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BLUE   

作成日時 2018-01-22
コメント日時 2018-01-28

僕はこの地で生まれた。 そして、十五の春、地元から少し離れた高校に進学した。 僕は確かに夢を持っていた。 そして、十六の夏、その夢は確かに前へ進み始めていた。 僕は貴女に片想いをした。 そして、十七の秋、初恋という名前の物語が始まった。 僕は貴女に振られた。それと同時に、夢も終わった。 そして、十八の冬、二人は離れ離れになり、ほとんど逢わなくなった。 この清き恋情を信じていた。 しかし、清き季節は溶けてゆき、僕は全てを失った。 この蒼き心情を信じていた。 しかし、蒼き季節に振り回され、僕は全てを失った。 この紅き慕情を信じていた。 しかし、紅き季節は残酷で、僕は全てを失った。 この白き純情を信じていた。 しかし、白き季節に惑わされ、僕は全てを失った。 僕は失敗をどれだけ繰り返せばいいのだろう。 それは、一体何処の誰が決めるものなのだろうか。 僕は後悔をどれだけ募らせればいいのだろう。 それは、一体未来にどれほど影響するものなのだろうか。 僕は愛しさをどれだけ捨てればいいのだろう。 それは、一体人間としての感情を僕に捨てろというものなのだろうか。 僕は優しさをどれだけ無駄遣いすればいいのだろう。 それは、一体脳内の構造をどれほど組み替えれば終わるものなのだろうか。 蒼き季節は、ほとんどの者たちに何も与えない。 そして、そのほとんどの者たちに、変えようのない喪失感を与える。 蒼き季節は、ほとんどの者たちに平等だ。 そして、ほんのわずかな者たちに、かけがえのないものを授ける。 蒼き季節は、ほとんどの者たちが信じていた。 そして、その信じていた者たちが、空っぽになった自分を鏡で見て、立ち尽くす。 蒼き季節は、ほとんどの者たちが立ち止まる。 そして、ほんのわずかな者たちだけが、その充実のままに歩き出す。 蒼き季節に、ほとんどの者たちが立ち止まる。 そして、そのほとんどの者たちが、どんなに時間は過ぎても、そこで立ち止まったままなのだ。 まるで、時が止まったかのように、人は蒼き季節に憧れ続けている。 蒼き季節とは、そんなものだ。


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2019/09/16 05時37分52秒現在
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コメント数(5)
まりも (2018-01-27):

そんなものだと ほうりだすには尊くて 青い血の流れる手の甲を見つめながら 今日も白いノートをひらく いっそ 真っ暗に塗りつぶしてしまいたい ボールペンで何度も何度も 紙がよれて 渦が移って 波打った紙が破れてちぎれて 次のその次のページまでもが 赤に青に黒に濁って 見通しがきかない それでも僕は 螺旋を描き続けるのをやめない 青い血の流れる手の甲を見つめながら 爪の間からにじむ赤い祈りを かみになすりつけて 僕は 天を 仰ぐ

花緒 (2018-01-27):

ありきたりなようで、変わったことをしようとしている、チャレンジ精神を感じます。 歌のようなリフレインの仕方とか、ありそうでない感じがするのですね。 もっとも、前半おもしろくなりそうな気配が強かったのだけれど、後半、やや冗長というか盛り上がっていかない残念さがあるようにも思ってしまいますね。

カオティクルConverge!!貴音さん (2018-01-27):

貴音ですこんばんわ 個人の話をしますと 私はシンプルな単語のタイトルを基本は付けません。 今回の場合だったらblueとは付けません。 単語は詩のタイトルするには強いし、広いし、深いからです。 タイトル負けしてしまうからです。 こんなのに「月」とか「花」とか付けれないってなっちゃいます。 そしてこの価値観は他人にも求めています。 今回の「blue」はちゃんと蒼さを出せているように思えます。タイトル負けしていなくて、カチッと嵌まっています。 構成もしっかりしていて好きです。 こんな詩を書きたいと思いました。

R (2018-01-27):

