フィラデルフィアの夜に 41 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

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体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

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鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

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美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

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九月の終わりを生きる

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こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

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酔おう。この言葉に。

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久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

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きょこち(久遠恭子)

紫の香り

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きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

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羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

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渇いた心を満たす雨に満たされていく

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フィラデルフィアの夜に 41    

フィラデルフィアの夜に針金が戻ります。  しん、という音さえも消えた夜の一室。 針金が転がっていました。 机の上、まだ新品の一切の癖がついていない針金です。 それをゆっくり、両腕が拾い上げます。  両腕が動く。 手早く素早く動き、ひとつの作品を作り上げる。 それは花。 どこかで、道端で咲いている花。 机の上に咲く。  すると、花は誰かの手により解体されていきます。 精巧な花は瞬く間に一本の針金に戻りました。 それをゆっくり、両腕が拾い上げます。  両腕が動く。 手早く素早く動き、ひとつの作品を作り上げる。 それは虫。 この部屋にいてもおかしくない、実物大の大きな虫。 机の上に佇む。 すると、虫は誰かの手により解体されていきます。 精巧な花は瞬く間に一本の針金に戻りました。 それをゆっくり、両腕が拾い上げます。  両腕が動く。 手早く素早く動き、ひとつの作品を作り上げる。 それは人。 いないはずの存在。  作られた瞬間、毟り取る様に宙に浮き、解体される。 瞬く間に針金に戻され、その勢いのあまりに、針金が折れた。  手が、その自身から針金を伸ばす。 机の上、まだ新品の一切の癖がついていない針金です。 それがまた再び転がり、バラバラに千切れた針金は、音もなく机の下に落ちていく。  針金が人の両手の形を作り、それらが一人でに浮かび、机の上に転がってる針金を様々な形に作り上げていきます。 そうしてまた目の前、誰かがいるかの如く一本の針金に戻されていくのです。 そんな事、あってはならないと言いたげな、誰かの意思と手が遺されている様に。  音のない夜、針金と何かの二つの思いが存在する部屋。 毎夜毎夜、繰り返される創作と破壊。 部屋にはその二つの行為の残滓となる針金が積もっていきます。 この二つの行為に意味はあるのかないのか、問う声はありません。  針金の手が、人間の両手を作り上げました。 自身と寸分たがわないそれを。  それはまた解かれ解体され、一本の針金へと戻されていく。  夜、創造と破壊が繰り広げられていく。 誰も知らない、二つの意思だけが相対する時間。 わずかに光が入り込み、太陽が朝を告げると、針金が一本転がっているだけでした。 何も言わない、針金たちが部屋にいるだけでした。


フィラデルフィアの夜に 41 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 593.9
お気に入り数: 1
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2023-05-16
コメント日時 2023-05-17
#現代詩
項目全期間(2024/04/18現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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閲覧指数:593.9
2024/04/18 22時56分11秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 41 コメントセクション

コメント数(3)
黒髪
作品へ
(2023-05-16)

フィラデルフィアの夜にシリーズをしっかり読むのは、実はこれが初めてです。怠惰さと、病気関係で、長い詩があまり読めなかったからだ、と言い訳させていただきます。 非常に良かったです。針金が花と虫、手を作り上げては壊していくという発想も、また(夏の?)夜の雰囲気も、想起させる技術も、文章の面白さもあります。一箇所、第二連の最後のところ、「精巧な花」は「精巧な虫」の間違いかもしれないなと思いました。僕は、父の仕事の関係で、ペンシルベニアのエリザベスタウンのアーミッシュの学校にしばらく(一週間ほど)いたことがあるのですが、そこでホームステイさせていただいていたアメリカ人の方が、夜な夜な地下室でろうそくを作っていたのですが、その雰囲気がまさに思い出されました。懐かしかったです。もうその方も亡くなってしまいましたが、本当に楽しかったのです。いいことが有ったなあという思い出とともに、フィラデルフィアシリーズの初感想とさせていただきます。

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羽田恭
さんへ
(2023-05-17)

昔なんとなく頭にあったものをフィラデルフィアシリーズに落としこみました。 針金で何かを作る人とそれを壊して元の針金にしてしまう人のパフォーマンスみたいな。 それを不気味さ不思議さなんかを足して形を整えたのがこの作品になります。 ループにするつもりはなかったのですが、この状況はそういえば延々と続いてもおかしくはないループになりえますね。 そう思うと悶々としてしまう。 それにしてもここまで分析してくれるとは思いませんでした。 もはやちょっとした小論文です。 ありがとうございます。

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羽田恭
黒髪さんへ
(2023-05-17)

>一箇所、第二連の最後のところ、「精巧な花」は「精巧な虫」の間違いかもしれないなと思いました。 あ! 確かに間違えてます! やってしまいました。 すいません。 >いいことが有ったなあという思い出とともに、フィラデルフィアシリーズの初感想とさせていただきます。 よい思い出を想起させる事ができたのは幸いです。

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