虫我
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心の旅路において愛を思う
わたしのこころは 旅をしてきた 疲れて道端に腰を下ろす 空から降り注ぐ陽が心地よい あの人は私のことをどう思っているだろう 夢のようだと思う 垂れる汗に 情感が混ざる ひとつの人生が頂点へ向かっている あの人のあどけなさを思い 心誘われ 陶然となる なんていい出会いだ 幾度目かの恋 本当の恋 くらくらとする 恋と愛に弱いわたし 誰でもそうなんだろうが 時の過ぎるままに 風に吹かれている 涼しさを感じる わたしはどこから来たんだろう 天の上からだろうか それとも宇宙の彼方から？ すべての存在の起源は いったいどうなっているんだろう なぜこの世はこのようにあるのだろう ふたつのカップリングから すべてが生まれたのだという気がする いちど出会ったわたしたちの魂は もう幾度も溶けあっていて 離れない気がする 魂において永遠を約束されている気がする 身体の束縛を抜けて 真の存在へと それは言葉でも感覚でも分からない 人には言い表しがたい涅槃―― 二重の螺旋のATGCが美しく呼応する わたしたちの魂は美しく絡み合い 極小と極大が悲しさと喜びの中で 涙の水を遍在させる 全身が毛羽立ち 鳥肌が立ち ぞくぞくする 何かが起こったのだ そしてそれは永遠に続く 時の流れという概念が 変化を証し 初期値から無限の可能性を引き出す カオス的ストレンジアトラクターの 言及可能な構造が 美しく可能性を描いて行く もっとフラクタルに 愛を描いて行こうよ わたしたちという永遠の愛が 激しく呼び合って 強く強く光り輝く 永遠の太陽を越えて 無限のエネルギーがまた新しいものへと 変わっていくのだ 恒常不変と無常のあわいに ゆらめく影と光の交錯によって わずかに差し込まれたタッチ 触れたい―― 触れる―― いまにも―― 喜悲が心臓を強く貫く―― わたしたちの生きてきた 永遠の鐘が 原初の音を含んで 新しい響きを持って 鳴り続ける―― そこにあるものは もはや 形を失った まったくの 裸形でしかない 肌が接して 粘膜がこすり合う 絡み合う情感は ひとつになって 本当の望みが 愛の中で 根源に触れさせる―― もはや終わるときを考える必要は ないのだ 自由に思うままに お互いの束縛こそが 愛なのだと知っているから わたしたちのきずなは永遠である―― あなたの手でわたしの手に触れてください あなたの服の袖 ほつれているよ 涙で見えなかったの？ ほら、日差しが見えるよ とても明るいね あなたの頬のなめくじの跡 こすって取ってあげる あなたのように温かい心を見ると 誰だって朗らかになる すべての人を癒す微笑みで 世界を平和に変えてしまおう これからのすべての時間は 永遠の愛に彩られた 極彩色の夢なのだと思う 思いの中でふたりを 確かめて行こうね
心の旅路において愛を思う ポイントセクション
作品データ
Ｐ Ｖ 数 ： 502.4
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2025-10-09
コメント日時 2025-10-12
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
まるで映画をまるまる1本観たかのような満足感でした…。語彙力そのものというよりはもっとその先の、「語彙を操る力」が巧みだからこそ、読んでいてこんなにも満ち足りた気分になるのだろうなと感じました。 ＞＞二重の螺旋のATGCが美しく呼応する ここが特にしびれました。そういえばDNAの塩基ってピアノの鍵盤みたいで綺麗だよなって思いました。 また、天文学、生物学、数学、色んな知識の限りを尽くして表現されているのが、裸の営みであるのも良いなあと思いました。下品に扱われがちな題材だけど、命を生み出すための行為だし、愛たっぷりで描かれてた方が気持ちがいい。 反対に、 ＞＞あなたの頬のなめくじの跡 ＞＞こすって取ってあげる のような、詩的な隠喩も入ってたりするので、お手本のような詩だなと思いました。 いっぱい語っちゃって、ごめんなさい。読んでて楽しかったです！あと、自分の実力不足も痛感してちょっと悔しいです！ありがとうございました。
1たくさん語って下さって、ありがとうございます。ピアノの鍵盤か。あれも美しいですね。様々な音色がDNA配列の発現に似ていますね。多様な語彙を、表すことのために使いましたが、そうすることが、僕のこの詩作の、喜びでした。詩には、まだまだ可能性があると思うのです。それを、できるかぎり豊かな言葉を使うことで、なるべくわかりやすく、効果的に表していきたいと思います。理想とするところは、自在な、現実的、また夢幻的な作品の作成です。ロマンスと悟りを基軸にしています。自分と他人の心が触れ合うことを、出来る限り善い言語表現で、追及したいと思っています。ありがとうございました。
1ある情感に埋没しているその存在の危うさが 美であり愛であるという人間のこの不条理を 描いているというわけでもないけれど、 読む方はどうしてもそういうことを考えてしまう。 そういう人間存在の危うさと泡の如きうつくしさ を読むひとによっては考えさせる詩じゃないかと。 これからどんどん花が咲くようにひらいていって ほしいと感じた。
1あなたの書く詩をキモい。と誰かが言う。 このような言葉たちを読んでいるとわたしもチラリとそういう考えが浮かぶ。 理科の先生だろうか。 或いは社会科か。 色眼鏡で見つめるやさしくて危うい教師の姿を浮かべるのだ。 だが、程度の差こそあれ、 詩書きとはクソの中に落ちた宝石を探しだすようなもの。 錬金術師のように変人が変人に磨きをかければいいのだ。 優しかろうが厳しかろうが、 普通に生きてきた人間が 普通に書くだけでは詩人を名乗る資格はない。 キモいと思われようとも 言葉たちが生きていればそれでいいのだ。 頑張ってくだされ。
1危険はいつだって何にだってありますが、それを注視することで避けることが出来ます。車の運転のように。この世にあるものはうたかた（水泡）のよう、と見るがよい、と『金剛般若経』にも書かれています。うたかたのように、生まれては消え、生まれては消え。存在が確かならば、うたかたを作る水が生命のようなものでしょう。丁寧に読んでくださってありがとうございます。眼の方は大丈夫ですか？
1色眼鏡をかけると、世界が別の色に見えますね。まるで魔法です。クソの中にこそ宝石がある、毎日、ウンコして、おしっこして。詩人は、すべての言葉を愛し、信じなければいけません。禁断の錬金術さえも、比喩的に使えば達成できます。そのあたりのことを、あらがいさんは、よく知っていらっしゃるでしょう。
0ミカエルから ちょっと辛辣な見方をしてしまったが、 「鏡の中のエンゼル」山下久美子に同名のタイトルがあった。 これ、終わりの呼びかけを考えてみれば、歌にもなるね。 流れがあるからね。 でもメロディーを考えるとこのままだとちょっとむずかしい。気もするが、 和風的な歌劇の中で演出され歌われると佳い味が出せそうな気にもなった。
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