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元旦   

作成日時 2018-01-07
コメント日時 2018-01-30

  カートコバーンのことはもう忘れよう なんせ僕も三十になってしまった 今年三十一になったら 中原中也も 終わっちまった青春も 精神的コロニーのことも忘れよう 郊外に ほんとうに ほんとうに 一人だ 禁煙を破っちまったこころのように 賀正の青い空にすくっと立つしろい煙のように いまここひとりで年始のことばに代えて書く、詩 皿が沢山在る、 見事に朝の光りに充つ皿が沢山在る 翳っているのは僕の魂だ まだまだ燻ぶれるとかもうどうでもいいんだ 出世するんだ 忘れられ しかし望まれる 恵みの雨のようにいいことをするんだ 皿 皿 皿 雨 雨 雨 時計の秒針が崩れ去って 物の壊れることは こころが荒れているということだから 去年与えられた宿題たちに 解答を与えつづけてゆく 野に出れば セブンイレブンで買ったアイスキャラメルラテを含みつつ 銀河がとおのいていくように そしてそれが見えないように ひとり 谷まで行ってしまう Sayounara Sayounara そうして また会える頃には 何物も 少しだけ変わっているね 町の変化が激しいと 鎮守の森で唇をさびしくさせながら 朗々と 涙をこらえきれない 爽やかな 爽やかな 新年でありました 涙も涸れきり 血も吐きすぎてしまいました 医師はスプーンを投げました 祖父と祖母にお年玉をくれました 祖父と祖母はその一万円を使わないで お守りにしているそうです 善鬼神とはほど遠い この田中恭平が 何よりも勝り難い 苦悩を持っているとして それは大概 世のみんなが持っていることとして 語らないからわからないことを 今、書き落としてゆきます 兎に角去年も書いたものだった 己の指を頼りに そして己の耳を何よりの糧として もう詩人以外に何者とも呼べもしない 否 社会を勘定に入れれば 最底辺の病者として かれくさを握り抜いては願いはなった 己の無力さに 言葉 精神の暴走を必死静止させながらの マインドフルネス瞑想は 冬なのに汗をかいてしまいます 一年中人が好きでした 一人になった今もそう思います 明日から仕事 また朝の三時に起きないといけないとして 毎朝僕は神に祈ろう ときどきは神の 直感的ダイレクト・メッセージに身を任せてもいい きみは きみは一年ただ元気でいたまえ 生きることにあなたは 意味があるのだから、 ないものがそう言っているのだから 本当のことなのだから 嗚呼 センチメンタルな詩文になってしまったな もっと抒情的にきみに伝えたいことがあった筈なのに 皿 皿 皿 雨 雨 雨  


項目全期間(2019/09/16現在)投稿後10日間
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2019/09/16 05時38分11秒現在
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コメント数(6)
武田地球 (2018-01-08):

twitter連携したら名前が変わりました。「り」です。 ご無沙汰しています。 身体にべったり張り付いて精神にまとわりついてくるような感傷的な田中さんの詩がいつもすきです。 「元旦」っていいながら、季節も万象も通り越して諦観しながら 反面曝け出して飛び越えてしまう寸前のような そういう生き様とかそれでも祈りとか、センチメンタルな気分である種すがすがしいお正月の詩です。 もう8日になっちゃいました。 毎回詩をみるのを楽しみにしておりますので、今年もよろしくお願いします。

花緒 (2018-01-08):

すごく直球の詩文ですね。 いつになくリーダビリティも高く、捻りも効いていて、楽しく拝読しました。

緑川七十七 (2018-01-15):

はじめまして。 今年から何卒よろしくお願い申し上げます。

み う ら (2018-01-16):

田中恭平さん、今年も宜しくお願い申し上げます。投稿有難う御座います。皿と雨が詩になるのかなあと、私も少しセンチメンタルな共鳴を覚えました。センチメンタルに果てているところに詩がふってきた2016年12月1日。今年も読んでみたいです。

クヮン・アイ・ユウ (2018-01-29):

>>「賀正の青い空にすくっと立つしろい煙のように」 祝いどきに、(対比的に)亡くなられた方が空にのぼっていく様子を表現されているのかなということを考えていました。対比的と自らで書きつつも、どこか清々しい冷たい風が吹く日中の様子にも受け取れたから不思議でした。 >>「いまここひとりで年始のことばに代えて書く、詩」 この言葉に覚悟のような想いが垣間見えて素敵だなと感じました。 ご自身のお名前が出てくるところがとても格好良かったです。

百均@B-REVIEW ON/ (2018-01-30):

個人的に、身につまされるような詩です。 あんまりここで言えないのですが、昔書いていた名前に掛かるような言葉があって、それがやけに自分の中に同化してくるんですね。 読んでから一週間くらい経つんですけど、感想が書けないです。 強い詩だとも言えるし、脆くて今にも壊れてしまいそうな詩だとも思います。

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