たいせつなもの
みんなの
たいせつに
していたものが
あとかたもなくきえてしまった
みんなが
たいせつに
しなかったものは
いまもしっかりここにある
みんな
たいせつなものを
かえしてくれと泣いている
たいせつに
されなかったものは
泣いているみんなをみている
やがてみんなは
泣くことができなくなると
いちばん
たいせつに
していたものから
ひとつずつ忘れていった
そして
みんなの
たいせつなものは
すべてどうでもよくなった
どうでもよくなると
みんなは
ようやくたいせつなものを
かえしてもらったけど
みんなは
これじゃないといって
泣き出してしまう
これじゃないものは
かつて
みんながたいせつにしていた
もののはずなのに
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 1350.6
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 2
作成日時 2022-05-30
コメント日時 2022-06-08
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 1 | 1 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 1 | 1 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 1 | 1 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 1 | 1 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1350.6
2025/12/05 21時30分56秒現在
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良い詩ですね。
0色々お考えなのでしょうか。 シイツをしっかり広げている。
0私も、詩の中のみんなの一人であるように思えました。 そして、みんなと同じことをして、同じように感じて泣いていました。 たいせつなものを忘れたくなかった... 心臓がきゅっとした詩でした。
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