君を嫌いになってはじめて回る地球があった
すっかり愛想が尽きたと
はとバスツアーに乗り込んで
追いかける彗星の尻尾
逃げ去る微糖の缶コーヒー
飲み干したらまたビル風さ
アーケードの下、商店街に逃げ込んだ
気のせいだとわかったら切なさも台無しなんだ
騒がしい時代をひとつまみくれた
その指先に応えよう
ありがとう貴重なチャンスを
どういたしましてと幻聴か
遠心力の助けを借りて天使は羽ばたいた
やっと動き出した肉体関係が
すぐに進化論で立ち往生
しょうがないことでもしなければ
しょうがなくはなりはしないと
99のひらめきが今や1の努力に完敗だ
外苑をぐるり回って日本橋を渡る
赤坂見附で流れ星と再接近
完成間近のサンシャイン60
弟は独立してこの街で生計を立てている
時刻表が教えてくれた
それは立派な青春なんだと
前戯の最中に消防車に取り囲まれた
「グッドバイ」のいったい何がグッドなのかを考える
電話番号だけになった人
苗字しかないのに歩く人
嫌いになるほどの上出来な恋なのに
賞与を手にするのはそれから三十数年後
かつては「みどりの日」と呼ばれていた日のこと
君を思い出してたら地球がエンストしちまった
将来価値の出そうな悪態は全部記録に残す
そしたらツアーは一路来た道へ
八重洲口の反対側
僕は僕を出迎える
作品データ
コメント数 : 19
P V 数 : 1074.9
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-03-04
コメント日時 2025-04-20
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
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| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
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| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
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| 構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:1074.9
2025/12/05 21時21分06秒現在
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こんにちは。 嫌よ嫌よも好きの内。 「君を嫌い」になるほどに、 世界は動き出したのに、 嫌えば嫌うほど、好きだと自覚する心理。 そして、 「君が好き」な影の僕を、これまた影の僕が出迎えている。 ねじれ構造が面白いと思いました。 ありがとうございます。
1こんにちは、妻咲さん (自分自身にストンと落とし込めたすごく好きな作品ですが、同時に自分の恋愛観を開示するみたいですごくコメントしづらい作品です。笑 そして作品に寄り添って読むというより、ちょっと強引に自分に落とし込んだ読みであるので、かなり外れている可能性もあることを最初にお断りしておきます。) 『好き』って、いい意味でも悪い意味でもその対象物に囚われていることなんだなぁ、と改めて気づきました。だから『愛想が尽きる』というのは、囚われていたものからの解放されて自由になるということ。そういう場所から自分を解放出来た時に、あらゆることが動き出す。そのような経験が何度かあります。(もしかしたら別れの度にそうかも知れない。) >将来価値の出そうな悪態は全部記録に残す 相手からつかれた悪態は案外正しくて、付き合っている時は悪態にしか聞こえなくても、もしかしたら将来向き合える言葉、向き合うべき指摘かも知れない。その言葉の価値に気付ける時のために記憶に記録しておく。この箇所特に好きです。 >ツアーは一路来た道へ >八重洲口の反対側 >僕は僕を出迎える 別れの最終着地点は自分の原点に返ることでもあり、新しい自分を出迎えることでもある、だから〝good〟−bye なのだろう、と。そのように読みました。 >騒がしい時代をひとつまみくれた >その指先に応えよう >ありがとう貴重なチャンスを そういう恋愛をさせてもらったこと、良くも悪くも中々得難い密な時間と経験を貰ったことに感謝しないといけないですね。 私にはまだ書けない詩だなぁと思いながら読ませて頂きました。ありがとうございました。
2僕はハトバスツアーに乗ったことはないです。しかし、都内の景色を見て回るのは、 なかなか楽しいことですよね。論点が明確でないような気がするのですが、 たくさんの楽しい文章を読んだという記憶は残ります。
