B-REVIEW 5月のお題詩「生命」 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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B-REVIEW 5月のお題詩「生命」    

日頃よりB-REVIEWをご利用いただきありがとうございます。運営の沙一です。 4月に復活したお題詩企画が好評であったため、今後も毎月開催していくこととなりました。 5月8日の公式ツイキャスにて、5月のお題は「生命」に決まりました。暦の上ではもう夏。緑滴り、風薫る初夏は、生命力の汪溢を感じますね。「生命」にまつわる詩を募集します。 以下、ルールを説明いたします。 ①この投稿のコメント欄では、お題に沿った詩の投稿を無制限に行えるものとします。 ②ここのコメント欄に投稿された詩の全ては、ビーレビ杯不参加とさせて頂きます。 ③システムの関係上、コメント欄に匿名で詩の投稿はできません。 ④コメント欄では縦書き機能は無いので横書きになります。それか、自力で頑張って縦書きしてください。 ⑤投稿者に対する返信として、連詩や返詩も可能です。 ⑥ハートの数を個人的に得点として競ってみるのもいいかもしれません。なので気に入った作品にはぜひハートをつけていってください。 ※無論、マナーガイドラインに反することは禁止です。運営の開催する企画でカードを発行するようなことになってほしくはありませんので、くれぐれもマナーガイドラインを厳守していただきますよう、よろしくお願いいたします。 B-REVIEWマナーガイドライン&ルール(必読) https://www.breview.org/forum_blog/guideline_and_rules それでは皆様、よろしかったら遊んでみてください。


B-REVIEW 5月のお題詩「生命」 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 14
P V 数 : 2412.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-05-11
コメント日時 2022-05-28
#現代詩 #ビーレビ杯不参加
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:2412.9
2024/03/29 14時36分53秒現在
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    作品に書かれた推薦文

B-REVIEW 5月のお題詩「生命」 コメントセクション

コメント数(14)
カオティクルConverge!!貴音さん
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(2022-05-11)

命声(high4321業mix) 生命の声明 おぎゃーおぎゃー 安倍晴明 陰と陽 生まれ落ちたからには おちおちヨチヨチしてられない! 落ち着いてなんかいられない オチのある生涯哀れみず逝かなきゃ! なんの感情か分からない産声上げて 生まれ落ちるこの世 死んだら昇るか更に落ちるかのあの世 生まれ昇るには徳を積むのが特なんだってさ 地球があって子宮があって 海があって羊水がある あぁ 常に生死と静止と精子の香りに満たされているんだね! アブラカダブラなんちゃらかんちゃらうんたらかんたら曼陀羅だらだら! マン汁だらだら感度倍々絶頂の波をサーフィンして潮吹いた! はぁ……… …………… ………… ……… …… … 使い道のない独り言を生かしたくて 掻き集めて詩集と呼びました どれだけ比喩や隠喩で取り繕っても 死臭が立ち込めていました 死臭が立ち込めていました 生命線が身体から飛び出して延び続ける その先で運命が火を付ける 導火線みたいに走り出す余命 心の臓まで辿り着いたら焼かれるだけ あれだけ生きて息していたあなたは 小さな壺に収まった でも安心して欲しい 墓の中はきっと此処よりも明るい 私も遅れて側にいきます 側にいたい 側に遺体 ずっといたい …………… ………… ……… …… … もうおぎゃーと泣くことはもうないけれど お母さん 私は時々 あなたの子宮に帰りたくなります 優しい宇宙に浸かりながら 小さく丸まりたくなります そこで何も知らないで夢をまた見たいです どんなのだったか知りたいです 私は大きく育つには早すぎました 幼さがまだ喃語となって語りかけて来ます お腹に置いてきた懐かしさをまた私に下さい この世は私に時々 辛く当たるんです …………… ………… ……… …… … 花占いをする度に 私は明日も生かされてる その晩の夢はこうだった 色付いた病室と窓の外 痛い程の日射し 患者と看護師は廊下でパーティー 鳴り止まないユーロビート 派手な服を来て昨日死んだ筈の患者と踊る そんな夢だった ある日 花占いで私は死ぬことになった その晩の夢はこうだった 楽しそうな場所にいて 私もそこに交ざりたいけど 惨めな格好で恥ずかしく 隅っこの方で眺めていた すると1人 また1人と私を見付けて 優しい笑顔でこっちに来なよと手を差し出す うっすらと温かい光と 懐かしいような香りに包まれて 私は皆の方に歩き出す そんな夢だった きっと私は死ぬのでしょう 花占いはもう必要ない …………… ………… ……… …… … 心の電話 掛けても繋がらない 返事がない まるで屍のようだ 死にたい死にたい言って自傷する 誰よりも病んでいると自称する 世の中と他人のせいにする だらだら粗末な生き方をしてる そんな人には繋がらないように出来ている もし病気になって余命が下されたなら 喜んで死んだら良いじゃない だって辛い事ばかりなのでしょう どうして悲しんだりしているのかな 今からでもやり直せるし間に合うよ これまでの生き方に抗い続けて死ね …………… ………… ……… …… … .. . 命は螺旋を編んでいる 撒かれた種は1粒から広がっていく 心臓は肯定している どれだけ騒いでても 死んだら静かになる 最期の瞬間に ずっと留められる

