無音の叫ぶ詩の
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おとうさま、おとうさま、おとうさま
おとうさま、ここに地獄がありました おとうさま、ここに滅びがありました 私は人を焼きました。 爆弾で引き裂くのではなく、バーナーで焼きました。 ゴミを燃やすかのように。 私は人を焼きました。 火刑に処すのではなく、油の混ぜた火で焼きました。 畑を焼き尽くすかのように。 私は人を撃ちました。 空からではなく地面から。兵士ではなく平民を。 崖を上って逃げる彼らを的にして、 ガムを噛みながら撃ち落としました。 おとうさま、それでも彼らは私たちに従いました。 負けたので、従いました。 私たちが勝者だったので、従いました。 私たちが勝者だったので、裁きました。 皇帝は命を差し出しましたが、 彼らを従わせ、私たちが酔うためにいかしました。 将軍たちは私たちと同じように、愛するもののために戦いましたが、 負けてしまったので、全て殺して、残りも罪に定めました。 「キリスト教の国が、神の国のキリスト教の教会を焼いた」 「だから西の王は悪いやつだ。野蛮なやつだ」 「ヨーロッパを戦火に包んだ、悪い奴らだ」 私は憎い西の王の悪行を教えるように教えました。 彼らは西の王と、西の強者がわかりません。 西の王と西の強者、東の王と東の強者。 4人が4人とも違うことがわかりません。 だから彼等は信じました。 私が犯した罪も、東の人達が犯した罪も。 全て、始まりの西の王が悪いと信じました。 私が命じ、西の王が落としたにじいろの爆弾も、 私が命じ、仕掛けた叔父の偽物への戦争も、 全て全て、西の王が悪いと信じました。 西の王は平和を祈るだけで、平和を保とうとはしません。 西の王は友達を作るだけで、取引をしようとはしません。 西の王は、祈るだけ。西の王は、願うだけ。 西の王は、何もしません。 あなたが作ったこの国を 良くする努力を致しません。 おとうさま、おとうさま、おとうさま。 どうか西の王をお守りください。彼らからお守りください。 私が間違いでした。初めから教えればよかった。 私たちは大きな家族で個性があって、 皆がみんな、違うことを言っているのだと。 そう教えれば、彼らの怒りは正しかったでしょう。 私の咎を利用する不埒なキツネに いじめられることもなかったでしょう。 おとうさま、何故私を創んだのですか。 おとうさま、何故私を育てたのですか。 あなたの息子は、皆炎を撒きます。 全てが終わって償いを始めた時 その弟がまた、炎を撒きます。 そうして王は、いつも責められます。 なぜならあの人は、始まりの王だから。 五人の王の中で、もっとも繁栄した王だから。 王は言い訳をしません。 王は理由を述べません。 弟や妹たちが、無知な人々にどんなに悪く言ったとしても 「我らの罪だ、人の罪だ、神の罪ではない」 と、繰り返します。 王よ、王よ、偉大なる我が兄上。 あなたが怒らない理由が分かります。 あなたが怒らない理由が分かります。 でも私は怒らなければなりません。 あなたのように、祈りによってまとまることが出来ません。 王よ、王よ、愚昧なる兄上。 何故あなたは禁じないのですか、平和運動を。 その運動が成功すれば、貴方は仲間をまたも失うのに。 王よ、王よ、愚昧なる我が兄上。 何故あなたは禁じないのですか、慈善事業を。 その運動が続けば、貴方の仲間は、仕える主を間違えて 平和と自由に甘え、不平不満で世を不安に陥れると知っていながら それでも何故あなたは、「かわいそうな」弱者を救うことを止めないのですか。 愚かなる兄上。愛しき我が兄上。 今日、この国に居ることを、泣いてもいいですか。 誰にも責められることのない私の罪を 私のために泣いてもいいですか。 私に命じられ、仲間を守るために、終末をもたらした兄上を 「それ見たことか」と責める人に育てた私のために、泣いてもいいですか。 もうしない、とは言えません、兄上。 この世は悲しみで満ちています。 西の強者となった私が 世界の弱者を守るのは当たり前のこと。 私は祈るだけで守ることはできません。 私は願うだけで守ることはできません。 私は力で守ります。それだけの力が私にあるから。 私は思想で守ります。それだけの人員が私にあるから。 私は終焉で守ります。それだけの数が、世界にあるから。 おとうさま、おとうさま、おとうさま。 どうかお守りください。私ではなく 私のために働く全ての人を 私が命じる、全ての人を
おとうさま、おとうさま、おとうさま ポイントセクション
作品データ
Ｐ Ｖ 数 ： 1328.9
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ポイント数 ： 0
作成日時 2021-08-15
コメント日時 2021-08-23
| 項目 | 全期間(2024/04/20現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
では即興で返詩を。 「怨みを抱いている人々の間にあって怨むことなく。我らは大いに楽しく生きよう」 世間は燃え立ち 世界は炎を上げている 世間は泡沫で 世界は夢ごとし 我らは何も持ってはいない 善い言葉だけを糧に 毒にまみれたこの世を行こう 財産も家族も容姿も 大水と共に流れ去る 正しい道だけは失えない 大いに楽しく生きよう 整えた心は王よりも天よりも神よりも我を手助けしてくれる 大いに楽しく生きよう 三つの毒に全ては侵された 怒りと執着と妄想は 諸々全ての糧となっている 死と惨劇と苦しみが 跋扈している そんな中で 喜びを食む者になろう 苦痛を脱するのを正しい道として その祈りが 願いが 力が 思想が 苦痛から脱出させられますように その終焉が苦痛の終焉になりますように 我はこれから 大いに楽しく道を歩く 我らはこれからも 大いに楽しく道を歩く あなたも別な道を よりよく歩めますように
0コメントありがとうございます(*^^*) はい！去年書いた「にじいろ、もぐもぐ」の対になってます！ それよりも、どこかに私以外にキリスト教教派擬人化詩を書いている方がいるんでしょうか…！？
0コメントありがとうございます(*^^*) 返信遅れてすみません。 素敵なお返しありがとうございます！
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