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ママ
寝際に母の匂いがした 母の首筋からぶわりと香る、あの匂い 母は四六で燃え尽きたから もうここにはいないのだけれど 母はきれいな人だった 背も高くて、いつも若くて 胸を無くすのを死ぬより嫌がった 私と母の共通点は、そこだけで、 母が消えた三年後に初めて男を知って 母の気持ちがなんとなくわかった気がした 母は寂しかったのか 嘘をつくのが上手かったのか 母は、「母」だったのか 似ても似つかないと思った私の中に 母は寂しげに潜んでいた、二三時一八分
作成日時 2022-02-06
コメント日時 2022-03-21
ママ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 805.4
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
項目 | 全期間(2023/03/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
感想文です 母の女性としての側面、自分との共通点 それは「寂しげに潜んで」いる 締め方の「二三時一八分」も筆圧を感じました。 「嘘をつくのが上手かったのか」の一文も沁みました 素敵な作品をありがとうございました 拙文失礼いたしました
0一、三行目、二連目三行目、最終行が特に良かったです。
0息子と父親の関係ではなく、娘と母親との関係は私にはわかりませんが、女同士のつながりというのはとても意味が深いものがあるという風に感じます。 本作品は、サラリと書き上げていますが、色んな経緯を推測できる文章ですし、静かに一歩自我を抑えて書かれた逸品であると私は感じました。
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