フィラデルフィアの夜に 43 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

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あっす

パパの日曜日

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明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に 43    

フィラデルフィアの夜に針金が帰還します。  鉄道駅はいつも人が往来し、細かな物を気にされる事はありません。 その日は多くの鉄道が大幅に遅れたために真夜中になっても混雑が収まりませんでした。 あまりの人の多さにこぼれ落ちた物に目をやる人は全くいなかったのです。  そしてそれに気づいた時、雑踏が悲鳴に満ちました。  右手が歩いています。 古い干からびた右手だけが、尺取虫の如く歩いているのです。 這いつくばりながら地面を掻き毟りつつ。  叫びに満ちた駅構内をゆっくりと右手は歩みを止めない。 操る人も何かの仕掛けも何も見えない。 確認できるのは、何故か動き歩き続けるミイラ化した生々しい右手であるという事だけ。 つんざく人々の叫びが、駅のホームにまで達した時。 右手は歩みを止めた。  指先、手首をピシッと止めて。  右手を見たとある人々は、あれが何かに気付き始めた時、針金が湧き始める。 前腕の中程から先が残る右手の切断面、そこから針金が湧き始める。 細く緻密な綿の様な、泡の様にも見える針金がそこから。  その右手が何か、一部の人々が確信を抱き始めた。  右手が、地面から離れる。 右手は右目の上に掲げられる。帽子の淵に触れないようにしながら。 若い男の顔が、体が、軍服が、細い針金によって形成され、織り込まれ、立ち上がる。 古い昔の男の姿が、背筋を伸ばして帰還した。  そして、その右手と針金からなる男の前に、屈強な若い男も、太った中年の男も、腰の曲がった老人までも、できる限り背筋を伸ばし、それに答える。全く同じ姿勢を取って。 軍の偉大な先達の帰還を、歓迎するために。  それは昔、この駅から出兵した男の姿でした。 行方不明になり、わずかな写真だけが残ったまだ若い軍人でした。  遺族もなく、彼を知る人もまたすでにいません。 それでも軍に縁のある者たちは、彼の右腕を埋葬し、代わりの精巧な右腕を細かい針金によって形成された彼の体に付けます。 そうして彼の姿を、ようやくたどり着いたであろう駅のホームに展示する事にしました。  なぜ彼の右腕が地面を這って歩く事ができたのか、なぜ残った右腕から針金が沸き立ってかつての体を形成する事ができたのか、多くの学者たちが延々と頭を悩ますも、全く答えはわかりません。 それでも軍に縁のある者たちは、それでもこの街に帰って来たかったのだから、と彼の姿を見る度に敬礼を欠かすことはありませんでした。


フィラデルフィアの夜に 43 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 558.5
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-07-09
コメント日時 2023-07-12
#現代詩
項目全期間(2024/05/05現在)投稿後10日間
叙情性00
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2024/05/05 06時30分37秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 43 コメントセクション

コメント数(1)
羽田恭
さんへ
(2023-07-12)

確かにどの物語も儚い物と言えますね。 フィラデルフィアシリーズは多くの人の目に触れる話も多いのですが、一切誰にも気づかれる事なく始まって終わってしまう話も多いです。 それでも良いと言える物語を見つけ、書き続けたいところです。 例え儚くとも。

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