うんちが臭いのでニューヨークへはいけない - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ひらいて、とがって

ひらひらとひらかれひかれて

ひざこぞう、に出逢ってください。そして手をのばして作品の言葉にためすすがめつ、触れてほしい。

帆場 蔵人@⚰

ねね

私は、こんな詩に出会いたい。

読者が 作品世界に囚われて、しばし 動けなくなるような 動けない時間を持つことで、自由を得るような そんな詩に わたしは 出会いたい。

真清水るる

薬売り

胡散臭さがたまらない

怪しいものや不思議なものが好きな方におすすめしたい、世にも奇妙な掌編——

沙一

書かざる言わざる、雄弁に水銀を

黙って笑ってろ、沈黙は金

これを見ているあなた、恥ずかしくはないんですか? 答えられないのですか。 なんでですか。 理由があるという訳でもないのですか? ああ、そうか。 全部、冗談だというのですね。

鳴海幸子

夏は夜。月のころはさらなり

田舎の夜道は暗くとも、恋は華やかで明るい——

沙一

あなたとどんぐりとハナミズ……

悪意のないホローポイント弾

ここには○○の残酷さが描かれている。 ○○が何なのかは、読めばわかる… …かもしれないし、わからないかもしれない。 感じ方は「人それぞれ」だから。

R

祖父の痕跡

黙想を貫いた彼が最後にみたものは…

祖父の遺物が並んだ「私」だけの世界… 彼の深層に踏み込むべく「私」は宝物箱に触れてしまうのか…祖父とは一体何なのか…

つつみ

直列つなぎ-うんこ!!(……

青春の現代詩

青春はいつも、エロくて汗臭い。そして切ないけど優しいところもあり、美しい瞬間もあるけど、昆虫たちも僕らも命を捨てて夫婦になることを受け入れる。それが生きるということだから。個人的には、僕は飯田華子さんの紙芝居を観に行きたい。

蛾兆ボルカ

ちがう星

ピッチャーとキャッチャーみたいだね

それから時々 おなじ星

neue Ära records

いつまでもあいさつをしてゆ……

伝説の流行語はここから始まった

「かきかきたぶんしない」は伝説になった。わからない人には永遠にミューズは来ない。

neue Ära records

粘土

こんにゃろっというやり場のない怒れる者よ

ほの暗い系男子がたどり着いた極北のモノローグがきみにはわかるまい

neue Ära records

菊の花

2020年10月の裏番長/裏大賞

これの良さがわかるまで詩を書くんじゃない

neue Ära records

死んだベテルギウス

地球は退屈な諦念に埋め尽くされてる

重力に支配された地球人にはわかるまい

neue Ära records

風吹き抜ける青

残酷なロマンティズムがきみにはわかるまい

そのまま生き地獄で野垂れ死にするといいという孤高の美

neue Ära records

ぢんせぃ

その喪失感は夢かうつつか

ネットとリアルがボーダーレスな、デジタルネイティブ世代の感性──

沙一

潮風

潮の香りにのまれるように

不思議な気配が手招きをしている

帆場 蔵人@⚰

空の下

大自然という舞台への出奔

二人が走り出す。広大な大自然という舞台へ。

羽田恭

明るい朝の歌

明るい朝のうらには、暗い夜があった

外をみつめることが、内をみつめることにつながっている──

沙一

震え 揺れ 回る

一気に詩情が注ぎ込まれていく。 それが 震え 揺れ 回る。 詩を詠み終えても、止まらない。

羽田恭

生きるためにパイを焼く

どうしようもなく生きていくということ

ただパイを焼く。それだけなのだけれど、衒いも奇抜さもなく心にぶつかってきて揺さぶられる。

帆場 蔵人@⚰

別れ

靴の哀しみ

歩くための存在でありながら、誰かが履いてくれないと歩き出せない存在が、絶望して待機してる

蛾兆ボルカ

パパの日曜日

しがない日常に飽きてしまったすべての人へ

ごく平凡な日曜日のパパが、壮大で絢爛豪華な世界へ旅立つ——

沙一

「中央公園より」

わかりあえなくたっていい

人種、国籍、性別、年齢、人間同士のわかりあえないディスタンス、そんなことよりも、おたがいに笑っていよう、ここはみんなの公園だから——

沙一

わたしの髪は生きているのか……

心を亡くしてしまいそうなときに

ささやかなお洒落をたのしむ、それは自分が自分であることをわすれないために、ひつようだったのかもしれない——

沙一

angel coffee?……

一瞬と、永遠

幸せなコーヒーと、降りやまない雨、好きな人といるとき、あなたならどちらを選びたいですか?

