もし僕が死んでしまうとき、
僕はきっと君のことを思い出すだろう
初夏の爽やかな木漏れ日にたゆたう僕の希死念慮
死にたいって気持ちは朝四時の都会の青空に似てる
満たされない気持ちが充満して
心にぽっかりと穴ができて塞がれない
きみにどれだけ触れていても、
きみがどれだけぼくを好きでいても、
ぼくは僕であり、
どこまでもきっと一人ぼっちなのだと実感する
朝方の夕焼けみたいな空を眺めながら
僕だけがこの街にひとり骸みたいに
取り残されているような気分に終始さまよう
心の中にざわめきだけがいつもあって
それを忙しさだとか眠気だとか性欲で埋め尽くすような人間にだけはなりたくなかった
きみの横顔がひとつの線となって
微睡んでいくのをみたときに、
僕は、ようやく死を決意することにした
きみと僕の決定的な孤独の質量を
抱えられるほどの僕ではないと
僕は僕を知っていたのだから
作品データ
コメント数 : 2
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作成日時 2024-07-09
コメント日時 2024-07-10
#現代詩
#縦書き
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2024/12/15 04時40分01秒現在
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ところどころ気になる表現があった。 死にたいって気持ちは朝四時の都会の青空に似てる 死にたいほどではなくてもこの時間帯の都会にひとり佇むと 孤独でむなしいものです。 きみの横顔がひとつの線となって 微睡んでいくのをみたときに、 ひとつの線となって微睡んでいくのを...という表現は美的で、なか なかに出てくるものじゃない。 都会の憂鬱を思い出させる。
0きみぼくの恋愛や満たされない心、希死念慮が書かれていれば共感を呼ぶものとおもうのだが、titleの帆ということから必要な詩文だけを考えてみると、4連目だけで伝わる気がする。
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