コンビニのサンドイッチのレタスは信用できない
奴は無駄にシャキシャキしていて気色悪い
いつまでたってもシャキシャキしていて尚且黄緑色を維持している
それしか取り柄がないかのようにシャキシャキする
と、同時にチーズも信用できない
何故お前はいつまで経っても鈍いオレンジ色をしている
コンビニの店員が無慈悲に消費期限切れをカゴに突っ込んで、
コンビニの客層は夜が深まるにつれて味が出て、
コンビニの窓はいつも何かお知らせしていて、
コンビニのゴミ箱はいつの間にか店内設置で、
コンビニの弁当はきっと無感動の消費を繰り返す。
口の中で違和感が音を立てている
しゃきしゃきと音を立てながら胃に収まっていく
いつまで経ってもそれはアイデンティティであり続けなければいけなかった
コンビニがコンビニであり続けるのなら
レタスがレタスでありさえするのなら
scroll
作成日時 2021-02-16
コメント日時 2021-02-27
作品データ
コメント数 : 14
P V 数 : 1811.5
お気に入り数: 4
投票数 : 5
ポイント数 : 9
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2023/06/02現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 3 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 2 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 9 | 5 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0.3 | 0 |
技巧 | 0.7 | 0 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:1811.5
2023/06/02 03時18分51秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
メッセージ性が強い作品でありながら肩に力を入れることなく読めるのは、リリカルな文体のおかげでしょうか。技巧に衒いがなく、好感がもてました。
1信用できないという表現が面白いなと思います。
1ご覧いただきありがとうございます。 ビニール袋有料化もリリカルにしていきたい所存です。
0ご覧いただきありがとうございます。 昔からコンビニのサンドイッチが嫌いだったのですが、その理由の一つにやけに生々しいレタスがありました。
0コンビニの存在価値を問う詩だとおもいますが、「アイデンティティ」つまり「同一性」こそがコンビニの存在価値だと詩では綴られていると思っています。コンビニについてそこまで考えたことはなかったので凄いと思いました。
1一読して好きになりました。 とても素直でさらっとした作品なのに噛みしめれば味が出てくる。 良い短歌を読んだときの気持ちに近いなと感じました。 ありがとうございます。
1閲覧ありがとうございます 消費期限が切れるまで是非お楽しみください。
0閲覧ありがとうございます コンビニはそこら辺にたくさんあるのに、そしてたくさんの種類があるのに帰着店が一緒で面白いです
0作中の読点の使い方が好きですね。第一連の七行目から十行目で一気に畳みかけて勢いが出ている気がします。でも「無感動の消費を繰り返す。」で第一連を締めるのは、どうなのでしょう、ちょっとブレーキかかっちゃうような気がしますね。ここ工夫できると第二連につながって一気に詩として離陸する気がします。でも好きな詩です。
1閲覧ありがとうございます。 第一連は店内。第二連は帰宅後。そして題名。と考えていただければと思います。
0とにかく面白かったです。リズミカルで、何度でも読み返したくなります。言葉の選び方が好きです。 (「コンビニの窓はいつも何かお知らせしていて、」のところが特に好きです。)
1閲覧ありがとうございます。 言葉選びには気をつけていたのでその点を評価していただけて嬉しく思います。ぜひ何度もお読みになってみてください。
0アイデンティティーとは何ぞやと思いました。コンビニのサンドイッチやコンビニの弁当。コンビニのアイデンティティー。レタスのアイデンティティー。存在意義を思いました。
0コンビニが愛おしくなりました。 とくに、 >コンビニの客層は夜が深まるにつれて味が出て、 実際の店員さん大変かもしれないけど、なんか人間味がしみついた感じが、 信用できないものばかりで、育ってきたのかな、生きてきたのかな。それでも。
0