作品投稿掲示板 - B-REVIEW
重要事項
お知らせ

tokyo   

作成日時 2019-10-06
コメント日時 2019-10-07

薄ら寒い都会の うるさい電飾が苦手だ 急いで買って 少しほつれていた ニットにも舌打ち 手には馴染まなくても 時代には溶け込んでいる携帯と 今日もわたしと 相容れない 社会を重ねて そのままじゃ 嚥下できずとも アルコールで流せばいい 勢いで 改札を通れば 残高は不足 嗚呼 今は携帯も消して


項目全期間(2020/01/22現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性22
エンタメ11
技巧00
音韻11
構成00
総合ポイント66
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ0.50.5
技巧00
音韻0.50.5
構成00
総合33
閲覧指数:558.2
2020/01/22 18時35分23秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。



コメント数(3)
沙一 (2019-10-06):

現代の都会的な叙情を主題としながら、電飾や携帯といった言い回しはやや古めかしく、「嗚呼」という表記にいたってはロマンティシズムさえ覚えました。むしろ大正時代の詩人の感性を彷彿とさせて、なにをかくそう、私自身もそうした懐古的なものが好きだったりします。ちかごろ、往年の文豪をモチーフにしたスマホゲームが若い人たちに流行っていたりして、古風さを醸し出すことが、かえって当世風だったりするかもしれない、などと思わされました。

渡辺八畳 (2019-10-06):

最初と最後の二行はよい。 最初は「うすらさむい」と「うるさい」で音が重なり読者の注意を引く。 最後は「今は携帯も消して〜」とその後に続く何かを匂わせながら終わり、余韻を演出している 真ん中の、一番行数が多い連の改行が凡庸なのが残念

南雲 安晴 (2019-10-07):

 この作品の言葉は、上京してきて間もない頃、まだ生き方が全然見えず、一人で、痛みを抱えながらも日々を迎えざるを得なかった体験をした人間に、深く食い入り、また、よく見えるものではないだろうか。私はそういう人間の一人である。tokyoは溶け込まなければならない社会そのものであった。でもうまくいかなかった。この作品ができているようにその気持ちを表現することも、できなかった。  タイトルが『tokyo』と、小文字ローマ字になっていることで、私には或る映画を思い出させた。『tokyo.sora』という映画である。tokyoでうまくいかない若い女性が何人か、うつされている。  作中の、手と携帯が登場するあたりを読んだ時には、nowiseeというアーティストの『掌の戦争』というアルバムの画像を思い浮かべた。  今も私は、手に握っているスマホが熱くなると、なぜか、上京してきて間もない頃を、思い出したりする。

投稿作品数: 1