球体の想いで
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魂のポーター
あなたの父は酒飲みであなたは無学なのよ あなたはわかったような振りをするけれど （つらいことを言うわ これから） 市電に揺られながら 務めに出るあなたはね そう ゴールを無くして 迷い続けるランナーのよう （でも別にそれが恥ってわけじゃないわ） 高いビルはあなたを無視して （あなたと関係ない場所だもの） ダウ平均株価は上がり続けてる （これもあなたに関係ないこと） ただ旅に出たいって無邪気に言ってたあなたは 通り雨に打たれて 泣いてるマネをしている あなたの愛は行き場を無くしたまま枯れて 言葉無くして死んで ゆっくりと僕も殺す 時間が止まったように それでも生きてるのは魂だけなの 悪戯で手に入れた向精神薬は効き目が良く あなたはまた赤ん坊の世話を投げ出して 古事記にルーツを探し 読みふけったはいいが あなたにつながる話は何一つないようで （もう手遅れなのかもしれない） いっそ異国の神に帰依でもしようか ただ冒険してみたいって目を輝かせたあなたは 濡れた賭博場で 堕落して 行き場を失い それでも生きながらえるものがるあとすれば 魂か 財産一つ残さず 妻を一人残してガンで死んだ同僚は あなたに何かを伝えたいのよ あなたの情熱はぶつけるところさえなくて 無言のままで死に絶え 徐々に僕も殺す 時間は限りがあれど 生き地獄の中 希望を見い出せるのは魂だけなの
魂のポーター ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 2
Ｐ Ｖ 数 ： 690.5
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2018-04-15
コメント日時 2018-05-05
Ｐ Ｖ 数 ： 690.5
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2018-04-15
コメント日時 2018-05-05
| 項目 | 全期間(2024/04/20現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
魂のポーター コメントセクション
コメント数（2）
いつまでも子供みたいな夫をなじる妻の話かと思ったのですが、古事記が出来て、はて・・・。国家を「あなた」、国民を「わたし」という設定の話なのかな、と思いながら読んで行ったのですが、最後に「徐々に僕も殺す」と、語り手の性別が転換するように見える。 ポーターは運び手、ならば輪廻転生した後の「魂」の語り、と言う設定なのか。 いずれにせよ、もう少しコンセプトが伝わるように整理していくと良いのではないかと思いました。
0まりもさん、コメントありがとうございます! 個人的にはこういう弱者を憐みながら労わる 人生の哀しみを描き出すという詩は好きなのですが 「聖書」の代わりに「古事記」を出してしまったことで軸がぶれてしまったようですね。 コンセプトの整理。以後気をつけます。
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