夢の跡の別れ道 - B-REVIEW
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夢の跡の別れ道    

親友だった日々。君の半身の体を支えては雨を遮った。バランスの崩れる姿勢。故郷では震災を思わせる。色気のある男だった。君は。君は世俗を生きる術を教えてくれた。僕は失いかけた芯を取り戻すことが出来た。僕は君の体を支え、君は僕の心を支えた。今では一瞬の幻のように消えゆくものだとしても。変わらない。変わらない。 その価値は。 走り抜けていく列車は瞬く間に僕らを置き去りにしたけれど、僕らは車影を目で追うことはなかった。目の前には平原が広がり、青い空には白い雲が。僕らはこの駅で別れるだろう。少しずつ歩幅を広げて、二人の距離は離れていく。そこには暗がりも、失望も、不幸せもない。充足感。やり遂げた充足感が残っているだけだ。街灯の明かりは消えかかっているけれど、決してそれは僕らの友情が無くなることの暗示ではない。多分僕らを祝福するように、送り出す役目を終えて消滅する。消滅する。 それは、避けられない。それだけのこと。 雨の中二人で歩いた道は遠ざかり小高い山の景色でさえも霞んでいく 僕たちが運んだ荷物は余りに重すぎて手に余るものだったんだろう 今は記憶の片隅でアタッシュケースに仕舞われて手では触れない 繰り返しこなす仕事は良き思い出として消失するのを待つだけ スマホで交わした話の多くはカップヌードルソングのように 消費されて消化されて何ごともなかったようにゴミ箱の中 掃き溜めのような場所で出会ったとしても二人は黄金だ 決して誰にも揺るがすことの出来ない輝きで横溢する テレビがブラックアウトしてネットもつながらない そんな時を迎えても二人はずっと忘れないだろう 僕の目の前に広がるのは未来未来未来それだけ 君自身も夢から覚めたら雲さえ掴めるはずだ 教会に通った日々は無為にはなりはしない 傷を埋めるのは内なる神だと知っている だから君も僕も何があっても大丈夫だ 二人を引き離す汽笛の音が聞こえる 後悔や未練は何一つありはしない 途切れ途切れの声が途絶える時 僕らは本当に離れ離れになる そこに悲しみや痛みはない 空の果てで交わした握手 夜二人が傾けたグラス 雲を突き抜ける感謝 全ては消えていく 僕らは声も失い 立ち尽くした 夜空を仰ぎ 残るのは 朱色の 涙と 雨 。。。 僕らはまた他人同士に戻る。すれ違っても声をかけ合うことはないだろう。二人は元の見知らぬ一人の大人として風をすり抜けていく。僕らに残された時間はきっと短いはずだ。長い瞑想のあと、静かに、二人の想い出は、砂煙に紛れて消えていく。鳴り響く教会の鐘はさよならの合図だ。足元に転がった小石を拾い上げて。僕は。 また違う道へ歩き始めた。 君とは違う。 全く新しい世界へ。


夢の跡の別れ道 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 20
P V 数 : 1138.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-10-02
コメント日時 2018-10-04
#受賞作
項目全期間(2024/04/26現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
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総合00
閲覧指数:1138.8
2024/04/26 07時13分21秒現在
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    作品に書かれた推薦文

夢の跡の別れ道 コメントセクション

コメント数(20)
田無いなる
(2018-10-02)

別離、そして大人になることの詩、として読ませていただきました。全体的にはドライでクールな書き方、と思うのですが、そのぶん、ところどころ出てくる「雨」そして「涙」の語が印象的。《変わらない。変わらない。》や《消滅する。消滅する。》の繰り返しの部分も、ただのリフレインではない感じがして好きです。

0
ふじりゅう
(2018-10-02)