0
nameⅠ
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(2022-05-11)

『run away 〜明日に向かって〜』 死者に慰みを求めた夜 白磁の馬車の歪な行進 坂道、あぁながい坂道……の先 で大きな母が金属片を飲み込み続け 『かねてからの願いでした』と笑っている その光景は嫌に不快だ 歪な馬車と母が焼いたもちみたいに伸びてそらと混ざって、空と私とシとソと混ざって教会旋?Naくナる?定義も蕩けてしまうからGA(AhCが心地よい)に吸い込まれてゆきたいすぐ下の文読んで! 「ところで君は、読者なの?それとも詩人なの?詩人なら、夢の読解は、できるよね?これも読めるよね? ? 」 カラだからカラオケ クウだから空虛だとしたら、実は空虚って存在に満ちているかも 私はそんな大それたこと 知らないけどさ、セブンスコードは知ってるよ さて夜色の夜の来る夜に追われるよ、目を見開いて 地元のゲームセンターに逃げ込んで 一番角のビデオスロットの台に座って映り込むあなたの小学四年生に、生きてと願って (それか或いは君が悪者だとしたら、食らっちゃいなよ、あの時の君) 駆けて駆けて!命でしょ!それが命でしょ!! 駆けて!!! 歪な馬車の行進も 彗星の独白も 宇宙のカエルも 縄文の狂乱も、音楽を知らないあなたには字面としてしか存在しない。 ドリア旋法もクラスターもあなたは知らないから言葉を一生なぞることしか出来ない。 それを安い読者と生命だと決めつけて私はほくそ笑むよ。 だから駆けてね、いつか分かるまで。 嫌なら駆けてね。愛とか希望とか、なんかそういうのが分かるまで。 ほらがんばーれー!がんばーれー!頑張れ読者!頑張れ詩人! がんばーれー!がんばーれー!頑張れ刺身!頑張れ車! 君もがんばーれー!がんばーれー!諦めないで!がんばーれー!!

0
つつみ
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(2022-05-11)

私のアトム 昭和53年12月1日05:16生 出生時体重 1,600g 新生児室には 既に3人の未熟児がおり この奇跡が無ければ 私はこの世にいない https://www.cool-susan.com/2015/10/29/%EF%BC%95%E3%81%A4%E5%AD%90%E8%AA%95%E7%94%9F/

1
羽田恭
作品へ
(2022-05-11)

