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母へ   

作成日時 2017-06-24
コメント日時 2017-06-25

一人で住むには広過ぎる家 花を植える人も居なくなって 音楽だけが流れるこの部屋を もうすぐ出て行くつもりでいます 遺品整理で見つかったアルバム あなたの遺影を映した時は 写真のために笑うのは仕事と 自分に言い聞かせてばかりいた 哀しみはふとした日に訪れる 電子レンジのチーン!が聞こえて 手が離せなくてまたチーン!と鳴る 新しい部屋は狭くて良いです ベッドとテレビとステレオがあれば 僕は他に何も望みません 電子レンジのチーン!の音は 幸せな家族の象徴だから 夕食に作ってくれたコロッケ 僕は今でも冷めたまま食べている


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2019/10/23 19時53分02秒現在
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コメント数(2)
ミナト螢 (2017-06-24):

お詫びと訂正 ◯ 僕は今でも冷たいまま食べている 失礼致しましたm(_ _)m

まりも (2017-06-25):

4、4、3、3、2、2・・・少しずつ行数を落としながら(気持ちを抑制しながら)整えていったような印象を受けます。 電子レンジがチーン、となる。すぐに開けないと、またチーン、となりますね・・・その音が〈幸せな家族の象徴〉である、という部分が、シニカルな悲しみをこめた反語なのか、あるいはそのままの意味なのか。他の方はどう読むのだろう、と思いました。 冒頭二連、流れるような立ち上がりですね。抑えた悲しみと喪失感が刻まれていくような、静かだけれど力のこもった二連だと思います。 三連目の冒頭〈哀しみはふとした日に訪れる〉言葉の流れというのか、口ずさんだ時の心地よさから選択された言葉であるようにも思いますが、もし〈手が離せなくてまたチーン!と鳴る〉のが、遺品整理という辛い作業のゆえに手が離せない、のだとしたら・・・ふとした日に、という軽めの言葉が、有っているかどうか・・・具体的な(辛い)作業を暗示する行を置いて、行為によって悲しみを滲ませる、というような手法の方が、この作品の場合、効果的かもしれません(かも、です、あくまでも) 〈夕食に作ってくれたコロッケ〉ここも、少し戸惑いました。語り手のお母様は、コロッケをよく作ってくれた、そのことを思い出しながら、スーパーやお総菜屋さんで買ってきたコロッケを、温め直さないで(お母さんの作ってくれた、揚げたて、の時の味とは違うから・・・かえって、電子レンジのべちゃっとしたコロッケを食べると、わびしさ、切なさが増してしまうから・・・)冷たいまま、食べる、というようなこと、なのかな、とも思うのですが・・・冒頭2連くらいの、適度な状況説明があると、よりよいかもしれない、と思いました。

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