拝見しました。 これは良いです。正直レベルの違いを感じます。 読み解いていきます。まず最初「親友だった日々」から「親友」と居た日々もしくは「日々」そのものが親友だったかの二択ですが、とにかく過去形となっています。 「故郷では震災」を思わせ、「色気のある男」が君であるという情報が示されます。 「芯」という言葉、続く文から君が親友であり、お互いに支えあっていたという光景が浮かびます。「今では一瞬の幻のように消えゆく」から、何かが消えゆくことが分かります。ここだと親友でしょうか。 続いて「僕らはこの駅で別れるだろう」と、駅で今から別れるんだという情報。この文から、〈今では一瞬の幻のように消えると分かっているんだ。しかし価値観だけは変わらないんだ〉という意味だと分かってきます。しかし別れることでむしろ「充足感」を得られるのだと。 後半、特徴ある構成とともに君が消えゆく光景を文にしています。最終連。「すれ違っても声をかけ合うことはないだろう」でまた謎を突きつけられます。なぜ決別なのか。喧嘩別れとかそういう意味の言葉がどこかに隠されてあったのか。 「全く新しい世界へ」で締められるこの詩は、切ない、というよりむしろ冷たい雰囲気に満ちている印象です。親友の別れを書いているようで、それは完全に決別のそれであり語った数々の思い出その他も何故か別れの悲しさや切なさを感じさせるに至りません。というより全くそのようなものとは無縁の世界のようであります。確かに「暗がりも、失望も、不幸せもない。」とある通りそのようなものはないと断言されているというのは一因ですが、そうとは言いつつもやはり悲しいのだ、というようなパターンも多くありその1文だけがこの冷たさを表しているとは思えません。むしろ、もし本当にこのような感情がないと言いつつも、親友どころか友人程度の中でも別れとなれば少しの寂しさ、悲しさがあるのが人というものだと思います。親友ともなればいくら口でどうこう言おうと悲しくなりはずがありません。「暗がり」くらないと断言する通り、別れの詩であるのに主人公には暗がりの一切が見えません。そこが〈冷たさ〉を感じる最大の原因であり、この詩の世界観の素晴らしい所だと感じます。 「テレビがブラックアウトして」~も触れます。この文はむしろ読み手を惹き付けるためのレトリックなのかもしれないと考えました。詩を読んでもらうために、最初の文をインパクトある表現にするという工夫は自分も意識していますが、それに似たような、ある種読者を意識した表現なのかもしれないと考えるところであります。ただ完全にそうではなく、電車で消えゆく様を表現する技法としてやはり魅力的です。が、ここでもやはり主人公の「暗がり」がほぼない部分はもはや恐ろしいですね。「未来未来未来それだけ」という言葉はまさしくそうであり、主人公には終始未来しか見ていない節があるように思います。なんなら未来のために親友を踏み台にしたかのような感覚すら覚えます。これは一体どういうことなんでしょう。一体主人公の身に何が起こっているのでしょう。 最後に個人的に好きだった所を挙げておきます。「スマホで交わした話の多くはカップヌードルソングのように/消費されて消化されて何ごともなかったようにゴミ箱の中」ここだけ凄く生々しかったのと、スマホの会話をカップヌードルソングに例える所は素晴らしいです。

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川吹利夫文芸村/ぶっきー
(2018-10-02)

日本語の通常の用法から意図的に少しずれさせた表現が多用されており、逆説的な言い方かもしれませんがこれは日本語の文法や語法を熟知した方にしかなし得ない技だと思いました。スポーツに例えれば基本の練習をしっかりこなしてきた完成された選手のような。

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三浦果実
(2018-10-02)

ふじりゅうさんがコメントされていらっしゃる通り、たしかにレベルの違いを読み始めた当初は私も感じた。私はロジックを読むのが苦手なもので、読んでいてもほとんど内容が身に入っては来ないんだけれども、本作の前半部にあるリズムは中身を理解せずとも読んでいて心地よくさせる。ただ、後半の三角フォルム以降が。私の個人的な感性の問題なのだし、私が他人のことをとやかく言えないのだけれども、作者の意図が垣間見えた瞬間に拒否反応を私は持ってしまう。それが後半部なんだけれども、なぜ、最後まで普通のフォルムで書いてくれなかったのか。いや、それがステレオさんらしいといえばそうなのかもしれないが。これは優良以上確定なのだろう。いや、ニューロマンサー確定。