牛が産まれ 死んでいく 牛が産まれ   死んでいく(脚に奇形があり、早くに出荷。肉となる) 牛が産まれ(生まれた当初低体温でカフェイン投与しデキサメゾン静脈注射。風呂に入れるなど                      必死の介護で生存。今は元気に牛舎の中を駆ける) 死んでいく 牛が産まれ   死んでいく(立てなくなり骨盤を器具で引っ掛け立たせるも、予後不良。安楽死。牧場の牛の改               良に貢献した牛だった。治療および介護は一週間以上続いた) 牛が産まれ(難産。逆子の上、足から出ずに尻から出てきたため、引っ掛ける場所がなく       獣医により、何とか介助出産) 死んでいく (ただその時折れた足が回復せず、予後不良。安楽死) 牛が産まれ 死んでいく(肉牛として去勢後、肥育され屠畜。A5ランクの肉として高級焼肉店で供される) 牛が産まれ(無事生まれるも 死んでいく 狐に襲われ死亡。子狐を連れた親との話) 牛が産まれ(同じ日に三頭連続出産。すべて安産)   死んでいく(その先日、牛が首を不慮の事故で吊ってしまい、死亡) 牛が産まれ(当初呼吸せず。人工呼吸器を使い、また逆さに吊り下げして呼吸確保。デキサメゾン静脈注射し、次第に活力を持つ。生存) 死んでいく 牛が産まれ   死んでいく(出産直後で体調悪化。そこをカラスに集団で襲われる。乳房を突き破られ大量出血。       死後業者が回収に来るまでの間、覆っていたシートの間からもカラスが啄んだ) 牛が産まれ(産道に手を入れ、バイタル確認。一時間後出産)  死んでいく(その時には死亡していた。原因はっきりせず) 牛が産まれ(難産。数人がかりで出産介助。足に鎖を絡め、引っ張り出す) 死んでいく(だが、死産。親牛も無理な介助が悪く死亡) 牛が産まれ(子牛が大きく獣医により帝王切開。体重65キロの記録的な大きさ) 死んでいく 牛が産まれ(数度に渡る輸血と点滴に数十回の投薬を超え、病弱な子牛が跳ね回る) 死んでいく(寝返りを打てず、腹にガスが溜まり、内臓が圧迫され、死亡) 牛が産まれ   死んでいく 牛が産まれ   死んでいく せめて幸せでいてくれ 最初から最後の時まで 全力を尽くすから

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A・O・I
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(2022-05-11)

母子手帳手乗り謝りインコミニスカート金太郎飴 タロット激安占い彗星自慢話勘弁おみやげ依存性 素敵ネオン管引退睡眠不足不登校近所尾砂丘散策 息荒くカスタードアンパン  そのぬくもりあるバイブレーションにつぐ 残像をそそぎなさい 自然ありふれた深淵のベロア あらいざらいの武力、アクセサリ 鮮やか蜜蝋 置物のすべり台 青い 摩擦音、特急列車真正面 燻り続ける魔法のランプ 哀調を帯びた、こがねいろの旋律 ありとあらゆるひとりぼっちライブラリには 帯封のマトリョーシカとして顕微鏡ドーナッツを喰らい こころがこもる(アンティーク煮込み)として 血の気を失った道に(奈落画師)を有して要るのです

0
A・O・I
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(2022-05-11)

ちいさな流れ、歩く 弱い立場に 感づく 丸をもらい 探し当てる >>花吹雪四角隔離でしょう ごちゃごちゃした部屋 気がかりな地下室 冷たい風が吹くところ 紐をつけたおもり 開け閉て 桁外れの楽団となるのか 惹かない 眼中にない いとしがる 実が実る丘を のぼりくだる

0
妻咲邦香
作品へ
(2022-05-12)

 「それ」 おーおおー おーおーおおーお 大人になったと思ったら とっくに半分終わってた 男になったと思ったら 女の方がやっぱりよくて キャラメル味を選んだら 知ってる味じゃなかったよ おーおおー おーおーおおーお 働き者だから首も長いんだ キリンに教えてやったよ とっておきの寄り道を それでも君は増やしたがるのか いくらお願いされたって もう一つは無理だ おーおおー おーおーおおーお タダで手に入れたものの中で 一番役に立たなかった 誰も貰ってはくれないよ 汚い液体で中は満タンだ おまけに重いから簡単には動かせない 餌は何をあげたらいいんだ? おーおおー おーおーおおーお 処女航海の旅の途中 突然の暴風雨 大きな音をたててマストが折れた 目の前で見ていたよ 足がすくんで動けなかった おーおおー おーおーおおーお おおーおおーおーおーお おーおおーお おー それが見えないのは私の目が悪いからだと 貴方は教えてくれました それのある場所は 実は掌の上なんだと ちょっと触れてもいいですか?

