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生土の行進
ここ最近で旅をした場所の話 結末の話を、 今から、述べます 29歳の秋になります、 かつて大きな文明があり、 子どもたちが自由を持てる (それはよき大人たちも)、 誰を好きになるか、嫌いになるか 自分の意志で決定できる そんな国がありました もう、亡くなってたんです 人も文明も、国家もすべて かつて布団を楽しんだ体が 形を変えて、宙へ浮かぶ すべてが死砂に変わっていました、 そこに分解者はいませんでした 水分もありませんでした ──アストライアの問いかけでは── 生命も、神も一掃され 自己参照を続ける巻物が 語り合うだけの空間で ──「よい」「わるい」は誰のものですか?── 観測者のいない星空では 星座の意味が均一になり 惑星の運行だけが示され ──天秤のおもりはどこに捨てましたか?── 自己参照の物語群は 急かさない文体で書かれます、 それらは読む必要がないと 判断されます、 ──わたしは問うているのです、 あなたの意志、あなたの欲望を── 自己参照から検出された 未来はすべて灰色になり 虹はどこにもありませんでした 誰かの夢見た未来でさえ、 実現し「すぎ」た結果は、 文明が亡くなるだけでした 有象無象の口伝えの、 改変された葬礼の被害者たち、 死砂たちの意志のあるままに 祈りながら、 わたしは生きた土を踏みます 血の通った文体は、美味しいです
生土の行進 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 429.5
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-07-05
コメント日時 2025-07-07
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


難しい文章ですが、最後の、「生きた土」「血の通った文体」という言葉が印象に残りました。
0現代ではAIとかいう至極便利なものが蔓延っていますが、最終的な決定権はわたしたち、意識ある存在に任されていることを忘れないようにしてください。 文章の場にいる人ほど、生成AIに過敏にならなければならない、とさえ、わたしは考えています。
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