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目覚めた月夜乃海花
海の音、あのね？ 聞こえた残響、耳を塞いだ反響 楽園はそこにあったか？ いや、底には何もなかったよ。 項垂れた身体を久々に持ちあげ、 水滴の中でくるんと1回転。 ここは何処だったっけ？ 目をそっと開いてみませう。 昔、純粋で綺麗だと言われたそのビー玉は、 今は何も映す気はないようで。 空気をきょろりと半回転。 見えるは腕を伸ばした君でした。 あらあら、どうしてそんなに泣いてるの？ かつて君が大好きだった 萩原朔太郎みたいだよ？ おわぁ、おわぁと鳴いている そんな哀れな君よ。 SNRIを君に渡しましょう。 きっとこれで元気になれるよ、それじゃ おやすみお元気で。 －・ －－－・－ －・－－ ・－・－－ －・ －－－・－ －・－－ ・－・－－ ・－・・・ －・－・・ ・－・－－ 折角眠っていたのにまた君の歌声が響く そうだ、ここは何処だろう。 海の中、ここは海なのか？ ちがう、ここは甘いなにかの中か？ 目を開け、瞳を、よくその光景を見つめろ。 ＿＿悲鳴が聴こえる。 歌うように叫ぶように。 動かない、動かないんです。 どうしてそんなに笑うんですか？ なんで、なんで、 ・－・ ・－・－・ ・－・－－ ・・ ？ ＿＿ 私が見ていた景色はこんなに紅いのか。 紅は嫌いだ。 薔薇の艶やかさのように鼻につく。 いい加減、目覚めてやろう。 笑ってやろうじゃないか私たちで。 痛いよ、遺体よ、富んでいけ。 埋まってしまったその痛みを どうか掘り起こそう。 ここに居たくない、もう痛くない。
目覚めた月夜乃海花 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 7
Ｐ Ｖ 数 ： 2118.0
お気に入り数： 1
投票数 ： 0
ポイント数 ： 12
作成日時 2020-09-06
コメント日時 2020-09-14
Ｐ Ｖ 数 ： 2118.0
お気に入り数： 1
投票数 ： 0
ポイント数 ： 12
作成日時 2020-09-06
コメント日時 2020-09-14
#現代詩
#画像
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 1 | 1 |
| 前衛性 | 5 | 5 |
| 可読性 | 1 | 1 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 1 | 1 |
| 音韻 | 3 | 3 |
| 構成 | 1 | 1 |
| 総合ポイント | 12 | 12 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 1 | 1 |
| 前衛性 | 5 | 5 |
| 可読性 | 1 | 1 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 1 | 1 |
| 音韻 | 3 | 3 |
| 構成 | 1 | 1 |
| 総合 | 12 | 12 |
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目覚めた月夜乃海花 コメントセクション
コメント数（7）
追記コメント 今回の作品は過去作品の 文字描きは死んだ の逆視点、続きの作品となっております。
0コメントありがとうございます。 仰るとおり、途中から何かが狂いだしたかのように変わっていきます。 この作品は文字描き（月夜乃海花）は死んだという作品のアンサーとなっており、そちらの作品もサイコだったため今回の作品もサイコな感じになりました。色々と詰め込みすぎた感があるので今度からは気をつけたいです。書いてる人間としては楽しいものですが、読み手が楽しいかどうかは全くの別物だと思っているので。 参考になるご意見ありがとうございました。
0最後の画像に、みょうに興奮してしまいました！お気に入りにさせていただきます。
0コメントありがとうございます。 今回は逆に文章を文字で浮き彫り？にしてみようというスタンスの作品でした。自分の刺さった痛みをそのまま感じたまま浮かせてみようということである意味難しい作品でした。今回は色々と足し算しすぎたような気もしますが、自分の中では妙に満足しています。
0画像が凄まじいですね。 まさかこう来るとは。 返詩の代わりに、釈迦の言葉を。 一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ。 スッタニパータ 蛇の章より
0コメントありがとうございます。 まさかのこんなオチになりました。 月夜乃氏は復活したものの形が崩れているようですね。みんな幸せになれたらいいですね。。。
0コメントありがとうございます >可視化されにくい心の痛み まさにその通りで今回はきちんと見ようとしないと見られない痛み、自覚してるようでしていないけど最後自覚しようねという意味で創り上げました。 意図が伝わって何よりです。
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