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【選評】10月 フル・キュレーション(田無)   

田無いなる 
作成日時 2018-11-08
コメント日時 2018-11-10

 

【大賞候補】 カー https://www.breview.org/keijiban/?id=2442 ロ三 10月14日  この作品に、何が書かれているのか、などについて、ぼくは読み取ることができないのです。  そして、だから良い、というわけでもなくて。  この作品を構成している言葉は、この作品のなかにおいて、たとえ「わけわかんない感じ」(コメント欄にあった別のお方の言葉ですが、これもとても好きです)でも、すごく丁寧に、適切におかれている、と思うのです。  その丁寧さ(厳密さ、と言い換えられるかもですが、丁寧さ、の方が個人的にしっくりきます)が、ゆるくほどけそうなところのある言葉と言葉の繋がりを、それでも、あやふやでなく、詩として成立させている、のではないかと、考えました。  それになにより、読んでいて楽しいのです。  何度読んでも、その都度新鮮に読める、そんな、感じです。 【優良】 仮死 https://www.breview.org/keijiban/?id=2464 千船鳴尾 10月17日  ひらがなが好きなので、まず目に留まりました。  “しろいふくきて ふとんにくるまって/わたし しばらく いるすです”  これが「仮死」だと思うんですが、可愛い。でも前半と合わせて読むと、やっぱり可愛いんですけど、なんかちょっと凄み、みたいなものも感じる気がしました。 癒ゆ https://www.breview.org/keijiban/?id=2476 渚鳥 10月20日  内容的には、もっともっと重くなりそうなものを含んでいる気がするのですが、そこを語句の選び方で回避している、ように思いました。  “もう歩かなくてもいいのだった。”の解釈が自分のなかで揺れ続けるような気がします。 遺影 https://www.breview.org/keijiban/?id=2482 渡辺八畳@祝儀敷 10月22日  「遺影」がデジタルに、どこまでも広がってゆくイメージにびっくりしました。  拡散して、拡散して、最終行できちっとおさまり、次の瞬間から更に拡散して、みたいな印象。  この作品での言葉の使い方として、語尾などを丁寧語に終始させているのが個人的には特に良い、と思いました。 【推薦】 恥ーのとべる石 https://www.breview.org/keijiban/?id=2372 穴秋一 10月1日  話がどんどんズレて行くところが、面白いです。  面白くて、少し怖い。 いくえ https://www.breview.org/keijiban/?id=2377 弓巠 10月1日  てのかげ、から、うちゅう、まで。  説明は難しいのですが、好きな作品です。 水の泡 https://www.breview.org/keijiban/?id=2418 左部右人 10月9日  水の泡、というタイトルと、書き方で、「あ、こんな感じにできるんだ!」と、  目を開かれた作品です。  恐怖! 判子人間 https://www.breview.org/keijiban/?id=2470 佐木ノ本 10月19日  作品としては、ちょっと粗いかな、と思うのです。  思うのですが、なにか、自分が忘れてたモノがダイレクトに訴えかけてくるようで、強く記憶に残りました。 【総評】  キュレーション、初参加させていただきました。  ここまでお読みくださった、みなさん、ありがとうございます。  なにかを評価する(される)、みたいなことが、総じて苦手で、いままで出来るだけ、遠巻きにして生きてきました。  ただ、先月、自分の作品が評価していただけたとき、思いのほか、嬉しかったので。  かなり、頓珍漢なことも言ってると思いますが、ご容赦くださると、助かります。  作品を選んだ基準など、「これ良い」「これ好き」なのはもちろん、として、どちらかというと、作品の内容よりも、書かれ方が気になったものが、結果として多くなった、かもしれません。


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ロ三 (2018-11-09):

ありがとうございます。詩を成立させることができていたんだとしたらうれしいです。

渡辺八畳@祝儀敷 (2018-11-10):

今月「遺影」は様々な人が選出してくれていてとてもありがたく思っています

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