2020年-詩人追放 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

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こっちにおいで

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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

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少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

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ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

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2020年-詩人追放    

下駄箱の中には何もなく 完全な朝だったのに、それでぐしゃぐしゃ。 おれのおもちゃは消毒液のボトルくらいなもんだ。 学校の5年生になったら下駄箱の割り当てが変わったのだが、 5年2組4番の下駄箱には仔豚を模して四肢を伸ばしたゴムの 玩具が置いてあった。 といっても、いい顔をしているので囲い込んだもんだ。 そんでもう6年生になってこのかたこの騒動。 やさしい夢をたいていはみるのだけど、ある日 豚が人間を食っていた! 「先生は宮沢賢治氏の手紙を読まずに食ったのですね あれは先生の思っていたようなものじゃないのですよ あれは宮沢賢治氏の書いたようなもんじゃないのだよ おれが、先輩であって名前も知らぬものの生命をだよ このおれが、永らえさせてやるために、送ったんだ」 下駄箱なんて交通の要衝だから いつまでも居ちゃいけないよ (風邪も流行ってるんだから) おれも6年目だ、落ちついてあるべき人間だ。 だのに先生は名前もなく、人間を食った!  本当に今日、カーボベルデでコンキスタドールが死んで  詩人が最後の人種になったのだ。  おれは踏みつぶされてある、名のなき詩人の名の下に。  おれはすがめになってある、名のなき詩人の名の下に。 ナムサダルマプフンダリカサスートラ 夢の彼方でやさしいものの声のするには、 おれはもう6年だ。ちょっとした、人間総体の幸福のためにも 営業をかけるべきだなあ。豚であって人間を食うようなものは なんであれ幸福を生まないからなあ。



2020年-詩人追放 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 3019.2
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 6

作成日時 2020-06-27
コメント日時 2020-07-15
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性20
可読性21
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成10
総合ポイント62
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性11
可読性11
 エンタメ00
技巧0.50.5
音韻00
構成0.50.5
総合33
閲覧指数:3019.2
2024/03/29 20時28分32秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

2020年-詩人追放 コメントセクション

コメント数(15)
千才森 万葉
千才森 万葉
作品へ
(2020-06-29)

うーん、うーーーーーん。まだ誰も来ていないみたいなので、取りあえず、前の方に椅子を置かせてもらいます。読み込んでみたい作品です。読み込むことに意味があるのかどうかはわかりませんけども。 わたしには正確に意味を読み取れないのですよ。ただ、自信満々に言葉を配置してる姿や、感情の起伏を巧みに操ることで先へと引きずっていくところに、恐ろしさを感じます。 あー、いまのところ書ける感想があんまりないです(笑) あー。 正直、あまり読み込まない方が良いのかなとも思うんですよ。深読みしてしまうと出会った時には戻れないですし。 ただ、このまま流れてしまうのもちょっと残念ですから1度だけ上げておきます。

1
鳴海幸子
さんへ
(2020-06-29)

沙一さん、コメントいただき本当に嬉しいのですが、あなたの読みは 重要な部分で 完全に 間違っています。 作者の説明が足りないところもあったようですが、あまり作者が余計なことをいうのも野暮なようなのでいくつかのことをのみ言うのですが。 冒頭は登校の場面ですよ。作者の一貫校は作者も含めて善良なモヤシ君ばっかでしたので、そんな心配はいりません。 あと、作者の衒学っぷりはそんなことではとどまっていないんですね。 賢治に関して、というだけでいえば、「手紙」( amazon.co.jp/手紙-四-宮沢-賢治-ebook/dp/B009B1D4VQ )を読んでこれを書きました。

1
鳴海幸子
千才森 万葉さんへ
(2020-06-29)

千才森さん、椅子、超ありがとうございます。 作者としてはシンプルに政治的に書いたつもりなのですが・・・。 6月の選考おつかれさまです!

0
鳴海幸子
作品へ
(2020-06-29)

#アドバイス募集 です。

1
獣偏
作品へ
(2020-06-30)

作者は年長の方でしょうか 素人目にとても巧みな詩だと思いました 宮沢賢治の「手紙」は、最後の「このはなしはおとぎばなしではありません」の一文が印象的だったことを覚えています 「カーボベルデでコンキスタドールが死んだのは本当ですか?」と、お釈迦様に訊くように 作者に見えているビジョンをもっと教えてほしくなる詩でした

1
ほば
作品へ
(2020-07-01)