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羽田恭
さんへ
(2022-05-12)

それでも敬意を 我らの労力と思いと金額を その牛に注いだ するのだろう 牛とのダンス やるのだろう 血祭りの惨劇を 敬意を払ってくれ その鎮魂の碑に向かう命に 我らの糧になる命なのだ その血肉と心を 誰かの血肉と心にする 沈黙の枝肉となって 冷蔵庫に無数にぶら下がるとは言え 綺麗な音楽は流れなくとも その肉には血が流れ続けていた 敬意を 敬意を 数年間全力に牛として生き続けた命へ 最後言ってくれ 「合掌 いただきます」 と 最後行ってくれ 鎮魂の碑に

0
羽田恭
さんへ
(2022-05-18)

生きとし生けるものは、幸せであれ  スッタニパータ 釈迦の言葉を呟きながら、いかんともできない世の中を 藻掻き 足掻き しがみ付く 「お前は何も知らない愚か者だ」 他人と自分から蔑まれ でも目の前にいるのは 抵抗する命だ まだ動く なら機会はある その微かな希望に 体と脳を暴発させるまで動かし その腕を伸ばす 死の前では無力でも 無知蒙昧な我らはそれをやり続ける 諦観は下がれ 今は意味がない 愚直さは 時に力を与える 一切の生きとし生けるものは幸せであれ たといどのような惨劇に見舞われるとしても 今ここで呼吸できることに 価値がありますように

2
DaysXMa≠na
DaysXMa≠na
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(2022-05-19)

No Music... 人の集まる場所には屹度音楽があつた ジュークボックスから 或いはラジオから 今日び昼時の飯屋で流れてゐるのはワイドショウだ 消魂しく疫病と戦争の話許りしてゐる 嘗て音楽の在つた場所には死が蔓延ってゐた 外回りがてらに入った定食屋でも事情は同じだった 司会者は戦車とか焼け跡とかを指差してゐた けれど音声はまつたくミュートされてゐる 代はりに大音声で山本譲二が掛けられてゐた 厨房で忙しく注文を捌くご亭主の顔は窺へなかったが かれのしたり顔を見たやうな気がした アルバムジャケットの山本譲二は白い歯で微笑んでゐた

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森石 州未州
森石 州未州
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(2022-05-22)

『生.き.る.(整形するから金をくれver)』 夜遊びしすぎてタクシー代なくなって路上で吐いたポカリの中で寝てたら 12月だったけどすごい寒くてそしたらホームレスの人に「おまえさんも大変だな」といわれた メイドさんしてた時、日本語一言も話せない外国人にお仕事教えることになって 身振り手振りでなんとか伝えようと頑張ってたら結局バックれて上司にすごい怒られた 日雇い仕事の先輩にボールペン借りようと思って手を伸ばしたら「触んなゴミが」といわれた 名札つけてるのに。でもあとで聞いたらその先輩の家族は◯◯◯で全員亡くなってた イラン人に◯◯◯を◯◯された ボーダーの人にすごい懐かれてしまって一日中ずっと釣りと戦車の話をされた その人はその後痴漢で捕まった ブラックニッカの飲み過ぎてけいれんおこして倒れたときに 泡吹いてガタガタしてる最中なぜか人生で一番幸福だった ブラックニッカ飲み過ぎて電話しながら交差点に飛び出したら 時間が止まったみたいになって車と車の間を泳ぐみたいにすり抜けた 梵で買った◯◯をやったら完全に◯◯◯入って 一人部屋の中で2時間土下座して謝りつづけた 某芸能人と結婚してると疑わない知り合いがベランダから飛び降りて 両足がグニャグニャになったのを見舞いに閉鎖病棟にいったら 廊下で女の子が自分の髪の毛をひたすら抜き続けてて地面に(略) 標識に貼ってある携帯番号に電話してヒヤヒヤしながら折り返しを待っている間 ふと見た夕焼けがとても きれいだった

0
森石 州未州
森石 州未州
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(2022-05-26)

『生.き. る.(大学行くから金をくれver)』 本来、この年頃の高校生が持ってるようなエナジーを、リビドーを忘れちまってるボクさ。 でも大学には行きたいんだ。なんでかって‥‥そりゃぁ 今朝も若年性アルツハイマーで知的障害の母が一階の廊下に大便を塗りつけて笑っている。 淡々と片付けをこなすうちに、隣のふすまごしに重度の強迫性障害と躁鬱の姉が奇声ををあげる。姉とのまともな会話はもう不可能だ。 デイケアの車がくるまで必死に姉をあやす。母が稚児にするように。姉は好きなぬいぐるみがなかったようだ。 そんなこんなでボク自身も高校へ通う準備をするけども、今日もまた遅刻だ間違いない。 ボクのような人間をヤングケアラーと呼ぶらしい。呼び方なんかどうでもいい。ボクは大学へ行きたいけど、行ったら行ったで何千マンの借金なんてまっぴはだ。あしながおじさんだって限界がある。 国はなにをしてくれるんだって。こんなボクに国を守る気概はないよ。この無垢な家族を守るので精一杯なんだ。 デイケアの車がきた。姉と母がスタッフの人の笑顔を見て笑う。思わずボクも笑顔になる。 その時、ワゴン車の向こうからサッとさした5月の朝日がとても きれいだった

