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観測地点は未定のまま
あの日は、確かオリンピックの中継をしている日だった テレビからは、 オリンピアのまぶしい笑顔とその横に輝くメダルが映し出される 大寒波で降り注がれ、断崖のような、頭上に大きくそびえ立つ雪を 僕は、白い息を吐いた 深く、ふかく クラスの町田くんが行方不明になったという知らせを聞いたのは、 二日前だ 特にこれといったものを持たず、 薄着のままいなくなった彼は、 神隠しにあったのだと囁かれた かわいそうな町田くん。 今頃、この灰色の街のどこかで凍えているに違いない。 白く、しろく その向こうに、燃える恒星の輝きを、僕は見たい 雲は、なにも答えない ただ重く、夜を押し下げている テレビの音が遠くで歓声をあげる 金色のメダルが、まぶしく反射する 祝福という光は こんなにも容易く降り注ぐのに 町田くんの名前は 誰の口からもこぼれない 雪は音を吸い込み 街をやわらかく密閉する 足跡はすぐに消える 消えてしまえば 最初からなかったことのように 白く、しろく 僕は手袋の中で拳を握る あたたまりきらない指先が 脈を打っている 観測とは、待つことだ 届くはずのない光を それでも届くと仮定することだ 町田くんが もしもいま この雲の上を歩いているなら 彼の吐いた息は どの星の側で凍るのだろう 見えない恒星は 燃え続けているという 見えないまま ただ在るという 僕はもう一度、息を吐く 深く、ふかく 白いそれは すぐに夜へ溶ける 星座は結ばれない 線を引くには まだ、光が足りない 観測地点は未定のまま それでも 空の向こうにあるはずの熱を 信じるように
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観測地点は未定のまま ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 140.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2026-02-15
コメント日時 1 時間前
| 項目 | 全期間(2026/02/16現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


町田くんの失踪はなんか全部いやになったからかもしれない。 神隠しなのか、それとも人間蒸発なのか。だれにもわからない。 わたしも中学ニ年のときに家出して二日ほどふらふら歩いて 零細の板金工場みたいなところで募集している張り紙をみて 一日働いたけど 腹がへって腹がへって家に帰って、とにかく最初にごはんを 山盛りたべたのを覚えている。家人があきれていた。
0待つ事しかできない苦しみみたいな事って日々あると思うんですよ。その結果がどうあれ。ジリジリしつつ淡々と。それが上手く表現できていると思います。
0↑ 他人の批評を云々とコケにする由がテメエの感想はちっとも批評文になってないじゃないか。 反省しろ。この股ズレ魚市場の大馬鹿者タコ爺さんよ。 で、この詩ですが、文句なしに上手く書かれた文章です。 喜びと哀しみの両極を背景に人間が織りなす無常観と描かれています。 このように物語る語りを読めばすぐに思い当たるのが、 以前日本でも放送されていて人気のあったドラマ「ER緊急救命室」ですね。 その一場面が重なります。 クリスマスの日に仕事を終えた看護師たちが、 ケーキやシャンパンを持ってナースステーションでお祝いをする。 仕事仲間の歓声とともにカメラはもう一つの空間を映し出す。 そこには暗く静かな個室のベッドの上で、 身動きもせず横たわる患者の姿があるのです。 音といえば脈拍に映し出される信号音、 そして酸素マスクからこぼれる微かな呼吸 この静と動の両極から生みだされる悲哀感に 観る者はこころを抉られる気持ちで胸を締めつけられます。 これは、病院に行けば誰でも思い当たる節はあるでしょう。 テレビに映し出される五輪のメダル受賞に沸く観客たちに重なる、行方不明の友人 ああ、無常ですね。 文章が佳いのでよく描かれています。 描かれています。が、上手く書かれた文章ってそれほど珍しくもない。 事書くことに手慣れた上級者ならばありふれているでしょうね。 そこでわたしは一つ上のレベルを見極めてみたいと思うのです。 それはやはり置かれてあるタイトルになります。 この文中にもあるタイトルではあまりにも地味で、内容ある文章がかわいそうになってくる。 例として映画「時計仕掛けのオレンジ」はご存じでしょう。 映画内容を観てもこのタイトルは不思議に不自然で何故? と思うのが大方の見方でしょう。 しばらく考えぬいた挙げ句に、仕方なく原作者のコメントを頼りに探ることになります。 原作者のバージェスによれば、このタイトルの元はロンドン東部の労働者階級による古いスラングから取ってきたようですが、いろいろと解釈も分かれるようです。 ただ言えるのは、街を暴虐武人に暴れまわっていたワルな主人公アレックスが、 逮捕されると同時に実験的に善人として矯正されてしまうという。 それは、オレンジのように甘酸っぱくほとばしるエネルギーを、 国家が強制的に機械化された人間に仕立て上げようとする。 そんな危惧を抱いたタイトルではないか。 と、まあ大方このような解釈が多くみられるようですが、 何はともあれ、一人一人と違う解釈にも取れる魅力的で斬新なタイトルですね。 この詩にもそのようなタイトルは必要でしょう。 そうなれば、 一つ上のレベルで詩の感想にもつながってくる。 わたしはそのように思います。
0ゴメン。田中恭平が中に入りこんでいて、 ↑コレ、冒頭はもちろんきみを刺したんじゃないからね。 takoyo2のことだって、御百姓様でもわかるだろう。
0うん、わかっているけれど(笑)、朝の六時四十五分から何してんですか。。。(人のこと言えないけれど)
0ちょっと感想も長いけど、まさか誰か入ってくるとは思わなかったよ。笑 朝からって、僕は仕事帰りだよ。アルバイトだよ。泣きたいよ。 で、いまから寝るんだけど、テレビで五輪やってるからね。見終えてから寝ますよ。笑
1お仕事おつかれさまでした。泣いてください。僕は明日から就職活動です。作品に関係無いのでちゃお。
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