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小杉匠
(2018-10-02)

何度も何度も拝読しました。 恥ずかしながらあら探しもしました(申し訳ございません)。 結果、「パーフェクト!」としか申しようがありません。 次作も楽しみにしております。

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カオティクルConverge!!貴音さん
(2018-10-02)

本当なら、君とは色々あったけど別れがもう少しで訪れる。 さよならだね、今度からは会ったとしても他人だろうで終わってしまうのだろう。 それだけの事なのだろうけど、鮮明に描いていると思います。 漫画とかで思い出を振り返る時に 意識が頭、または心の中で起きていることが現実にまた戻ってくる際に ――――― ―――― ――― ―― ― ってな描写があったりするけど、それを字で表現しているのは良いと思う。 ただ、個人としては ゆっくり引き伸ばされている短い時間の世界というよりは 多少モタモタしている様に見える。 もう少し文から速度が欲しい。 随分ゆっくりしているなと感じました。 ブルーシートでグルグル巻きになって 回収されるまでそこら辺に遺体が沢山置かれていて 先の未来がずっと見えないような震災を見て来た私としては 震災を思わせる色気がある男だったって所が、震災を経験したけど逆にイメージが付かない。 もっと小っちゃい物に例えた方が良かったと思う。 きっとこの人間は震災を経験してないから、こんな例えしてるんだろうなと思う。 共感は少ない。 この詩は別れ、決別の詩であると思うのだけれど 消えゆく、離れる、消失、離れ離れ、消えてゆく、砂煙に紛れて消えていく、また違う道へ ちょっとそれに纏わる言葉が多すぎると思う。 これはこういう詩です。こう読んでというくどさを多少感じる。 幻想的な内容の詩で幻想とか夢幻、幻惑とかがポンポン出て来るのを思い出しました。 後、気になるのは 足元に転がった小石を拾い上げて これは小石=ちっぽけだけど硬い、確かな意思でしょうか。 だとしたら、どうしてこの人間は既に手元に持っていなくて 足元なんかに小石として転がしてしまっているのだろう 宿っていたとか、持っていたなら個人的には分かる気がします。 仮に、ちっぽけだけど硬い、確かな意思じゃなくて 本当にただの小石を拾い上げただけなら この人間は一体何をしたいのだろう 使い道が分からないなと思いました。 今日一日が上手く行ってたなら きっともっと良く読めたとは思うんですが 改めて読ませてもらいます。

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stereotype2085
(2018-10-03)

田無いなるさん、コメントありがとうございます! 別離。大人になることの詩との解釈。正解です。実はプライベートで大変お世話になった方との別れが近づいておりまして、その方との想い出と時間が消失して失われていく、とのニュアンスを含めて描きました。その方と共有した時間がモチーフになっております。「雨」「涙」との言葉が、ドライな中にも印象的とのこと。嬉しく思います。抑制して、悲しみを押し殺して描いた作品でもあるので、意図が伝わり手応えを今一度感じております。またリフレインは、自分自身に「前に進まなければならない」と言い聞かせる狙いもありました。その点も伝わり良かったです。ありがとうございました。

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stereotype2085
(2018-10-03)

