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ガラスの海で   

作成日時 2017-07-29
コメント日時 2017-07-30

台風の夜にワクワクするのは 丈夫な船に乗っているからだ 大人も子供も一緒になって 防災ラジオを聴きながら嚙る ビスケットの味は懐かしいです レジャーシートの上に横たわって お母さんの甘い匂いを嗅ぐと 雨天中止の遠足のような 賑やかなお弁当の夢を見た 折れた木の枝や脱げたサンダルで 街が汚いと気付く翌朝に 長靴を履いて進もうとすると そこはもう海の中に良く似てる ビニール傘に描かれたままの へのへのもへじは 生きている時はきっとかかしだった 僕等はゴミのない街が好きだ 太陽が照らす限り汗を掻き 裸足で歩ける砂浜を目指す


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2019/10/23 19時42分34秒現在
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コメント数(2)
まりも (2017-07-30):

はずむようなリズム感が楽しい作品ですね。台風の夜のワクワク・・・これは、〈丈夫な船に乗っているから〉でもあるでしょうけれど、信頼できる家族(両親とか)と共に、家の中という安全な場所にいる、ということの喩でもあるような気がしました。 嵐がやってきた時に、家族で(母の腕に抱かれて)過ごした、非日常の楽しさ、面白さ。子供時代にはそれだけで済んでいた、かもしれないけれど・・・大人になった今は、翌朝の町の汚さ、役割を奪われた者の悲しさ、が見えてしまう。祭りの後の静けさというのか、乱れた虚ろな感覚まで、気づかされてしまう。そんな内的な対比を描きたかったのか・・・と思いつつ・・・冒頭の台風の夜にワクワクしている、という高揚感と、僕等はゴミのない街が好きだ、という冷静な感覚、その変化のわけと、ガラスの海、というイメージがどこから出てきたのか、という謎について、作者に聴いてみたいと思いました。

ミナト螢 (2017-07-30):

まりも様 レビュー拝読しました。 まずガラスの海ですが、ビニール傘の残骸が、濁流に浮かんでいる様子をイメージしました。分かりにくくて済みません…。 ゴミのない街が好きだと思ったのは、汚れた街を「汚れた海」と見ていて、ゴミを無くす事で、また綺麗な砂浜を歩き、海で遊びたいとの細やかな願いがあったからではないでしょうか? 後付けになりましたが、詩で書かなくてはならない事が多過ぎますね。良い勉強になりました。有難うございます。

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