胎盤を
ギフト
とよぶ
なにかしている なにおかしてる
なにひとつして、ないのに
ただひとひとつ たるんだ肉がついて
ふくみながら、うずみながら
しばりながら しゃがれたような
塩を蒔いた。
髄をつたって
間に間をかさねて
いったんが、
膚内に染む
不燃性の四葉と紡錘
わたしより
やわこいうえへと もどりはじめる
やさし く だけていた濃度 100%「fu、
おりしずむ。しづみながれて、いったいへ
睡に 飽いた ひとつは
あめ ひとつは わた
こぼした域はおさえ、
親指をしゃぶる
閉じる。
白い筋を引いて破れ
といってみる
一声に湿り 後ろ足へ よこたわり
胎児のようなゆびがたっており
わたし、とは
さみしい肉に ついて ざらり と
うつせみを吐出すだけ ふねをこぐ
うみむかい きしむたびに、くぐ
焼塵のふいに 哄笑を ひびを、くぐ
かさぶた
と
膿んで
ゆく。
ゆりかえす
ひとすじの
罠
が、
暴力が
網膜を
つかんだ
忘
れ
た
の。
はじめて
みるように
ふりあおいだ
右耳の裏で時化った神と契る私
裏返してから 握り潰した背中で
なみだ、と でてきたのは
藍鉄の瞼に 風描が渋滞した私
あたりまさぐる。参道は絆がれてる
ぬるいミルクが くち つきやぶって
ね。さとったふりで、しゃくりもどして
あわい
きれずに、
破水した
口唇へ
残り香
乾いた烟り
あなた、
ではない
まるで。
降霊術
作品データ
コメント数 : 12
P V 数 : 1133.7
お気に入り数: 1
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2025-08-14
コメント日時 2025-08-24
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:1133.7
2025/12/06 02時14分53秒現在
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A・O・Iさんですよね? この読み心地は、拝読したことがあるので。 (違うかったら、ごめんなさい) えっと、 女性になりきって書いてみたのかな?と思いました。 正直、解釈が難しくて、内容が分かりそうで分からない。 そう思って、コメントを悩んでいたのですが、 タイトルにヒントがありました。 rearは、彼方。HIKAは、ひか(光)と皮下でしょうか。 そして、読んでいるうちに、何となく感じたのが、情念と恨み。恐れ。 何なのでしょう。 悪魔のような男性への情念とか性行為とか、そのようなものを感じました。 恐らくは、理解を求めておられないと思うのですが、 もう少し内容が分かればなぁと、悔しく思いました。 ありがとうございます。
0こんばんは、不燃性の四葉というフレーズが気になりました。 >>哄笑を ひびを、くぐ という言葉が気になり、 哄笑という言葉を調べましたが、なるほど。こうしょう。 何度か読み返して考えて行きたい詩です。
0鮮やかな詩ですね。責任をもって、言葉が意味を紡いでいく。その攻め方が美しい。 正しい認識の裏付けと、確かに手にした感触があるからではないでしょうか。
0向こうよりずいぶんリズミカルになって改編されている。 これは、 何か原初的な意味合いも込められた、洞窟伝説。 洞窟伝説といえば有名なのが天照大御神による『天岩戸隠れ』ですよね。 その神話物語の中で踊りを披露するのがアメノウズメ。 歌舞の始祖神です。なにやらエロくて、しかも人に姿を変えた卑猥で残酷な肉肉しさ。 作者様にはこのような妄想が常にあたまに過るのでしょうか。 うーん、わからない。
0驚きました
0胎児が産道を通って外の世界を知る様が思い浮かびました。 命の神秘が感じられます。
0titleは造語です。ひかり+rear わかりやすいですけどねこれは。essaiF もそうでしたけど。最近ハマってるtitleの決め方でしたが。「情念と恨み。恐れ」を感じるのは、”おかす””暴力”そのあたりから連想されたのかなとおもいます。お読みくださりありがとうございます!
1不燃性の四葉ってなんでしょうね、まあ紡錘もですけど。クサレエンみたいなものでしょうかね、今、ひらめきをコトバにするならばそうなのかもしれませんね。ひびは、日々でも罅でもいいですし、くぐは、音感でしたかね、くくる、くぐすだった記憶が……でも意味いらないなと思ったので、調子だけ残った。隣の行でこぐ、って書いてるので、合わせたような気がします。お読みくださりありがとうございます
0鮮やか、でしょうか??紡がれていますでしょうか。普段に比べたら攻めてないけどねえー。「正しい認識の裏付けと、確かに手にした感触」っていうのは、たしかに、まあね、うん。今だから書けた、手を付けることができた、ってかんじはあります。書いたの二ヶ月前ですけど。お読みくださりありがとうございます
1さいきん、おとことおんな、のせかいかんで書くことが多く、やっとそういうものに手を出せるようになった、わたしのいう現実とはその程度の曖昧な括りでしかないけれども。でてくるようになったんだなと思って、面白がってますが、まあいろんな側面から書き表せていければいいなと思っています。およみくださりありがとうございます
0妙なもの書いている自覚はあるので、驚いていただけて、嬉しく思います(^^)
0>胎児が産道を通って外の世界を知る様が思い浮かびました。/命の神秘が感じられます。 一つの見解としてそれは考慮してあります。なので、そう受け取ってもらえ嬉しく思います。ありがとうございます
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