お知らせ

がらんどうどうめぐり(ミュージックビデオ連動再投稿)   

作成日時 2019-05-14
コメント日時 2019-05-27

1990年8月1日 私はNICUに生まれた 心に穴が開いていて ヘモグロビンが新しい酸素を持って来られなかった でもそれはあまり関係ない 体育の時間は一人きり 木陰で休んでいたけれど 美術好きのきっかけになったぐらい そもそも何も覚えていないし ひけらかすには浅薄すぎる 1995年8月1日 一番初めの記憶のかけら うるさい子たちから逃げ出して 画用紙とクレヨン握りしめ 部屋の隅 窓の外を眺めてた 薄暗い外はとても静かで まるで世界に一人きり あめあめふれふれ パパとママはまだ来ない 寂しくなんかなかった だって 絵を書いていたから 蛍光灯の部屋からみる  雨夜が原風景の平凡さ 広くて寂しいアトリエで  油絵具を待っている 色を重ねて 埋めるキャンバス 下の 下に あるのは白? 核なんて無い わたし 核なんてないわ エートスの海を漂う 哀れなクラゲ 骨の無い わたしに 頭はあるの? 何かを成す為に取り繕って でも信じてるしかない 恐れは希望の副産物 もうダメかもしれない けどもう少しで行けそうなの 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの 値段のつかない日々の過ごして 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの 時間じゃ買えない価値を探すわ いつまでそんなをことやるのって 五月蠅いひがみを言う人たちを  無視して描いて歩んできたけれど 自信なんかは どこを探しみても無かった 何の意味があるのって いつだって正しい人たちは しつこくねたみを繰り返す ねぇ 確かのものはあった? 積み上げた過去と過程と作品に その人に風景に色合いに 人生を垣間見たかしら デカルコマニー こまねいて 生んだ私の無意識を シックでモダンなギャラリーに 等間隔に並べたら キャプションつけてよキュレーター 救急救命病棟の エントランスとは訳が違うわ 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの 思考 人生 関係 芸術 世界 環境 才能 恋人 すぐそこに見える終わりに スタートラインがひかれている 2005年8月1日 心に伽藍度を抱いて過ごしたあの頃 乙女と少女の境界線 暗いと笑われ孤立して それでも気丈に振る舞った 集団心理で自分の方が優れていると錯覚している人たちに 私の人生を左右なんかさせないわ ただ一人優しい君も いずれは心変わりで消えていく いつの日か見返してやるんだって 膨らみ張り裂けそうになる胸の中  怒りを筆に変え描いた青春時代 どうどう巡りの日常を駆け抜ける 本と映画と絵と音楽 私の全てはただそれだけ 暗く寂しいアトリエで 油絵具を待っている 色を重ねて 埋めるキャンバス 下の 下に あるのは白? いなくてもいい あなたなんて いなくてもいいわ パトスの森をさ迷う 悲しいライオン その爪と牙は 何の記憶にも残らない 何かを成す為に偽って でも作り続けるしかない 幸せは恐怖の副産物 一生成し遂げられないかもしれない けどもう少しで出来そうなの 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの 現実感の無い世界でもがいて 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの いつかいつかの夢を夢見る 本当は心配になることだって それはそれはいくらでも有る 認められなかったどうしようとか 失ったら耐えられるのかとか いつも毅然と気丈に振る舞える訳じゃない 悔しい 悲しい 恋しい 怖い 押しつぶされそうな日には強く強く目を閉じる 白い壁のギャラリーは ガラス張りの伽藍堂 夢と現実の堂々巡り この思考や創作物が 無生産だったとしても オルフィスムを終わらせて この日々から色彩が奪われるなんてことは無い アヴァンギャルドはもう古い ポップとキッチュを追い越して 進めよ非凡に 彼岸に徒花 筆を手にとり描き続けて いつか宇宙にだって色を塗る 2015年8月1日 消えたいと思ったことは何度もあった けど今を生きている 必ず出来るんだって信じるしかない でも だけど 本当に このままで良いのかしら 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの 現実感の無い世界でもがいて 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの いつかいつかの夢を夢見る 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの 伽藍堂どうどうどう堂々巡りの


項目全期間(2019/07/20現在)投稿後10日間
叙情性106106
前衛性55
可読性106106
エンタメ312312
技巧259259
音韻408408
構成4545
総合ポイント12411241
 平均値  中央値 
叙情性21.25
前衛性10
可読性21.20
 エンタメ62.410
技巧51.85
音韻81.60
構成90
総合248.249
閲覧指数:814.5
2019/07/20 14時30分21秒現在
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コメント数(5)
田中ジョヴァンニ (2019-05-14):

本作品は2017/02/24に投稿済みですが、ミュージックビデオを作製しましたので運営様の了承を頂き再投稿致しました。

stereotype2085 (2019-05-14):

黒船来航。ジョバンニさんが動画投稿をすると運営チャットで聞いて、僕自身はジョバンニさんの激烈で苛烈な、衝動に満ち溢れた独演、リーディングを期待していた。その実力とインパクトは既にツイッターにupされた、ビーレビテンでの映像などをみれば証明済みのものだったからだ。だが今回は違う。透明感のあるサウンドに任せて女性の朗読が始まったからだ。ここで僕は黒船になり得ずかと一瞬思ったが、このミュージックビデオ、想像以上に素晴らしかった。NICUで生まれた女性の悩みや反発とそしてある種の気概が、心地のいい音楽に乗せてリーディングされ、それ+αのポップサウンドとしての歌も入ってくる。さらにこの歌ところどころラップも入っているから心地よさと驚きは倍増する。動画投稿機能と画像投稿機能が搭載されて、好むと好まざるとに関わらず総合投稿サイトへと向かう可能性を大きく秘めたビーレビューに、田中ジョバンニさんのこの作品は風穴をあけた。今後このクオリティが動画投稿の基準になるのなら、他の投稿者は相当に苦い想いを味わうだろう。よって黒船来航。8分29秒。いい時間を過ごさせてもらいました。

stereotype2085 (2019-05-14):

失礼。お名前はジョヴァンニさんでしたね。

田中ジョヴァンニ (2019-05-19):

stereotype2085様 コメント有難う御座います。 僭越ながら動画投稿機能が本サイトの可能性を広げる物だと私も思っておりMV付にて再投稿させて頂きました。 今後ともよろしくお願いします。

渡辺八畳@祝儀敷 (2019-05-27):

この作品なにがいいって、PVに作者である田中氏が出てこないことだよ ともすれば作者のパーソナリティに結べつけられてしまうライティングじゃん。リーディングって「自己表現」だからといって自己の内面をべろっと露出するのが多いけど、私はその自意識が臭くて苦手。でもさこの作品はさ、ライティングが田中氏のパーソナリティと実際どう関連ついてるかは別として、作者でないものが読んで演じることにより客観性がもたらされている。

投稿作品数: 3