ふじりゅうさん、コメントありがとうございます! 正直レベルの違いを感じます、とのご意見。打ち震えるほど喜びを感じております。さて一つずつ返信していきますが、まずこれは後にコメントされた貴音さんにも、伝えなければならないのですが、「故郷では震災を思わせる」は「君」にではなく、半身の男性の「バランスの崩れる姿勢」にかかっている倒置法です。ですから「君」にかかっているのは「色気のある男だった」のみになります。その点ご了承のほどを。 また、別れを描いているのに悲しみや切なさを感じない、との感想。「そこが〈冷たさ〉を感じる最大の原因であり、この詩の世界観の素晴らしい所だと感じます」との感慨。これは田無いなるさんへの返信でも書いたように、「前へ前へと進まなければならない」がために「悲しみを封殺」する、私の現状から来ております。ですから、この詩には表現しがたいほどの悲しみ、切なさが隠されているのです。喧嘩別れとか別れる友人を踏み台にする意図はなかったと付記しておきます。この詩は押し殺した悲しみで満ちているのです。未来だけしか見ていないという印象も、私が過去を振り切り、友人と決別してでも新たなステージに立たなければならないとの思いから来ています。最後になりますが、「テレビがブラックアウトして」や「カップヌードルソングのように」の下り、お気に召していただけたようで、嬉しいです。カップヌードルソングは、インスタントに量産される商業歌の比喩ですが、この箇所の表現は僕も大変気に入っております。ありがとうございました。

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stereotype2085
(2018-10-03)

仮名吹さん、コメントありがとうございます! この詩では文法的にも語法的にも他国語が翻訳された文章をイメージして書いています。それと句読点の用い方から「日本語の通常の用法から意図的に少しずれさせた表現が多用されており」との、仮名吹さんの捉え方に至ったのだと思います。本当は「、」で表現すべきところ。「。」を本来なら使ってはならない箇所にも、この詩では変則的に、余韻と時間的な間を持たせるために使わせていただきました。しかしそれが「基本の練習をしっかりこなしてきた完成された選手」との感想にも「逆説的に」つながり本当に嬉しく思います。ありがとうございました。

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stereotype2085
(2018-10-03)

三浦果実さん、コメントありがとうございます! 前半部分はとても心地よく読まれたとのこと。感謝です。さて問題の三角フォルム以降ですが、これは書いている途中に、親友との想い出と時間が消失していく、悲しいながらも、切ないながらも失われていく過程を描き切る手法として、突然降ってわいたものです。ですから「どうだ? 効果的だろう?」などとそれこそ俗っぽい言い方ですが、ドヤ顔で用いた手法ではありません。僕はこの三角フォルムパートは読み込むほどに、この作品のもう一人の主人公である「君」との別れを惜しみ、悲しみを押し殺していく表現として、自分自身胸に迫るものがあり、成功したと自負に近い感慨を抱いています。素敵ではありませんか? 最後「涙と/雨」と来て、締まり、「。。。」と表現することで、胸に残った空白と、全てが消失する様を描き切ったというのは。何れにせよ、三角フォルムパートへの拒否反応は、三浦さんご自身の好みによるかもしれないとの言及もあり、全体として良い印象を抱かれたようなので良かったです。ありがとうございました。

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༺❦柿原 凛☂༻
(2018-10-03)

前向きな詩で良いですね。 真ん中の段々になっている部分はなんでそうなってるんだろうって思ったのですが、雨が止んで開いていた傘を閉じた形なのかなと思って。下の「。。。」は傘から落ちた水滴であると同時に二人の関係性の終止符を打っているっていう意味なんでしょうね。 色々あった(雨が降っていた)けど、これからお互い頑張ろう(晴れが続きますように)っていうメッセージなのかなと思いました。 もし全然見当違いだったならゴメンナサイ。

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stereotype2085
(2018-10-03)

小杉匠さん、コメントありがとうございます! 「パーフェクト!」これに勝る褒め言葉はありません。歓喜で満ち溢れております。「あら探し」をしてなおそのような感慨を抱いていただいたというのは、僕自身、詩書きの一人として最高の喜びだと思います。本当にありがとうございました。こんな感想をいただけて感謝しかありません。ありがとうございました。

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stereotype2085
(2018-10-03)

