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dry eye
終わらせようかって ずっと胸に つかえてる 心 苦しい って みんなが言う 悲しい 寂しい 怒ってるって みんなが言う 僕は口を噤んでる 目が冷たい 土くれより産まれて 土くれより醜い生に 口づける 浅い(息をする)不幸に 舌を深く絡める 乳首であれ性器であれ くれてあげる。 ねぇ 僕らは生き別れの兄妹で 遠い恋人で 判り合えない親子で 他人でしょ？ 無数に横たわる死の年月を携えて 嘘みたいな愛を君に騙りたい 抉り(られ)続けた僕って肉傷が腐敗してどろどろでぐちょぐちょからかさかさになって声を失って風花のような笑い声 瞬き ここで交わろ？ 土くれより産まれて 土くれより醜い魂と魂が ふわりと交接 (寂しかったよ) みんなが不眠の眠りに寝静まる朝に 僕は君を探しに行く 朝焼けを裸足で踏みしだいて 欲望も憎悪も食べてあげるから 逸脱を嫌うアパートメントに 虹色の毒みたいな排泄物振り撒いて (終わらせようかって ずっと胸に つかえてた) 痛みも苦しみも悲しみも舌を入れて掻き回してあげるから 太陽の死の瞳まで かけっこしよ 僕に追いついてくれたら 君の涙を舐めてあげる 痛い痛い痛いって泣いてた僕を殺しに行く 痛い痛い痛いって泣いてる君を殺しに行く みんなのこと好き。 君が好きだよ
dry eye ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 2
Ｐ Ｖ 数 ： 1253.6
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 3
作成日時 2020-10-20
コメント日時 2020-10-21
Ｐ Ｖ 数 ： 1253.6
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 3
作成日時 2020-10-20
コメント日時 2020-10-21
#現代詩
| 項目 | 全期間(2024/04/20現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 1 | 1 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 2 | 2 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 3 | 3 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 1 | 1 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 2 | 2 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 3 | 3 |
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- 作品に書かれた推薦文
dry eye コメントセクション
コメント数（2）
最初行 >終わらせようかって >ずっと胸に >つかえてる の洗練さが作品の導入部として素晴らしく読みやすく、スルスルと読み進められました。 土くれ、キリスト教的世界観ですね。私たちはその単語を虚しさや諦めの暗喩として用いますから、本作品によくマッチしていると思います。 ここでひとつ不躾な提案？戯言？ですが、土くれという言葉を泥、と変えてみるのはいかがでしょうか。 >悲しい 寂しい > 僕は口を噤んでる >目が冷たい などのネガティブ(心情的な底冷え、寒さ)を表す序盤に対し、泥という言葉を使えば物理的な冷たさをも付随することが可能です。 中盤に渡り性行為を示唆する熱さとの対比にもなりますし、何より生々しさも加わると思います。 なにか諦念を孕んだ情念と雁字搦めの感情の渦、ここに冷熱のメリハリを加えればさらに高い次元へ作品を消化させることが可能かと思います。
0失礼、消化の字を書く間違えておりました。消化→昇華でございます。
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