フィラデルフィアの夜に 41 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

わたしがいのることは

とても重い

みんな経験したことがあるであろう、とても重い"ちょっと"が詰まっている。

錠9

生きる

声なき声を拾いたいと思ったことはあるか

わたしは、ある。 あなたの胸を叩き 何故なのかと問いただしたい そう呼び止められた時 わたしは何と答えられるだろうか。 静かにだが確かにこの詩からは 張りつめた足音が聴こえる

ぼんじゅーる

天皇陛下万歳

知的破産者及び愚昧界の金字塔

平成天皇と存命中に呼び不敬を極め、大正・令和を外す選別賛美。明治から平成まで乱暴に万歳する時代錯誤と挑発精神が光る奇作。

大人用おむつの中で

好きです。

切れのいい、知性あふれる現代詩だと思いました。

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)



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フィラデルフィアの夜に 41    

フィラデルフィアの夜に針金が戻ります。  しん、という音さえも消えた夜の一室。 針金が転がっていました。 机の上、まだ新品の一切の癖がついていない針金です。 それをゆっくり、両腕が拾い上げます。  両腕が動く。 手早く素早く動き、ひとつの作品を作り上げる。 それは花。 どこかで、道端で咲いている花。 机の上に咲く。  すると、花は誰かの手により解体されていきます。 精巧な花は瞬く間に一本の針金に戻りました。 それをゆっくり、両腕が拾い上げます。  両腕が動く。 手早く素早く動き、ひとつの作品を作り上げる。 それは虫。 この部屋にいてもおかしくない、実物大の大きな虫。 机の上に佇む。 すると、虫は誰かの手により解体されていきます。 精巧な花は瞬く間に一本の針金に戻りました。 それをゆっくり、両腕が拾い上げます。  両腕が動く。 手早く素早く動き、ひとつの作品を作り上げる。 それは人。 いないはずの存在。  作られた瞬間、毟り取る様に宙に浮き、解体される。 瞬く間に針金に戻され、その勢いのあまりに、針金が折れた。  手が、その自身から針金を伸ばす。 机の上、まだ新品の一切の癖がついていない針金です。 それがまた再び転がり、バラバラに千切れた針金は、音もなく机の下に落ちていく。  針金が人の両手の形を作り、それらが一人でに浮かび、机の上に転がってる針金を様々な形に作り上げていきます。 そうしてまた目の前、誰かがいるかの如く一本の針金に戻されていくのです。 そんな事、あってはならないと言いたげな、誰かの意思と手が遺されている様に。  音のない夜、針金と何かの二つの思いが存在する部屋。 毎夜毎夜、繰り返される創作と破壊。 部屋にはその二つの行為の残滓となる針金が積もっていきます。 この二つの行為に意味はあるのかないのか、問う声はありません。  針金の手が、人間の両手を作り上げました。 自身と寸分たがわないそれを。  それはまた解かれ解体され、一本の針金へと戻されていく。  夜、創造と破壊が繰り広げられていく。 誰も知らない、二つの意思だけが相対する時間。 わずかに光が入り込み、太陽が朝を告げると、針金が一本転がっているだけでした。 何も言わない、針金たちが部屋にいるだけでした。


フィラデルフィアの夜に 41 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 919.0
お気に入り数: 1
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2023-05-16
コメント日時 2023-05-17
#現代詩
項目全期間(2025/12/05現在)投稿後10日間
叙情性00
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閲覧指数:919.0
2025/12/05 18時55分46秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 41 コメントセクション

コメント数(3)
黒髪
作品へ
(2023-05-16)

フィラデルフィアの夜にシリーズをしっかり読むのは、実はこれが初めてです。怠惰さと、病気関係で、長い詩があまり読めなかったからだ、と言い訳させていただきます。 非常に良かったです。針金が花と虫、手を作り上げては壊していくという発想も、また(夏の?)夜の雰囲気も、想起させる技術も、文章の面白さもあります。一箇所、第二連の最後のところ、「精巧な花」は「精巧な虫」の間違いかもしれないなと思いました。僕は、父の仕事の関係で、ペンシルベニアのエリザベスタウンのアーミッシュの学校にしばらく(一週間ほど)いたことがあるのですが、そこでホームステイさせていただいていたアメリカ人の方が、夜な夜な地下室でろうそくを作っていたのですが、その雰囲気がまさに思い出されました。懐かしかったです。もうその方も亡くなってしまいましたが、本当に楽しかったのです。いいことが有ったなあという思い出とともに、フィラデルフィアシリーズの初感想とさせていただきます。

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羽田恭
さんへ
(2023-05-17)

昔なんとなく頭にあったものをフィラデルフィアシリーズに落としこみました。 針金で何かを作る人とそれを壊して元の針金にしてしまう人のパフォーマンスみたいな。 それを不気味さ不思議さなんかを足して形を整えたのがこの作品になります。 ループにするつもりはなかったのですが、この状況はそういえば延々と続いてもおかしくはないループになりえますね。 そう思うと悶々としてしまう。 それにしてもここまで分析してくれるとは思いませんでした。 もはやちょっとした小論文です。 ありがとうございます。

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羽田恭
黒髪さんへ
(2023-05-17)

>一箇所、第二連の最後のところ、「精巧な花」は「精巧な虫」の間違いかもしれないなと思いました。 あ! 確かに間違えてます! やってしまいました。 すいません。 >いいことが有ったなあという思い出とともに、フィラデルフィアシリーズの初感想とさせていただきます。 よい思い出を想起させる事ができたのは幸いです。

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