フィラデルフィアの夜に XXXⅢ - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

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シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

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明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

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フィラデルフィアの夜に XXXⅢ    

フィラデルフィアの夜に、蛾が編み込まれていきます。  夜に、花びらのような虫が飛び交います。 蛾です。 主に茶色や白、たまに赤を帯びた蛾が光と風の中を舞い踊りますが、それを気持ちよく思う人はいません。  だから、殺してしまうのです。 光と風の中で。  バチン、と音がします。 風が通る広場、光あふれる街灯のあるそこで、電流をもって蛾を焼き殺していました。  蛾は風の中を舞い、夜に光あふれるスポットライトに飛ぶのを好みます。 だからこのような罠が設置されていました。 仕方ない事ではあります。 仕方ないのです。 蛾が、あまりに多く飛び交い、舞い踊り、命尽き果て地に落ちていくのですから。  そんな蛾をおびき寄せる光が、届くか届かない位の夕闇の中で、蛾が編み込まれていきました。  ぶち、と何かが切れる音がする。 鉄線、銅線、真鍮線。それらが編み込まれ、組み込まれていく。 細い、太い、柔い、硬い。 それぞれの部位に準じて。 蛾が、生まれた。 針金でできた蛾が、夕闇からスポットライトへ飛んでいく。  昆虫の蛾と、針金の蛾、どちらも同じように舞い踊り、光の中で。 そして電流に触れた。 昆虫の蛾は燃え、地面に小さな光として消えていく。 針金の蛾、電流線に触れながら、未だ花びらを咲かせる。  焼け落ちず、火花を散らす花として、電流に溶接されながら、花としてそこになおも咲き続ける。  夕闇の中、また蛾が生まれる。 ぶちぶち、と何かが引きちぎられる音がして。 様々な針金の、無数の針金が編み込まれ組み込まれた蛾が、スポットライトへ次々飛び込んでいく。それは猛烈な勢いになっていく。  落ちるはずのブレーカーは、群がった蛾で占拠されて通電し続ける。  蛾が、スポットライトを浴び続ける。風の中で。 昆虫の蛾も、針金の蛾も。 火花を花びらとする、巨大な花を作り上げて。  朝、ようやく電気を切られました。 火事になりかけ、通電を止めなかったこの花をようやく止める事ができたのです。  その蛾を焼き殺す電流線には、膨大な数の針金でできた蛾が止まり、過剰な発熱によりそのどれもが完全に溶接されていて引き剥がすことができなくなっていました。  その様は遠目には、巨大な花そのものでした。 闇夜にその花を見た人が言うには、火花を放つ輝く燃えるような花がそこに咲き乱れていて、街中の蛾がその身を焦がしながら舞い踊っていた、と言います。 極上の花を祝うかのように。自分自身も花になれたのを喜ぶように。  どこかの誰かがこの花を作り上げたと、町中を探し回るもそれが誰なのか、結局わからないままでした。


フィラデルフィアの夜に XXXⅢ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 633.1
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2022-09-03
コメント日時 2022-09-06
#現代詩
項目全期間(2024/04/20現在)投稿後10日間
叙情性00
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可読性00
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音韻00
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閲覧指数:633.1
2024/04/20 18時07分53秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に XXXⅢ コメントセクション

コメント数(2)
黒髪
作品へ
(2022-09-06)

蛾に対する愛が述べられており、人間、生命のやるせなさを感じます。どことなく描写が安部公房を思わせます。夏の終わりの夜。

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羽田恭
黒髪さんへ
(2022-09-06)

安部公房はほんの触りを読んだだけなので何とも言えませんが。 蛾に愛を込めたつもりはなかったのですが、これはこれで愛なのかもしれないです。 命のやるせなさは人も蛾も牛も同じですし。 北海道はもう秋です。

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投稿作品数: 1