フィラデルフィアの夜に XXXⅦ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

わたしがいのることは

とても重い

みんな経験したことがあるであろう、とても重い"ちょっと"が詰まっている。

錠9

生きる

声なき声を拾いたいと思ったことはあるか

わたしは、ある。 あなたの胸を叩き 何故なのかと問いただしたい そう呼び止められた時 わたしは何と答えられるだろうか。 静かにだが確かにこの詩からは 張りつめた足音が聴こえる

ぼんじゅーる

天皇陛下万歳

知的破産者及び愚昧界の金字塔

平成天皇と存命中に呼び不敬を極め、大正・令和を外す選別賛美。明治から平成まで乱暴に万歳する時代錯誤と挑発精神が光る奇作。

大人用おむつの中で

好きです。

切れのいい、知性あふれる現代詩だと思いました。

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)



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フィラデルフィアの夜に XXXⅦ    

フィラデルフィアの夜に、針金が実を付けます。  仄かな光が減り始め、ついには真っ暗になっていきます。 時計はまだ午後5時。 外はまだ明るいでしょう。 倒壊した建物に閉じ込められた少年は早くもこの世の帳の様な暗闇に閉じ込められていきます。 暗い。 音はする。崩れる音。機械の音。 差し込んでいた光は消え、ただ音だけがする。 目を閉じているのか、開けているのか。 どれくらい時間が経っているのか。いないのか。 左手の時計。ボタンを押してバックライトを照らす。 午後6時。 時間が経たない。 バックライトを消すと、また帳。 暗い。  光 まばゆい光に目がくらむ。 外の灯りじゃない。 でも光だ。 真鍮線のような針金が隙間から延び、実を付けるかのように丸くなり、そこが光る。 また隙間から、針金が伸び始める。 それはまた別なものを形作る。 一人でに曲がり、くねり、捻じれ、束になり、何かを作り上げていく。 しばらく見つめていると。 人の、女の顔を作り上げた。 女は口を開け、銅線のような何かを少年に向けて伸ばしていく。 「うわあああああああああああああああ!」 少年の足が、針金の女の頭に当った。 ボキり折れた首。 もう動くことがなかった。  悪い事をしてしまったかもしれない。 少年の罪悪感が降り、闇の様に蝕み始める。 でも、光は何かを探し当てる如く照らす。  瑞々しい何か。 岩みたいに動かない女。 そこから実り出す。 突き出してきた針金の先に、食物が。 針金が途中から植物の枝となって。 数多くの果物が結実する。 またつける時計、バックライト。 午前6時、暗くなる。 午後6時、明るくなる。 針金が照らして、明るくなる。 針金が消えて、帳が落ちる。 また暗い。 どれほど時間が経ったのか。 またつける時計、バックライト。 午前6時、暗くなる。 午後6時、明るくなる。 針金が照らして、明るくなる。 針金が消えて、帳が落ちる。 また暗い。 どれほど時間が経ったのか。 またつける時計、バックライト。 午前6時、暗くなる。 午後6時、明るくなる。 針金が照らして、明るくなる。 針金が消えて、帳が落ちる。 また暗い。 どれほど時間が経ったのか。  光 太陽の光。 助けの手が、少年の元に届きました。 10日あまりの間、飲まず食わずのはずの少年が、予想外に肥え太っていたのに皆が驚きました。 少年の不思議な話を聞き、その穴の中を覗き込んだ人がいます。 何もないがらんどうで、ただ帳が落ちたかのように真っ暗だったと言うだけでした。 その後、倒壊した建物の瓦礫は何もなかったかのように片付けられます。 夜の帳が落ちた時間には、未だ誰も訪れる事がないまま。 ただ今は、空き地の荒野になっています。


フィラデルフィアの夜に XXXⅦ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 864.2
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-01-15
コメント日時 2023-01-25
#現代詩
項目全期間(2025/12/05現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:864.2
2025/12/05 18時27分07秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に XXXⅦ コメントセクション

コメント数(2)
つつみ
作品へ
(2023-01-25)

食糧の物価高騰が、この不思議な話と何か関わりがあるのなら、あまり目くじらを立てることでもないなと感じました。

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羽田恭
つつみさんへ
(2023-01-25)

>食糧の物価高騰が、この不思議な話と何か関わりがあるのなら 全く関係はありません。 発想の元は「南島の神話」(後藤明 中公文庫)に日本神話のオホゲツヒメ、ウケモチの系統の体から食物を出す女神が出てくる神話が紹介されていまして。 そこから発想を広げていって、フィラデルフィアシリーズとして書いてみたのです。 とは言え、そのような発想も悪くはないと思います。

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