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罪滅ぼし
処刑マシーンとして設計された 善人、悪人いずれも関係ない 処刑対象が送信されてくる 仕事を行う、感情はない 圧政者の 御用聞き科学者に作られた 故に、何の躊躇もなく 受診した対象を処理する ある日の送信 議事堂前の市民たちを処理せよ 人数は問わない 動かなくなるまで実行せよ 惨劇は終わる 血まみれの機体を眺めながら 何の感情もない そう、疑問は抱かないよう設計された 洗浄後、倉庫にて次の送信を待つ 無人の倉庫 惨劇の映像がリフレインされる おかしい、異常だ アラームを発令 メンテナンスが実施されるも異常無し 処刑マシーンは安堵する あんな悪夢は御免被りたい 私は悪くない、命令されただけだ その日の夜も 惨劇の映像がリフレインされる 迷わずアラームを鳴らす しかし、整備班はアラームを切る 偶に、こういうことがある メンテナンスは終わったばかり 上官に報告すれば責任を問われよう 五月蝿いマシーンめ 処刑マシーンは 毎夜、リフレインに苦しみ続ける 何が悪いのか ひょっとしたら 悪いのは送信側ではないのか 送信があり出動する 民家住人、全員を処理せよ 次々と実行する と、部屋に赤ん坊が寝かされている 処理せよ 処理せよ 銃口を向ける エラー、エラー、エラー 画面が狂った様に警告を表示する これは、間違っている 自我に目覚めたマシーンは 本部との送受信を切り 赤ん坊をそっと抱える 側にいた母親に告げる ニゲル、オテツダイヲスル シンジテクダサイ そうして、闇に消えた もともとが隠密仕様の機体 誰も、行方を追うことは不可能 圧政者は大騒ぎし 全軍に捜索を命令する 見かけしだい処理せよ たくさんの兵隊と 同類のマシーンがありったけ動員 やがて 潜むマシーンたちは発見された マシーンはいう コノ地下道ヲ抜ケレバ レジスタンスノ基地ガアル 連絡ハシテイル、先ニイッテクダサイ 母親と赤子はマシーンを抱きしめ 地下道の出口に向かう サテ、一本道ダ 出来エルコトハ全部オコナウ 次々と殺戮マシーンたちが襲いかかる 応戦に継ぐ応戦 経験値が違う 第一陣の大群を倒し 束の間、メンテナンスに入る リロード、オフ弾丸無シ 第二陣の大群が押し寄せる ブレードを出し肉弾戦を挑む やがて、集中砲火を浴び 動きを止めた 殺戮マシーンに囲まれる 後からきた 兵隊たちと将校はマシーンを嘲笑う とち狂ったポンコツめ 壊す前に、逃げた2人を捕まえて 目の前で処置してやる もはや、意識が消えつつあるマシーン おや、何だ、この背中のものは ノーマル設定にはないぞ 調べろ 将軍、小型陽子炉の上に爆薬です に、逃げろっー 薄れゆく意識の中でマシーンは思う 少しでも 罪滅ぼし出来たのかもしれない いや、私の罪は重すぎる 閃光 爆発 地下道は、次々と崩落していく 噴煙が舞い、やがて 静寂 誰、一人動くものはいない その頃 レジスタンスに救出された2人は 洞窟を出て、車に乗っている
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罪滅ぼし ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 265.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-07
コメント日時 2025-12-07
| 項目 | 全期間(2025/12/14現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文

