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真似事
風見鶏の錆びた声が 世界の終わりみたいに鳴った 歌詞も知らない歌を口ずさむ僕は ふと雑草の隙間から伸びた新しい芽を見つける その芽はただただ上を向く 街灯は瞬く星の真似事 僕はずっと足元ばかりを見ていた 握り締めた何かを探るように 何度も何度も手垢をつける 誰かの影を踏みつけて歩き それが誰なのかもわからないまま 臆病な僕と勇敢な僕で 背中合わせで夜を数えていた 早く夜が深まらないかと 迷子の星座を見つけるまで 僕は握りしめたままの手で空をなぞる 夢中で描いた昔の夜空の落書きは 誰にも見られずに消えたけど それを描いた掌の熱を 今も覚えているから こうやって追っている 博識の図鑑を未だに夢見ているのだ
真似事 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 480.6
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-15
コメント日時 2025-11-09
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


臆病な僕と勇敢な僕が居る。背中合わせで夜を数える。二人の僕。これは興味深い展開だと思いました。
1夢にあふれた昔と、変わらぬ夜空の下で、つながっている今は、とても美しそうですね。世界が終わりそうなときに、自然を見つめながら、夜の下で思索を深めているのは、なかなか生きているということかなと思います。
1誰かの影を踏む、臆病な僕と勇敢な僕の背中合わせの結合。夜を数えている。星座はただ空に有る。迷子の星座とは。覚えている掌の熱。詩は終わらないゲームなのかもしれません。
1この詩に向けて↓↓ それでも僕は 誰かの言葉に耳を澄ませてしまう 風の中に紛れた声が 僕の名前を呼んだような気がして 振り返るたびに 大きく手を振る 星座は繋がらないまま 点と点の間に 今も尚 届くかどうか分からない願いが描かれる
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