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めぐる
鉄条網が咲いている はやにえのように突き刺さる ぼくたちの肢体 花は自ら 複数形の灰になった 神話は錆びた釘で終わるだろう 偏頭痛が描く薔薇色の象 彼でさえ黙祷した おびただしい紙製の墓標を食べ尽くす紙魚よ プランクトンの群れに流れ込む思想 沈没船が語る歴史とその文法 半導体が海馬を照らして、接続して、揺れて、 唇で千切れる国家の輪郭線 針葉樹林に埋葬された聖者を避けて ぼくたちは陶酔を逆さに巡る
めぐる ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 587.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-27
コメント日時 2025-05-29
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


何度も拝読したのですが、難しくて。 国境のことでしょうか。 そして、時代により、国境が変わること。 紙製の墓標とは、国境が変わるたびに作り替えられる地図のことかな?と思いました。 沈没船は、新大陸やインドやアフリカから搾取した富を運ぶ途中で、沈んだ船。 人間の都合で線引きされた土地を、 「自国の領土だ!」と主張するのは、如何なもんかと思ったりもします。 >陶酔を逆さに巡る 「めぐる」こと自体は、お遍路さんというか、メッカやエルサレムとかへの聖地巡礼みたいなことを想像したのですが、 「陶酔を逆さ」となっているので、 武器を持って他国を制圧しようとすることかな?と思いました。 全編を通して、歴史を「めぐる」ように思えました。 ありがとうございます。
0魅力的なフレーズが含まれているような気がしました。こう言う詩を読んで居ると自分の詩を書きたくなるのかもしれません。確かに鉄条網が咲いて居るとか理解が難しいフレーズもありますが、解釈したくなるチャレンジ精神を掻き立てられました。
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