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手を握る
手を握る、握られる 父母と 大きな手に包まれる 手を握る、握られる 恋人、やがて妻と たおやかな手を優しく包む 手を握る、握られる 子と 幼き手の求めるままに 刹那に感じる、手のひらの温かさ 重ねた手から伝わる思い 手が手を求めている、お互いに それでも、手は離れていく 手を握ることの気恥かしさ 続く日常に、思いは薄れていく 気づく もう、あと少ししか握れない 小さくなって、しわだらけの父母の手 大きくなって、瑞々しい子の手 そうして、つなぐ妻の手の温かさ ともに時を過ごす、過ごした記憶 手を携えて、二人で歩んできた人生 手を握る、握られる 老いた父母に、いたわりと感謝を込めて 最期のお別れに手を握る もう、応えない ありがとう さようなら
手を握る ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 336.8
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-09-22
コメント日時 2025-09-22
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


うん、デジタルのSNSに慣れてくると、やはり何処となく虚しさを感じるのは、このような温もりというか肌というか手の握るぎゅっとした感覚が自分たちには必要なんだってことなのかも。 確かに父と握手をするなんて機会はもう、なあ、気恥ずかしくて作れない。 その代わり肩もみはするので、ぎゅっぎゅっと疲れた肩を通して、思いが伝わればいいなって思いました。 ふれあうのって大切ですよね。 こういうのは、確かに真面目に語ると「恥ずかしく照れてしまうところ」があるのですけど、それを真面目に丁寧に語ってるのが、なんか好き。 悲しい結末が温かさの大切さをより深めている気がしました。
1コメントありがとうございます。 率直なご感想、嬉しいです。
0特別、大胆な発想や飛躍はない。しかし、人生でとても大事なことを書いているように思える。 何度も繰り返す >手を握る。握られる。 のリフレインも心地よい。人の生はこういうものを抜きにして語れないのではないか?
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