沙一

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うんちが臭いのでニューヨークへはいけない    

1 オオキンケイギクが咲いている。僕はアスファルトの上を走っていて、隣を走る車は僕よりもずっと速い。空は珍しく晴れている。脇腹が痛い。 2 ニューヨークに憧れても、ここは日本の田舎で。都会へ出るには電車に3時間乗る必要がある。駅まで歩いて30分。億劫だ。アパートの一室には本とCDがぎっちり詰まった本棚があって、その全てに煙草の匂いが沁みついている。炊飯器はもう28時間も保温状態だ。 3 芸術の意味とかはどうでもよくて、ただ時間を潰すために眺めている。美術館の清潔な雰囲気は僕のような人間を追い出している。周りの人間をなるべく見ないように、僕は意識を絵に集中する。細部への注視。強い視線にはある種の魔力がある。邪視。 4 靴に穴が開いているのを見つけた。僕は空腹だ。お金があれば食べられたはずの何かを通り過ぎて帰る。無数の足音と声のなかに神様のそれがある。ラマ・サバクタニ。ふらふらと、路地を歩けば腹が鳴る。もう飽きた。 5 カップ焼きそばは三日目から味がしなくなった。自分のうんちが臭すぎて耐えられない。電池の切れた時計が同じ時間をさしている。僕は仰向けになって天井を見ている。この部屋の最も低いところにいる。便所の換気扇が回り続けている。 6 音楽はいつも軽薄で、僕は自分の身体がすっかり不感症になってしまったことを知った。脱皮不全の蛇。床から起き上がることができない。小さな画面には何かの動画が流れ続けている。繰り返し繰り返し。僕は微動だにしない。布団の中があたたかいのではなくて、世界のすべてがつめたいのだと思う。どんな姿勢でも、何をしてもしなくても辛い。 7 ニューヨークには一生行けないことになった。僕は穴のあいた靴を履いて走りに行く。外の空気の清々しさが、忘れていたねぐらの臭さを思い出させる。自然が美しいのではなく、自然でないものすべてが臭いのかもしれない。僕の嗅覚はもはや機能しない。気分を嗅覚として知覚している。 8 オオキンケイギクが外来種であることを知った。今や路傍の花のほとんどが外来種なのだ。この花はよそから来て、この地を征服したのだ。見よ、この誇らしげな顔。これこそが自然の美しさ。 9 臭い部屋、自慰の痕跡。世界の最も低いところがここにある。埃を被った聖書。洗い場に溜まったフライパンと食器。僕。


作成日時 2020-12-29
コメント日時 2021-01-02

うんちが臭いのでニューヨークへはいけない ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 625.7
お気に入り数: 2
投票数   : 1
ポイント数 : 9
#現代詩
項目全期間(2021/04/17現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性33
エンタメ33
技巧11
音韻11
構成00
総合ポイント99
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性33
 エンタメ33
技巧11
音韻11
構成00
総合99
閲覧指数:625.7
2021/04/17 23時49分13秒現在
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    作品に書かれた推薦文

うんちが臭いのでニューヨークへはいけない コメントセクション

コメント数(2)
てんま鱗子
てんま鱗子
作品へ
(2020-12-29)

実践躬行とちゃんと纏めて有られて、 雰囲気も、状態も、気持ちも、颯爽と感じる事が出来嬉しさが有りました。 私も纏まった事を言おうと思いますが、雅量優しく綴られて居るように見栄えがし、&様の詩嚢が気になりました。思想等お聞きしたくなりました。

1
&
てんま鱗子さんへ
(2021-01-02)

てんま様 返信遅くなってしまい申し訳ございません。嬉しいコメント、ありがとうございました。 僕の思想を形作っているのはフランスの思想家バタイユ、日本のダダイスト辻潤、それとイタリアの小説家カルヴィーノらの作品群だと思います。 身体と世界との間を取り持ちつつ、現実といかに闘争していくかを常に問題にしています。

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投稿作品数: 1