古城 (連詩の試み)
作品を
別枠表示
別枠表示
初めての合意
うまくいってます。 17歳まではうまくいってます。高校は所謂、進学校なら、人望が厚いなら、成績が良いならうまくいってるというのなら、うまくいってます。 ただ、私の心はその意見を全く持って受け入れてはくれなかった。非情な人間であることはわかっていたが、偽善者でもそれが他人のためになって、自分のためにもなるなら最もだろうと私は考えていた。 ずっと嘘をついています。怖いのです。拒絶されるのが、迫害されるのが。 そう書くことができる自分にも酔っているのだろう。怖い怖いと思っている自分が怖いのだ。そう考えて、ある意味で利己的な自分のことが怖いのだ。 ああ、死んでしまいたいのです。消えてしまいたいのです。こんなはっきりとした心情をここに書き連ねることでしか自分を表現することはできません。私はひどく辛いのです。 ああ、愚かだ。何よりも愚かだ。馬鹿馬鹿しい。こんな一面をいつも隠して生きていますとそう言いたいのだろう。愚かだ。 無理なのです。 無理だ。 なんと素晴らしいことでしょう。本当に素晴らしい。幕が降りることがこんなにも美しいとは思ってもいませんでした。まさしくその通りだ。 後にも先にも、この時だけ。 一番一般的な方法で、その全てを終えました。 綺麗だ。
初めての合意 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 5
Ｐ Ｖ 数 ： 1056.3
お気に入り数： 0
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2023-10-21
コメント日時 2023-10-29
Ｐ Ｖ 数 ： 1056.3
お気に入り数： 0
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2023-10-21
コメント日時 2023-10-29
#現代詩
| 項目 | 全期間(2024/04/28現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
初めての合意 コメントセクション
コメント数（5）
そうですね、あなたが書く詩を一度読んでみたいとおもました。
0嘘をつくことが苦しいということは、嘘に汚染されていない自分、あるいは、嘘から独立した自分が確かに存在していることの表れでもあると、そんなふうにも思えます。
0そうですよね。実際、自分が汚く思えて、苦しくて死にたくなったりとか、非情な自分が許されないと思ったりとか、そういう困難がダマになってやってくるときは、だれでもあると思います。そのとき、どう幕が下りるのかはわかりませんが、結局必要だからそうなるわけで、反省している春巻さんは、必ずいい方へ物事が進んでいくだろうと思います。そういう悩みを詩にすることは、大変に意味があることだと思います。生きていないい人工的な詩っていうのは、あまり魅力がないものだと思います。ということは、この詩にはとても温かな気持ちが感じられます。
0こんばんは。 一番一般的な方法って何でしょうかねぇ。一般的な人生じゃなかったのかな、僕は。 (´；ω；`)
0ああ、はじめての「合意」か。なるほどねぇ。
0