別枠表示
描けぬ果ての星を喰む
体温の延長線上で わたしの輪郭が溶けていき ぐるりと世界を抱き寄せる ヴェールに包まれてまゆごもり イランイランの花が散る どこまでも続く溝のさらに遠く 瞬く刹那に手を伸ばす だれか、だれか、だれか わたしをもっと沈めて このカラダが変容していくほどに 熱を飲んで息を吐く カタチあるものを崩して、そして 影を切り取って丸めて捨てて 何も見えない 刻のない世界で 描けぬ果ての星を喰む
描けぬ果ての星を喰む ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 503.5
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-07-06
コメント日時 2025-07-15
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


この星は描ける、ということでしょうか。星喰い、と言う漫画を、坂田靖子さんが描いていらっしゃい ました。小学校のとき、僕は、社会を抱きしめようとしたことがあります。沈んで変容していく カラダは、幸せへと変わっていっているのでしょう。
0静かな詩に見えて、 籠る熱量を感じます。 >どこまでも続く溝 これは、男女の溝か個という溝なのか、 瞬間重なり得るものに感じるのですが、 実は、どうしても掴み得ぬものだと思います。 >だれか、だれか、だれか この部分が切実さや狂おしさが強調されていて、 とても良いです。 生まれ変わり、或いはメタモルフォーゼ。 >描けぬ果ての星を喰む ラストは、絶望を表現しているのかと思っていたのですが、 違いました。 おそらくは、星を喰んで、 身籠ることを意味しているのではないでしょうか。 単純に、上手いなと思います。 ありがとうございます。
0投票し忘れました。
0読んでくださってありがとうございます。 「社会を抱きしめようと」とても興味深くて、お話を聞いてみたいですね。 変容していくことは幸せなことばかりではないのかもしれないですが、 全てを含めて抱き寄せることができたらいいな、と思っています。
1レモンさん、感想をありがとうございます。嬉しいです。 想いを汲んで感じ取っていただけたことがとても嬉しいです。 人と重なることは幸せかもしれませんが 永遠に個であることを突きつけられる絶望であるとも思っています。 それでもその溝をなぞり続けることにこそ、 暖かな熱が生まれるのかもしれません。
2