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Mr.Gibson   

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作成日時 2018-10-17
コメント日時 2018-10-20

 

つまりそういうことだった クリームソーダの憂鬱 f字孔から絶えずこぼれる悲鳴 耳を塞ぎ でも笑った 琥珀の孤独は描けない 大丈夫、大丈夫、大丈夫?大丈夫、 雨の匂い 白紙のスケッチブック 好きな色は最初に無くなる 焦がれる堕落を描けない 揺蕩う 千切れたベルト 連れて行こうか 大丈夫、大丈夫、大丈夫?大丈夫、 疲労に冷やされて冷やされて そうやって凍えてないで f字孔から絶えずこぼして悲鳴 踊ってみせるよ その湖で 東雲がやってくる 早く殺してって トウシューズのリボンその首に飾るのは 湿気で琥珀が壊れるのとどちらが先 赤いクリームソーダは生ぬるい 大丈夫、大丈夫、大丈夫?大丈夫、 耳を塞ぎ でも笑った


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まりも (2018-10-19):

琥珀の孤独、これは「こ」の音に引っ張られて出てきた言葉なのか・・・このフレーズだけを見ると、琥珀の中に閉じ込められた昆虫を想像しました。 バイオリンの流れからいうと、弦にぬる松脂なのかなとも思いますが・・・ F字孔からこぼれる悲鳴・・・あの、キ~ッという、バイオリンの不協和音、でしょうか。演奏しているのは自分か他者か。いずれにせよ、描けない、表現できない、という苦悩と、大丈夫?と畳み掛けていく声(これも、自分が発したものか、他者が発したものか)が、切り替えのリズムを作り出していると思いました。 白紙のスケッチブックの連は、心象風景でもあるのか。印象的な連ですが、前後の連結が少し離れすぎていて、無理がかかっているようにも思いました。 湖とトウシューズ。バレエ音楽(白鳥の湖など)をイメージしました。赤いクリームソーダ、にもビックリ。 なぜ、わざわざ「しののめ」なんて洒落た言葉を使ったのか。なぜ、殺してって、という重く切迫する言葉が、こんなにも軽く、遊ぶような調子で置かれるのか・・・ムードに流されているのでは?という印象も残る終り方に、疑問が残りました。 耳を塞ぎ でも笑った、という、きゅうっと縮こまるような感覚と、からりと解放する感覚を並置していく軽やかさに魅力を感じました。

沙一 (2018-10-19):

意味以上に、言葉の音感やリズムをたいせつにされていると感じます。五十音の鍵盤を弾くかのように。 だけどその手法が目立たなくて、さりげなく、巧妙だと思います。たとえば、 そういうことだった クリームソーダ などに、そこはかとない類似性を覚えたり、 疲労に冷やされて冷やされて そうやって凍えてないで f字孔から絶えずこぼして悲鳴 踊ってみせるよ その湖で 「ひ」といった同一音で頭韻を踏んだり、脚韻を揃えたり、とかくリズミカルなこだわりを感じ、読むよりも文字を聴いているかのような心地です。 東雲がやってくる 早く殺してって も、ひらがなに置き換えて読んでみるとわかりやすい気がします。 しののめがやってくる はやくころしてって 「し」の音が「死」を連想させて、「ころして」と親和性があるのではないかと。 ここまで感じたことを述べさせていただきましたが、個人的な感覚に依っていることはいうまでもありませんし、いろいろな感じ方や捉え方ができる作品だと思います。

かるべまさひろ (2018-10-20):

バイオリン!。


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