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森石 州未州
森石 州未州
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(2022-05-27)

『生.き.る.(移民でいいからヨメをくれver)』 年収200万未満ソシャゲ中毒子供部屋おじさんのオレ。 四次受けIT土方のリアル。 顔も知らん奴にしごかれて、マザーボードよりも先に使い潰される。 唯一の心のよりどころ、ネットゲームのギルドでのひととき。 でも善人面してシングルマザー同士の痴話喧嘩の仲裁すんのも、結局娑婆とたいして変わりねえんだろな。 聞くならく、本質的な孤独は親が死ぬとき初めて覚えるらしい。 怖い、オレは、このバーチャルな世界をこのまま【世間】として身を置いていいのだろうか。 本音では、もっといえば本能レベルでは、ありふれた家庭と子供に恵まれる生活にあこがれている。でもオレは服の買い方なんてゲームのアバター以外知らねー。 土台、オレは、そこなそぞろ歩く日本人女性たちの間に、断然たるへだたりを感じる。 男女差別撤廃‥‥この潮流に伴うあらゆる環境の格差是正。これらキレイゴト、謳い文句は現在、日本社会ではルッキズムの増長と、結婚に必要な諸条件、いわゆるモテ・非モテの顕在化、ヒエラルキーを構築したにすぎなかった、とそんなふうにオレは思う。 ま、元々コミュ障なオレには元々【無理ゲー】なのかもだけどね。 移民でもいいからヨメが欲しい、なんてふとして口からついて出るものの、勘違いしてるのは、経済的弱者の日本人男性なんて、今や世界的になんら価値がない。無論人種差別の意図などない。オレは白馬の王子様に焦がれるお姫様ってわけだ。 ‥‥孤独だ。 そうしてるあいだにもストロングゼロの二本目が空いてしまった。 もうろうとする中、ギュッとつまる胸の孤独を振り払おうと視線を上げた先、小さな窓枠の外にある月がとても、 きれいだった

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森石 州未州
森石 州未州
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(2022-05-28)

『生.き.る.(命とるから弾をくれver)』 日本のみなさん、こんにちは! わたしはウクライナ人です。名前はEmanon です。わたしは日本は好きです。柔道は昔からやってましたし、日本語も少し話せます。 わたしは女性ですが3月に、領土防衛隊として志願し戦地配属されました。くわしくは言えませんが、主に後方支援を担っています。 わたしが女性であることからなのか、各国の従軍記者達のインタビューを受けることがあります。 また、様々な国から来た彼ら同士の会話を聞くことがあります。 その中から、日本人の記者たちへ向けられるよくある質問は(これらわたしたちの間にも言えますが)「あなたたちは何故、すぐにでもクリルをとり戻さないのか? 」ということです。 日本人の記者はその質問にはほとんど反応を示ささず、ほぼ下を向いて感情を必死にこらえているようでした。 あの日本人の葛藤は、わたしも少しは分かります。近頃、他国の資産家や元政治家たちによる、わたしたちの祖国に対する発言で、領土の割譲で停戦交渉を妥結せよとの主旨が目立つからです。 しかし、わたしは兵士であって、これらの問題は次元があまりに違い、とても考えが及ぶところではありません。 ただ、わたしは兵士ですから、家族のために、国のために戦えといわれたらそれを貫くでしょう。 兵士であることは、人を殺す。それは相手も同じでしょう。 わたしは思うことがあります。命を奪うということの代償、それは命、或いはそれ以上の屈辱でしかありえないのでしょうか。 法の光が届かないこの地から、わたしはそう思います。 日が昇る国に暮らすみなさん、 あなたの太陽は、今日も美しくあなたを 照らしますか?

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