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《選評》2018年5月分・ワンポイント   

作成日時 2018-06-09
コメント日時 2018-06-10

初めて書かせて頂きます。 歌 南雲安晴 喧騒の中、何故か聞き分けられてしまった何気無い台詞。人は自分が潜在的に気がかりになっているキーワードを、善し悪しに関わらず騒音の中でも聞き分けてしまう能力があるという。 「二番目」についてとりとめもなくなっていく語り手の虚構が、大袈裟でなくあくまで然り気無い物としてぽんとただ表現されている。そのマットで気張っていない所が好き。聞き分けられた「二番目」というワードについて曲に限定したり、語り手が具体的な言葉にしたりしない事で、広域まで読み手の思考を自由にさせてくれる余白が良い。 気だるくぼんやりとした口語が流れゆく宵の時間帯を思わせ、情景描写も兼ねていて効率的。その機能もあるので微妙な所ではあるが、「有名な曲」などのモノに対する説明的な文は、もう気持ち簡潔だと、もっとしっとり心情にクロースして読ませられるかもしれない。 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1835




コメント数(2)
南雲 安晴 (2018-06-10):

丁寧な評文ありがとうございます。私の詩作品についての評文だとは分かりながら、単独で読んでもまるで一篇の散文詩のように感じられる文章ですね。 この現代において、何か言語を書きつけてみて、それが詩であると言えるようになる所以となるものは何なのだろうかといつも考えつつ私は書くという行為をしています。 また、この世界、悩ましいことですが、どんなに美しいことであっても、どんなに気になることであっても、何でも詩になるわけではなく、詩にならないことがあるのは確かで、何故そういうことになるのか、考えてもいます。

次郎 (2018-06-10):

恐れ入ります。所感と批評の境界線に迷いつつ、書かせて頂きました。素敵な作品をありがとうございました。 何を以て「其れ」と云うのか、心に掛かるものは全て「其れ」になるのか……というテーマは、行き詰りの経験則がなければ表現することも、共感することも出来ないのだろうな、と思います。 また、経験をじっくり自己の内面で燻す事をしなければ、象を持った表現とすることも難しいように思います。 詩作品という象で私は今回南雲さんに出会いましたが、心に触れたのは、燻された南雲さん自身なのかもしれません。

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