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ちいさな一室で
コロニーは殺伐としている 偏ったものに取り憑かれてはいけない ぶどうは規格に沿って選別されるべきであった 混沌に塗れたわたしたちは、理路整然を好む あなたの気付かないところで、 見落としていることはありませんか? 足跡をもみ消してはいませんか? 葉を照らす太陽と同時に 本当のあなたはそこにあるはずで コロニーは隔離されている 階級別に分けられたものを乱してはいけない ワインは美しく熟成されるべきであった わたしたちは、一律の中の異を好む あなたはコロニーの中で 無知を認めていますか? 未知を驕っていませんか? 暗闇に漂う樽香と同じで 偽物のそれはあっという間に暴かれてしまうだけで 自分の胃をまるごとひっくり返すように 重い口枷はわたしを縛った
ちいさな一室で ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1178.2
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-07-19
コメント日時 2025-08-01
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
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| 技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


未知を驕るって、難しい言葉ですね。樽香とか、難しい言葉を知っていらっしゃるのも、 相当な手練れなのかと思います。なんというか、表現したいことがいっぱいある方 なんじゃないかな、と思いました。
1こんばんは。 >>わたしたちは、一律の中の異を好む 頷きました。
1未知に驕っていませんか? この一言が好きです。
1コメントありがとうございます。 これは私の悪いところで、言葉をいろいろ思い巡らせているうちに主旨が散らかってしまうんですよね笑。もっとストレートに表現したいと思いつつ、あれもこれもと細かく書いていてはくどくなってしまう。難しいです…。
1コメントありがとうございます。 その一文が思い浮かんだ時の、じわじわと腑に落ちていく感覚が思い出されますね笑。いろいろな言葉を当てはめては逡巡していた箇所だったので、そう言って頂けて嬉しいです。
1恐れながら、義務教育課程での教室を思い浮かべました。 色々解釈が出来そうとも思います。 コロニーから始まる一段目と、三段目の発語した時の音が好きだなと、思いました。
1テンポが良く、読みやすかったです。少し情緒に溺れた印象を受けました。
2コメントありがとうございます。 そうですね。いろいろな解釈が出来ると思います。しかし私も書きながら義務教育を想像していたのは確かです。 細かく言えば1段目は幼稚園、小学校頃を。2段目は私自身の中高時代を彷彿とさせます。でもこれは私なりの初感であって、何度も推敲するうちに解釈が義務教育に限ることはないと感じました。これを読んだ時、最初に何を思い浮かべるのかは人それぞれだと思いますし、それを想像するのも面白いなと思います。 文の読み易さには気を遣ったので、音を褒めて頂けてとても嬉しいです! 長文失礼しましたm(__)m
1見落としていることはありませんか? 足跡をもみ消してはいませんか? こんな疑問文。ある種の気遣いなのかもしれません。偽物の暴かれてしまう定め。重い口枷は何を意味して居るのかと考えた場合、何かこの詩を象徴しているフレーズだと思いました。
1コメントありがとうございます。とても的確だと思います。 ただ、私自身その口枷をどうにか外して生きていきたいという気持ちもあるわけです。とても難しいことですけれどね…。
0ぶどうの段階では「理路整然」が好まれたのに、ワインを熟成させる段階では「一律の中の異」が良しとされる。他の方がおっしゃられているように、私も学校を思い浮かべました。第一連が小学校〜高校、第3連が大学(就活)なのかなぁと。
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