７０の文と７０の数字。

01会話のデッドボール。 02命が二つあったらやっぱり一度、死んでみたい　03出口のない迷路は、入口から出ろ。04夜中に目覚めると、枕が流木に変わっている。05何でも映画化すればいいってもんじゃない。06完璧な密室ゆえに、死体が入る隙間がない。07秋の虫の音。実は猥談です。08朝の一分は貴重だから、ラモーンズを聴く。09冷凍ピザのような街を解凍する機械。10小父さんは「目と目が合えば、唇が重なるものさ」と教えてくれた。11人類が滅亡しても、地球はちっとも困らない。12あなたの体で一番黒い所はどこですか？13季節の変わり目に乗り遅れてみるショートコント。14琴線じゃなくて逆鱗に触れてしまう。15燃え尽きるまで、流星は自らを肯定し続けた。16自分と私の狭間にある溝を再認識する日曜日。17貧乏ゆすりがモールス信号になっている人。18あだ名は酋長だった。19呼ぶ声に振り返れば波。20鈴を潰すように生きる。21ほかの人の名刺でもいいですか？22君、最後に泣いたのはいつですか？23ところで、デタラメって何？24少年少女達が、手を繋ぎ、肩を組み歩くシネマ。25幸福を両手で掬い上げたので、摘まみあげられない。26銀河系の端にも春がきた。27腹の脂肪が六つに割れる。28甘噛み症候群になってしまった隣の家の少女。29メリーゴーラウンドを買うと、もう一台ついてくる。30ハンバーグを切ったら中からハンバーグが出てきた。31１頁の次が１．５頁の時代小説。32海が、柚子ジャムになってしまった。33自分のコンプレックスが、ショーウィンドウに飾られている。34ゾウは鼻よりも耳の大きさを話題にして欲しいと思っている。35波は絶えず寄せてくる。飽きるのはいつも僕だ。36あんなにも黒目がちな老婆達の触覚に。37明日も必ず会える訳ではない。38宇宙にて、詩のある星。39非常持出袋に、詩集を一冊いれた姉。40どう話しても、嘘になってしまう事柄。41オマエの言い逃れとオレの言い訳を一緒にするな。42型は同じでも、流れてる血はゼンゼン違うんだぞ。43性格の悪い猫による即興演奏。44前菜はノイズでございます。45ブタがハムになるための日常的な儀式。46地球より争いが多い星。47真っ先に拍手する奴は分かっていない。48現代詩上の演出です。49「最悪」と言えるうちが華。50美化された思い出には脂肪がべったり付いている。51世界一長いトイレットペーパーを探す旅。52脈をはかる癖を覚えてから、退屈することが無くなりました。53陰毛に白髪がまじる。54でも０で割る。55空間を愛すれば、善も悪もない。56美談で済ませていいですか。57地球はまだ間に合いますか？58「ゼロカロリー」という贅沢。59けど腹は立つ。60太陽について、やたらと詳しい肥満児。61向こうに見える景色は「未来」じゃなくて「今」。62命綱、手放せますか？63日光写真には、過去ではなく思い出が写っています。64のドライヤーだって頑張れば温風ぐらい出せます。65高い樹から下りる。66いやらしい男の味がするキャンディー。67壁に向かって逆立ちする、休日の風俗嬢。68わたしには迷子になる自由がある。69人知れず詩は起こっている。70最近は、毒と薬を交互に飲んでいるよ。

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作品データ

コメント数　： 6
Ｐ　Ｖ　数　： 851.9
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作成日時 2017-11-02
コメント日時 2017-11-30

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2024/04/26 06時34分34秒現在
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技巧	0	0
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作品に書かれた推薦文

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コメント数（6）

カオティクルConverge!!貴音さん

(2017-11-03)

「震える女」ぶりです。短文は威力です。今回は短文＝威力という形になっていると感じられました。日常的な物から、シュール、コメディ、ホラーなどバラエティに溢れた銃弾７０発です。短文の詰め込みは外れが多い時と当たりが多い時では、一つの詩として見た時の評価がかなり違ってくると思うのでよく挑んだなと思っております。今回、私は射殺された人だったわけですが。考えの広さを感じます。敢えて使いますが、いい意味で気が散っているから見せられるものがあるんだと思います。是非そのスタイルを貫いて下さい。「気になったものを幾つか」 02命が二つあったらやっぱり一度、死んでみたい死ぬってどんな感じなんだろうってなった時、こういった話になる事がありますが、実際どうなんでしょうかね？怖い物だったら嫌ですね。 03出口のない迷路は、入口から出ろ。出口が見当たらなくなる、または無い事が多々あります。その中で迷いながらも出口を見つけ出す人が居ますが、それが出来ない人にとっての一番簡単な出口と言うのは入り口なのかも知れません。 06完璧な密室ゆえに、死体が入る隙間がない。密室殺人なんて存在しない。って言葉を詩らしい表現で出来ていると思います。 09冷凍ピザのような街を解凍する機械。どんな機械でしょう？これが仮に小説の一文だとしたら、前後が気になる。これは特別で引力が強いと思いました。 12あなたの体で一番黒い所はどこですか？人によって答えがばらける一発ですね。ベタなのは腹でしょうか？ 15燃え尽きるまで、流星は自らを肯定し続けた。何を否定されたのかを明らかにせず、流星の行動だけを書いているのが良いと思います。 17貧乏ゆすりがモールス信号になっている人。偶然の産物、または意図してやってるかでその人の印象が変わってきますね。モールス信号と言う形でどうして訴えかけてくるのか気になります。 22君、最後に泣いたのはいつですか？ジブリ的、キャッチコピーを感じました。 26銀河系の端にも春がきた。これは単純に、絵がどんと浮かんで、それが私好みでした。 32海が、柚子ジャムになってしまった。世界がケーキになる確率（エロ本のタイトル）に似た、引き込まれる詩。 34ゾウは鼻よりも耳の大きさを話題にして欲しいと思っている。周りが注目する人と、される人のギャップと言うのを感じました。この詩の感想を書いてますけど、もしかするとこれを気にして欲しいってのばかりかも知れませんね。 35波は絶えず寄せてくる。飽きるのはいつも僕だ。流行でしょうか？仮にただの波でも良い情景だと思います。 37明日も必ず会える訳ではない。明日君が居ないって映画を思い出します。考えさせられる映画です。 42型は同じでも、流れてる血はゼンゼン違うんだぞ。血筋とかそういったのでしょうか…。 47真っ先に拍手する奴は分かっていない。この斜めに見ている感じって詩を書くにあたって大事だと思います。 51世界一長いトイレットペーパーを探す旅。良いですね。ミニシアターでしたら見てみたいと思いました。 61向こうに見える景色は「未来」じゃなくて「今」。メッセージ系としてみたらいい言葉です。 66いやらしい男の味がするキャンディー。大喜利の回答的な、ユーモアな一発だと思います。 69人知れず詩は起こっている。ツイッターとかの独り言をみると、人って皆詩人なんだなと思う時があります。それを思い出させてくれます。 70最近は、毒と薬を交互に飲んでいるよ。人間臭い感じがします。人しかしないですよね。毒も薬も好んで飲むのは。所々変なのは酒飲んでるからです。許してください。