2この行止め改行を感じたら「歌」を意識して作られたように感じてきます。 ノリのあるグルーヴ感でカラダも自然に動きたくなってくる。 いいメロディが付けられればヒット間違いなし。それくらい内容としては軽いが、さすがに文筆力のある書き手なのでメリハリが効いていておもしろい言葉群です。 ただそうなるとタイトルがいまいちシケてくる。 「地球が、エンスト、グッドバイ」。この辺りが決め手になりそうだ。
2肝心なことを書き忘れてました。 地球が動き出す様子をはとバスツアーで表すのが素敵です。実際は動いているのはバスなんだけど(はとバスは天井がガラス張りの2階建てもありますよね)開けた視野もよりダイナミックな動きとして体感出来ますね。そのように読めました。
1ありがとうございます。ねじれてます。見事なねじれ、桃井かおりぐらいの。青春はねじれと共にあると言われます。ねじりあられなんかはその最たるものです。ねじれているから美味しい。恋をしたらまっすぐではいられないのです。来生たかおもそう言ってます。
1東京の方なんですね。
2桃井かおりは、ねじれているのですか? 私は彼女は結構好きなのですが。 ねじりあられより、 じゃがりこや、芋けんぴやかりんとうの方が好きです。 恋をしておられるのですね。 素敵なことだと思います。
2お返事遅れてごめんなさい。こんにちは。 好き、はいろんな言葉に翻訳出来るんだけど結局、好き、だけだと何も伝わらないし同時に全部伝えてしまっている。恋愛詩はこの無数の翻訳が延々と存在するだけなのかもしれない、と思ってみたり。だから、好き、からなるべく遠くを飛んでいきたい。伝わらなくてもいいとは思わない。いつか伝えます。今は言わないだけ。 そういった意味ではこの詩の主人公は最初からツアーなどには行ってなんかいないのかもしれない。なるほどなるほど、貴重な気付きをいただきました。ありがとうございます。 たぶん生きようと決心する度に私たちは周回バスのチケットを買っている、のかもしれない。なるほどなるほど。
2ありがとうございます。はとバスツアー、昔家族旅行で東京に来た時に一回だけ乗ったことがあります。その時にサンシャイン60に登って、まだ47階までしか出来ていないんですよ~、と言ってました。エレベーターばかりでなんて効率の悪い建物なんだ、とその時思いました。
2ありがとうございます。最近現代詩でもラノベみたいなタイトルが流行ってるけど、それどうなん?みたいに思ってまして、そんな万人がイケてるねみたいに思うタイトルなんか付けたくないんですよね。タイトルはシケてないと駄目なんですよ。本編を解説しちゃダメ、本編と次元を別にした同じ重さのボケでないと。 それと、歌というフォーマットでないと書けないことって確かにあるなーと思って、そこはちょっと徹底的にしがみつきたい。削ぎ落とす快感、というか、高貴にも無責任に石を投げてみる、みたいなものがあるんです。
1残念、私は北海道です。その証拠にびっくりすると「なまらなまらっ!」と叫びます。
1桃井かおりは武田鉄矢とキスを交わしてからねじれが始まりました。恋は走り出したら止まりません。土曜の夜の天使です。朝まで全開バリバリ湾岸ロードなんです。 この続きはまた明日のまな板の上で、トントントン。
1これほど返信が楽しみで返信待ちした作品はありませんよ、まったく。笑 なるほどなるほど、やっぱりそういうことか。いつか伝えたい想いがあるって良いですね!いつか伝えたい想いがない人間も面白く読めた作品でした!笑
2ここんとこ仕事がバタバタなので申し訳ないです。恋愛詩はもう私の永遠のテーマなので、もうそれ以外興味ない、が本音です。恋さえしてれば世界は回る、ってなもんです。
2いやいや全然申し訳無くないです。私は投稿掲示板の返信はなくても気にならない人間です。お気遣いさせてしまい恐縮です。汗 恋さえしていれば世界は回る…私は仕事と恋愛してるんだろうな…確かに、それだけで世界は回り続けますね!
1妻咲邦香さん、はじめまして。 突然のコメント失礼します。 二藤と申します。 ビーレビュー内でVTuber堕天使ちゃんとしてサイト内の作品を紹介するツイキャス配信を行っております。 つきましては、 もし妻咲邦香さんがお嫌でなければ、『さびしい引力』についてのラジオをビーレビのYouTubeチャンネルにあげさせていただきたいのですが……。いかがでしょうか? 『さびしい引力』の作品にコメントを送ることが出来ませんでしたので、こちらの作品にお送りしております。ご容赦ください。 (天才詩人2さんと語るという企画になっております。)
0今コメントに気付きました。 ありがとうございます。 どうぞどうぞ自由にあげてもらってかまいません。 好きに料理してください。 あーぱつあぱつー あーぱつあぱつー あーぱつあぱつー あはあは てな感じで。
1妻咲さん、コメントありがとうございます! 快く承諾していただき感謝いたします。ラジオ内にて、取り上げます。また、公開は、5月中旬になります。その際は、リンクなどを貼りお知らせいたしますのでよろしくお願いします。
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