久しぶりに青空文庫で手紙四、を読み返してもどうにも読み解く力がないのでわからない。人間総体の幸福のためにも、手紙四だとすべてのいきもののほんとうの幸福こうふくをさがさなければいけない、ですよね。冒頭の下駄箱のところでは宮沢賢治が小学校に忍び込んで書いたものを下駄箱?に入れただったかのエピソードを思い出しました。名前もなく、人間を食ったのだから豚は先生か。名前というのは個人を識別するものだから、先生(社会で先生と呼ばれるような人たち全般を指してるのかなぁ)という立場で対等な人間としてではなく生徒?の大切な物を踏みにじったという事だろうか。とりあえず、手紙全部を読み返してみようかと思いました。

1
鳴海幸子
獣偏さんへ
(2020-07-01)

巧みですか。やっぱ、一連目がよかった。これを変奏しながら説明する、方便の方法だったんじゃないですか???...獣偏さんの方がこうしたことは意識的にやられているようだから、そういわれるとうれしいです。 ちなみに、新型豚インフルの発見は僕のビジョンじゃないですからね。マジで。

0
鳴海幸子
ほばさんへ
(2020-07-01)

じゃ、あなたは人間じゃないんですね、帆場先生。 And Father, I love you like the little bird that picks up crumbs around the door.

0
ほば
作品へ
(2020-07-01)

わざわざブレイク引用する方が先生、みたいですね。名前のない先生、わざわざどうも。人間でしょうねぇ、しょうもない事で小鳥みたいにぴーちくぱーちく、やってる。人間も小鳥も豚も、先生とか呼ばれるものもさして変わらずちっぽけでそんな具合でいいんじゃないですかね。

1
エイクピア
作品へ
(2020-07-02)

例えばアニメの千と千尋の神隠しで言えば娘から見れば父と母が豚であるような、比喩ではなくて、本当に豚として描かれてしまう、豚になって居る。何か悪いものの譬え、自分から見て、と言う風に、先生が自分のなしたものを処分してしまった。豚である先生が後景に退く続編が有る詩だと思いました。

1
鳴海幸子
ほばさんへ
(2020-07-02)

帆場さん、賢治の「手紙」は読まれましたか?たぶん、読まれたのだろうと思います、実はそのことは重要じゃないんですが。 そうだとしたら、これは素晴らしいことですよ、気付いてしまった!先生。 >読まずに食ったのですね 追放されるのは詩人じゃない、僕であり、あなたですよ! だって、僕と同じことをあなたは言えるし、あなたと同じことを僕は言える! 帆場さん、朝が来て、誰が誰だかわかる前にこれだけは言わせてください。あなたは >いい顔をしている

0
鳴海幸子
エイクピアさんへ
(2020-07-02)

なるほど。

0
鳴海幸子
エイクピアさんへ
(2020-07-03)

作者はボリス・ヴィアンの小説が好きなんですね。で、この手の暗喩は詩の教科書があったら必ず記されるべき項目だと考えているんですよ。

0
鳴海幸子
さんへ
(2020-07-03)

沙一さんの興味は少なくともそれらの点にあるのですね。 最初の点についてはアドバイスと受け取り、次の作品に生かそうと思います。 しかし、この場所にはそれをものとしないやさしい読み手もいらっしゃるのだとも分かっているのです。 その他の一般的な問いへ一義的に答えることは避けますが、この作品という特殊の場合について応答するのも嫌ダッ! 作者としてはそれらのことは知ったこっちゃないです。語りえぬ美学に過ぎない。しかし、感情として ・作者がどうして作品を呪術と同じ力をもつ、作者と同じような体験に立って読まれもしたいと思わないでしょうか。 ここでは体験の連なりこそが詩を成り立たせるポエジーだから。 ・また、具体的なひとつのイシューを扱っていて、そこに "作者のような立場のものが、今この時代にあって、書くという史料的な価値" を狙ったこともあります。 いくら歴史家の数だけ歴史はあるといえど、史料を誤読されることへの生理的怒りといった種のものはあるものですから。 ・すべてが終わった後、あなたは >下駄箱には何もなく に戻らなければならない。 以上三点、応答ではなく、主張をしました。

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作品へ
(2020-07-15)

まず確かに言えることは、読んでいて飽きなかったです。面白い。場面はシュールで、文の連なりは意味を煙に巻くような不思議さがありますね。宮沢賢治だったり、最後の方のマンダラだったり、いい意味で理解不能で面白かったです。 幸子さんの頭の中を覗いてみたい。 俗にまみれて豚になるよりも、詩人となって無名のまま死んだ方がいいという幸子さんの熱意を個人的には感じましたね。

抒情:0% 前衛:50% 可読:25% エンタメ:0% 技巧:0% 音韻:0% 構成:25%  
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