申し訳ないのですが、酷評を書き込みます。 私は、この形式に意義を見出だせませんでした。 音に乗せて歌えば、もしかしたら違ったのかもしれませんが、文字だけでは……形式にとらわれて、せっかくのメッセージが弱まっている気がしてなりません。終盤の「蒼き季節~」はその効果を認めますが、たどり着くまでが辛いです。 それから、私の読解不足を承知で書きますが、何故、青ではなく蒼なのでしょうか……。

百均@B-REVIEW ON/ (2018-01-28):

面白かったというよりは、なんとなく色々思う事がありました。 四回繰り返す形は、まずは、季節を表します。春夏秋冬ですね。まずは多分一番表面的な変化の形を利用します。次に、物語のストーリーラインをここで全て語ってしまいます。分かりやすく、起承転結と言ってもいいかもしれません。それらを輪廻するように、あるいは振り返るような形で、あるいは内面に侵食するような形で、詩は語り手の心にフォーカスをあてていきます。そうですね今度は心象を四段階変化させる為にこの形を利用しています。もう少し細かくふれるならば、「色」を提示するんですが、最初に「清い」ときて次に「蒼」「紅」「白」とくるんですね。安直に、桜だからピンクだとか桃色だとかにならず「清き恋情」みたいな形で何かしらの感情に沿うような形で、色をあてている事が分かると思います。そういうきめ細かいグラデーションを織り込もうとしているのが分かります。 そして次に来るのが、その四つの変化を乗り越えた上で自分を振り返りつつ、自分を4方向から内省していくシーンです。つまり、ここから4段階の変化ではなくて、4っつの内面の解釈を提示していく方向にさしかわっていくんですね。 この詩の構造は{(4×2)(4×2)}+2の形になっています。前半部分は起承転結の形を取りながら読み手の語り手の内面世界の中に同化させていくような作りになっていて、後半部分は徐々に読み手を語り手の内面世界に引きずりこみながら、その中で内省を4回繰り返します。自問自答します。その答えを最後の連で起きます。4回繰り返します。更にダメ押しをするように最後に二回こういう結論を置くんですね。 >蒼き季節に、ほとんどの者たちが立ち止まる。 >そして、そのほとんどの者たちが、どんなに時間は過ぎても、そこで立ち止まったままなのだ。 > >まるで、時が止まったかのように、人は蒼き季節に憧れ続けている。 >蒼き季節とは、そんなものだ。 僕自身はあまり恋とかしないので、作品に例えて言ってしまうのですが、「蒼き季節」とあるので、僕の中では「あの日見た花の名前を僕たちは知らない」にとても似た感覚を思います。(OPも丁度「青い栞」なんです。なんか前にも言ったような気もしますが…)あの作品も夏が舞台で、やけに空が青いんですね。その中で主人公は小学校の時に亡くしたヒロインの女の子の事が原因で色々とあり、引き籠りになっちゃうんですが...みたいな話です。 ほとんどの者たちが、蒼き季節立ち止まったままなのかなぁ…ここら辺は難しいですね。 >蒼き季節は、ほとんどの者たちに何も与えない。 >そして、そのほとんどの者たちに、変えようのない喪失感を与える。 > >蒼き季節は、ほとんどの者たちに平等だ。 >そして、ほんのわずかな者たちに、かけがえのないものを授ける。 > >蒼き季節は、ほとんどの者たちが信じていた。 >そして、その信じていた者たちが、空っぽになった自分を鏡で見て、立ち尽くす。 > >蒼き季節は、ほとんどの者たちが立ち止まる。 >そして、ほんのわずかな者たちだけが、その充実のままに歩き出す。  この四つの文章が分かるような感じもするのですが、なんとなく分からんという感じです。多分色々な物が当てはまると思います。勝者と敗者、天才と凡人、貧富、運、無論恋愛でもあるし、小難しく言えば絶対と相対だとか、社会の縮図だとか、現実とか、学校と世間とか、色々な物事の差異が出始めてもう取返しのつかなくなるのが、青春であるという事。という感じでしょうか。  そこら辺が夏=蒼という形の連関が導き出されたギャップですよね。夏は暑いだけじゃないという物の見方、怜悧な一面も見せるというニュアンスを引き出していきます。

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