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カナリヤ   

架月杏奈 
作成日時 2018-10-26
コメント日時 2018-10-26

 

リリック流れて幸せな人類 また檻の中で今日も乾杯 もう眠るには遅すぎたね 真っ白のベッドシーツが眩しい 午前四時 冷たい空気に霞む思い出が 寝不足の頭を突き刺した 苦しい時に苦しいと言えなくて 死んでいったともだち ここは檻の中で 私たちはカナリヤで ともだちの疳高な叫びは だれにも だれにも 届かなくて、 レモンイエローの苦味を抱きしめ いつ死ぬとも知らずに生きている カナリヤの羽根が空を染める頃 小鳥の声が縷々と歌うよ リリック流れて不幸せな人類 また檻の中で今日も乾杯 もうやり直すには遅すぎたね 黒い黒い レコード盤が 朝日に照らされて涙を流す さよなら! さよなら! 小鳥の声が縷々と歌うよ


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オオサカダニケオオサカダニケ (2018-10-26):

プロにみせたら絶賛するとしても、素人の私にはよくわからなかったです。

沙一 (2018-10-26):

レモンイエローの苦味を抱きしめ というフレーズに、心をつかまれました。 カナリヤを連想させる色ではあるのですが。 黄色いレモンというと、フレッシュで甘酸っぱい印象ですけど、この詩では苦味を感じていて、どういうことなのかなと思いめぐらせずにいられませんでした。 青春はきっと、振り返ってみればこそ甘酸っぱいのでしょうけど、その青春をひたむきに生きているあいだは、むしろ苦々しい気持ちを抱いているものかもしれませんね。 若さゆえの切実な叙情を感じられる詩ですが、文体などが青々しい印象も受けました。それが魅力にもつながっているのですが。まさしく、まだ青いレモンのような。 これからもっと、上手くなっていきそうな気がしています。感性の赴くままに、書いていってほしいと思いました。 疳高、という難しい漢字も、アクセントになっていて、良いと感じました。 …最後に、作品としていろいろ書かせていただきましたが、元になっている実体験があるのかもしれず、そうした現実のことを思うと、悲痛な気持ちが胸に迫ってくるのを感じました。


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