弱くて強い自分
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I hated you
はじけきった夏が去っていくのが悲しすぎて怖かったから そのあとも続く哀しみが深くなっていく秋なんて来なくていい とずっと思っていた 泣いてはいけないと言い張ってきた幾度目かの秋の終わり ぽろぽろ紅の葉を自ら地に落とし 桜もみじが曇天に反抗している姿を見て 目に焼き付けたくて夢中になってシャッターを切っていたら 血の涙を流していることにやっと気づいた 涙をぬぐって赤く染まった指で必死に写真ホルダーを開くと 痛みを愛しむ秋で溢れかえりいくら探しても夏はいなかった そうだ、あの日初雪が降ったんだっけ
I hated you ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 5
Ｐ Ｖ 数 ： 724.7
お気に入り数： 1
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2023-11-22
コメント日時 2023-11-24
Ｐ Ｖ 数 ： 724.7
お気に入り数： 1
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2023-11-22
コメント日時 2023-11-24
#現代詩
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
I hated you コメントセクション
コメント数（5）
末尾の1行から、ある秋の思い出を描いた詩だと思いました。 過ぎ去って決して戻らない夏への心情が上手く描かれていますね。特に、 「桜もみじが曇天に反抗している姿」 という表現が美しいと感じました。 タイトルの「I hated you」とは誰を憎んでいたのでしょう。 哀しみが深くなっていく秋か、ある人への愛情の裏返しか、それとも血の涙を流していた自分自身か、色々と考えてしまいます。
1tasakiさんいつも丁寧なご感想ありがとうございます。 我ながら「桜もみじが曇天に反抗している姿」は好きなフレーズです。美しいと言って頂けて嬉しいです。 「I hated you」が誰のことなのかは、tasakiがおっしゃられる中から選んで頂けたら面白いかと思いこのタイトルにしました。
0ごめんなさい。「tasakiがおっしゃられる中から選んで頂けたら」ではなく、「tasakiがおっしゃられる通り、読んだ方がこれらから選んだら面白いと思ってこのタイトルにしました。
0今年の夏は暑かったと思い当たりました。もしかしたら秋がやってこないのではないか、夏がずっと続いて、急に冬になると言う状況を本当に恐れていたのかもしれません。血の涙のところは写真を撮るのは本当に深刻な事なのだと言う事が伝わって来るようでした。その写真に秋があふれかえり、夏がなかった。初雪の思い出が出て来て、詩の解釈の難しさを思いました。
1コメントありがとうございます。 夏がずっと続いて、急に冬になると言う状況は空恐ろしいですね。血の涙が流れても秋が来ないと夏をも愛せないでしょう。
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