テネシー・ウィリアムズのあの戯曲みたいに、ここに出てきた人物全員が憧れのためにおかしくなってしまう……そんな物語が想像できました。憧れというのは悲劇の入り口なのかもしれませんね。

0
きょこち(久遠恭子)
るるさんへ
(2021-09-22)

列車に乗ったからといって、全てが上手く行く先に着ける訳でもない時、ありますよね。 やっぱり地道に歩くのが良さそうですかねえ。 この詩を読んで、今日はうまくいかなかったけど良かったと思っていただけたのなら、とても嬉しいです! こちらこそ、お話聴かせて下さってありがとうございます。 幸せな気分になりました。

0
きょこち(久遠恭子)
&さんへ
(2021-09-22)

たしかに、憧れ、といっても相手は人間ですからね。 皆んな狂ってしまう事も有り得ますね。 そう考えると、憧れ、というのは恐ろしいのかもしれませんね。 こわわっ!!

0
いすき
作品へ
(2021-10-02)

この作品は第2連で形を決めすぎたんじゃないかな >彼は特急列車から降りて >自分の足で歩いている こうまで言えば書き手の思想は読む人が読めば100%バレてしまう。「自分の足で」という言葉が否定的な意味で使われることはありませんからね。そうすると、せっかく「列車とは何なのか」という問いを立てたのに、あっというまに答えあわせです。 それはちょっともったいないと思うんです。せっかくのきょこちさんだけの物語が、寓話にスケールダウンしてしまうから。 問いをたてたらもっとグングンひきつけて、クイズ・ミリオネアのみのもんたみたいに引き付けて、そして最後にドカーンと打ち上げる。そういうのでもいいと思うんです。なぜならば、問いというのは不思議なもので、答えを持っている人に限ってよく問うからです。ようするに、もしも問えば、黙っていても人は耳を傾けるって思うんです。 「自分の足で」という言葉は2回出てますよね? つまり、この2回目はいいんです。むしろ良いと思うんです。なので逆に、一回目の方は隠したほうがインパクトがあるという寸法です。隠しかたは何でもいい、でもできるだけ何が言いたいかバレないように、思想から遠いもの、たとえば物理的な実体があるもので、たとえば私なら「草の生えた道を歩いている」とか書いたかもしれません。でもちょっとショボいかな?でもそんな感じで。すると、第4連がかんぺきに花火の「ひゅるるるるる……」で、第5連が「ドーン!」です。これには、険しげだったみのもんたさんも嬉しそうに笑います。 まあ 全部妄想なんですけどね この作品は最後まで書き上げるのが難しい作品です。ですので、リスペクトとともに批評したいと思いました。

0
きょこち(久遠恭子)
いすきさんへ
(2021-10-02)

わあ!! 実は私もそこは載せたあとも気になっていたのです。 自分の足で歩いている、って書いちゃってるじゃん、私。。。ってなってました。 やっぱりここでは、違う言葉を使えば良かったなと思ってました。 でも、気付いて下さってありがとうございます。 なんか、嬉しいです。 返信短めですみません汗 ただ、とても嬉しいというのは分かっていただけたら幸いです。

0
TBS-teleVISION
作品へ
(2021-10-03)

どこに行くかわからない列車などない。 列車は行き先が決まっているから列車なのだ。 芸大を目指すことを辞めることが 特急列車から降りることなのだろうか? 彼は画家をやめていない。 列車から降りたとしても 同じ行先のレールの上を ただ歩いているに過ぎない。 自分の足で歩こうが列車に乗っていようが 行きつく先は同じ。 自分の足で歩くことに美徳を見出す行為は 流れる景色を味わう速度が速い人の感性を 自覚なく馬鹿にしているように思える。 そんなことを思いました。

0
きょこち(久遠恭子)
TBS-teleVISIONさんへ
(2021-10-03)

うーん、文章の意味だけをとらえてそれでこれは違うという考え方はいくらでも出来るかもしれませんが、それは詩ではありません。 文章の意味という表層では無い部分を見てもらえたら嬉しいです。 速度に関しては、速い遅いで馬鹿にしているつもりはありません。

0
TBS-teleVISION
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2021-10-03)

ビジョンを言語化するのが詩であり文章なので、 その考え方だと何も書かずに脳内を創造してくださいと言っているのと同じですよ。 もっと言うと、その表層(本作)から表面的な上っ面の感覚(歩くことこそ美徳)が見えるという話です。 「自覚なくバカにしているように思える」 と言っているので、本作の主人公(巨東風さんのコメントから推察するにご自身)にそのつもりがないのは明白です。

0
TBS-teleVISION
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2021-10-03)

誤字失礼しました。 創造してください→想像してください

0
TBS-teleVISION
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2021-10-03)

あぁ…すみません。 巨東風さん→きょこちさん お名前入力間違い、大変失礼しました。

0
きょこち(久遠恭子)
TBS-teleVISIONさんへ
(2021-10-05)

TO-Yさん、本当に考えてコメント下さっているのが伝わりました。 私は何も分かっていません。いまいちど、勉強し直します。 コメント嬉しかったです。

1
きょこち(久遠恭子)
TBS-teleVISIONさんへ
(2021-10-05)

たぶん、私はひとりよがりなんだと今思っています。 もっと勉強して、出直してきます。

1
湯煙
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2021-10-05)

第四連または五連から始めても良いのかなと思いました。内容はビートジェネレーションあたりを少し思わせるような思想やカウンター感覚などもあるのかなとも。体と精神を賭けみたいといった意志や想いや心情が素直な作品に表れた作品のように思いました。

0
湯煙
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2021-10-05)

・訂正 先の私のコメントの最後ですが、 (体と精神を賭けみたいといった意志や想いや心情が素直に表れた作品のように思いました。) でした。失礼しました。

0
きょこち(久遠恭子)
湯煙さんへ
(2021-10-05)

ビートジェネレーション、調べました。ポエトリーリーディングとかをされた方たちなのですね。 なんだか、思うのは、書いた作品は読み手のものになるって事です。 色んな考え方がぽんぽん出て来て、とても面白いです。 前のコメントにひとりよがりと書きましたが、色んな考え方があるのを認めようという姿勢を示しました。独善的になりたくないのです。 コメント感謝しております。

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