フィラデルフィアの夜に Ⅷ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ひらいて、とがって

ひらひらとひらかれひかれて

ひざこぞう、に出逢ってください。そして手をのばして作品の言葉にためすすがめつ、触れてほしい。

帆場 蔵人@⚰

ねね

私は、こんな詩に出会いたい。

読者が 作品世界に囚われて、しばし 動けなくなるような 動けない時間を持つことで、自由を得るような そんな詩に わたしは 出会いたい。

真清水るる

薬売り

胡散臭さがたまらない

怪しいものや不思議なものが好きな方におすすめしたい、世にも奇妙な掌編——

沙一

書かざる言わざる、雄弁に水銀を

黙って笑ってろ、沈黙は金

これを見ているあなた、恥ずかしくはないんですか? 答えられないのですか。 なんでですか。 理由があるという訳でもないのですか? ああ、そうか。 全部、冗談だというのですね。

鳴海幸子

夏は夜。月のころはさらなり

田舎の夜道は暗くとも、恋は華やかで明るい——

沙一

あなたとどんぐりとハナミズ……

悪意のないホローポイント弾

ここには○○の残酷さが描かれている。 ○○が何なのかは、読めばわかる… …かもしれないし、わからないかもしれない。 感じ方は「人それぞれ」だから。

R

祖父の痕跡

黙想を貫いた彼が最後にみたものは…

祖父の遺物が並んだ「私」だけの世界… 彼の深層に踏み込むべく「私」は宝物箱に触れてしまうのか…祖父とは一体何なのか…

つつみ

直列つなぎ-うんこ!!(……

青春の現代詩

青春はいつも、エロくて汗臭い。そして切ないけど優しいところもあり、美しい瞬間もあるけど、昆虫たちも僕らも命を捨てて夫婦になることを受け入れる。それが生きるということだから。個人的には、僕は飯田華子さんの紙芝居を観に行きたい。

蛾兆ボルカ

ちがう星

ピッチャーとキャッチャーみたいだね

それから時々 おなじ星

neue Ära records

いつまでもあいさつをしてゆ……

伝説の流行語はここから始まった

「かきかきたぶんしない」は伝説になった。わからない人には永遠にミューズは来ない。

neue Ära records

粘土

こんにゃろっというやり場のない怒れる者よ

ほの暗い系男子がたどり着いた極北のモノローグがきみにはわかるまい

neue Ära records

菊の花

2020年10月の裏番長/裏大賞

これの良さがわかるまで詩を書くんじゃない

neue Ära records

死んだベテルギウス

地球は退屈な諦念に埋め尽くされてる

重力に支配された地球人にはわかるまい

neue Ära records

風吹き抜ける青

残酷なロマンティズムがきみにはわかるまい

そのまま生き地獄で野垂れ死にするといいという孤高の美

neue Ära records

ぢんせぃ

その喪失感は夢かうつつか

ネットとリアルがボーダーレスな、デジタルネイティブ世代の感性──

沙一

潮風

潮の香りにのまれるように

不思議な気配が手招きをしている

帆場 蔵人@⚰

空の下

大自然という舞台への出奔

二人が走り出す。広大な大自然という舞台へ。

羽田恭

明るい朝の歌

明るい朝のうらには、暗い夜があった

外をみつめることが、内をみつめることにつながっている──

沙一

震え 揺れ 回る

一気に詩情が注ぎ込まれていく。 それが 震え 揺れ 回る。 詩を詠み終えても、止まらない。

羽田恭

生きるためにパイを焼く

どうしようもなく生きていくということ

ただパイを焼く。それだけなのだけれど、衒いも奇抜さもなく心にぶつかってきて揺さぶられる。

帆場 蔵人@⚰

別れ

靴の哀しみ

歩くための存在でありながら、誰かが履いてくれないと歩き出せない存在が、絶望して待機してる

蛾兆ボルカ

パパの日曜日

しがない日常に飽きてしまったすべての人へ

ごく平凡な日曜日のパパが、壮大で絢爛豪華な世界へ旅立つ——

沙一

「中央公園より」

わかりあえなくたっていい

人種、国籍、性別、年齢、人間同士のわかりあえないディスタンス、そんなことよりも、おたがいに笑っていよう、ここはみんなの公園だから——

沙一

わたしの髪は生きているのか……

心を亡くしてしまいそうなときに

ささやかなお洒落をたのしむ、それは自分が自分であることをわすれないために、ひつようだったのかもしれない——

沙一

angel coffee?……

一瞬と、永遠

幸せなコーヒーと、降りやまない雨、好きな人といるとき、あなたならどちらを選びたいですか?

沙一

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フィラデルフィアの夜に Ⅷ    

 フィラデルフィアの夜に、針金が咲きます。  暗い夜。その薄明かり。 少女が一人、眠れぬ夜の中にいました。 窓より、街灯がわずかに差し込み、薄明かりを作り出すだけ。  眠れない時間、ベットから窓をぼんやりと、のぞき込む。 「お花が欲しい」 そう思いながら。  ポトン。 何かが手元に落ちてくる。 針金。 冷たく、しなやかに長い。 ペンチ。 硬く、黒く重い。 なぜここに、と思う間もなく。 グジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャグジャ  勝手に、手が針金とペンチを握り動き出す。 グジャグジャグジャグジャグジャ、手が何かやっている。 目にも止まらぬ速度でひとりでに動く。 悪魔が乗り移ったかのように。 悲鳴を上げようとした、その時。 甘い香りがしました。 ほのかに香る、花の。 手には、花が。 薄明かりに照らし、見るとそれは、針金の花。 でもそれは、本物とそっくりでした。 どこから現れたのか、色のついた針金で作り上げてます。 もう一度、顔に近づけ香りをかぎます。 冷たい針金でできたはずなのに、あたたかな花の香りがしました。  気が付けば、手は自分のものに戻っていました。 そして針金もペンチも、どこにも見当たらなかったのです。  しばしば訪れる少女の眠れない夜。 その度に。 ポトリと針金とペンチがベットに、少女の手元に落ちてきます。 「暗闇さん、ゆっくり作って。私の手はか弱いから」 そう言うと、少女の手はゆっくりと針金とペンチを手に、花を作ります。 バラにユリにランの花。 少女のベットの下もある宝物はどれほどになったでしょう。  始め銀色だった針金は、折り曲げて形作ると、自然と色が付く。 「今度はひまわりだ」 黄色い花ができつつあります。 またひとつ宝物ができるでしょう。 「暗闇さん、ありがとう」 一人のはずの部屋に、お礼を言うのでした。


作成日時 2019-03-19
コメント日時 2019-03-30

フィラデルフィアの夜に Ⅷ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 968.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 12
#テキスト
項目全期間(2021/05/07現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性22
エンタメ44
技巧22
音韻00
構成22
総合ポイント1212
 平均値  中央値 
叙情性0.71
前衛性00
可読性0.70
 エンタメ1.31
技巧0.71
音韻00
構成0.70
総合42
閲覧指数:968.9
2021/05/07 00時31分29秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に Ⅷ コメントセクション

コメント数(2)
かるべまさひろ
(2019-03-29)

いつも、どれも、テイストも違うのですが、絶対に引き込まれます。どこかで、僕はこの"連載"を楽しみに生きています。

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羽田恭
(2019-03-30)

かるべまさひろさん、こんにちは。 ステレオタイプさんからは悪夢的とよく言われているこのシリーズですが、今回は悪夢と良い夢の狭間の様な作品となりました。 少し作りが甘かったかなと投稿してから思いましたが、楽しんでいただけて、ありがたいです。 いずれまた書きますので、それまでお待ちください。

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