貴音さん、コメントありがとうございます! 「震災を思わせる」との表現に忌避感を抱かれたようですが、僕も熊本大震災を経験しております。遺体がそこかしこに置かれているような状況こそ目にはしていませんが、「震災を思わせる」というフレーズを使うある種の権利に似たものも僕にはあると思っています。またふじりゅうさんへの返信にも書きましたが、「震災を思わせる」は半身の男性の「バランスの崩れる姿勢」にかかっています。ですから「震災を思わせる」は、半身まひになり激烈な人生を送ってきた「君」の壮絶な内面、怒りにも似た慟哭。それと失望、絶望を乗り越えた彼の心情を一瞬で描き切る表現として、充分に適切だったと思っています。彼は一度は「死んだ」のです。また「足元に転がった石を拾い上げて」においては、今後の僕の人生の指針になるものとして、「足元の石」を用いました。これから何の役に立つかも分からない、価値があるかも分からない、しかし無限の可能性を秘めているかもしれない「石」。これを拾い上げて不確定性と未知に満ちた世界へ、未来へ歩みを進める気概を込めて描き切ったつもりです。また最後になりましたが「離れる」や「消失」にまつわる単語が多いとのご指摘。これは多分に感度の問題だと思います。僕自身としては、繰り返し繰り返し、その類のフレーズを使うことで、別れを自分自身に言い聞かせて前に進まなければならない、との気概を表せたと思っています。「幻想的な内容の詩で幻想とか夢幻、幻惑とかがポンポン出て来る」とは効果的にも意味合いにしても大きく違うと言及しておきます。それではありがとうございました。改めて読まれるなら、その時はこの返信に留意して読まれるとまた違った印象になるかと思います。

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stereotype2085
(2018-10-03)

柿原さん、コメントありがとうございます! 「『。。。』は傘から落ちた水滴であると同時に二人の関係性の終止符を打っているっていう意味」。その解釈もいいですね。ただこの「。。。」は二人の別れと決別が決定的になったあとの、心の空白、止まってしまったかのような時間を表しています。充分に効果的だったと僕自身満足しています。見当違いだったらゴメンナサイだなんて謝る必要は何一つないですよ。色々な見解、見方が出来るのが詩の面白さ、醍醐味でもありますから。これからもコメ活動に積極的に従事されるよう、運営の一人として期待しております。また前向きな詩でよいとの感想。嬉しく思います。ありがとうございました。

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stereotype2085
(2018-10-03)

あ。書き忘れましたが、三浦さん、ニューロマンサー確定ありがとうございます。思わず笑って脱力しちゃうじゃないですか。その名称。

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stereotype2085
(2018-10-03)

沙一さん、コメントありがとうございます! カップヌードルソングの比喩は独創的で目を引かれるとの感想、嬉しいです。僕もとても気に入っています。さて「特徴的な詩形に沿って消えゆくように終わった方が、余情がより後を曳くのではないか」とのご指摘ですが、「特徴的な詩形」パートは、この詩の主人公が別れを惜しみながらも、悲しみながらも、それでも別れなければならない、という事実を自分に言い聞かせる黙想パートでもあるのです。だからそれだけでは完成形とならない。黙想から目覚めるための「。。。」。そしてその後の現実に、我に帰っての描写が必要となるわけです。しかしその最終連でさえも、「語り手の意思が力強く表現されていると感じ」、必ずしも悪い印象は抱いていないとのこと。嬉しく思います。ありがとうございました。

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5or6.(ゴロ)
(2018-10-03)

タイトルがダサいと思いました。 内容は綺麗にまとまっていました。 きっと無駄毛処理が好きな清潔な方なんだなとイメージしました。

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stereotype2085
(2018-10-03)

ゴロちゃんさん、コメントありがとうございます! タイトルがダサいとのこと。ゴロちゃんさんのタイトルを僕がどう思うか、ゴロちゃんさんが僕のタイトルをどう思うかはひとえにセンスの問題ですので、ある意味どうでもいいとして、内容は綺麗にまとまっていたとのこと。ありがとうございます。加えて無駄毛処理がどうこうという批評もゴロちゃんさんのセンスかとは思いますが、僕には余りセンスのある批評コメには思えませんでした。これもひとえに好み、センスの問題ですね。この程度で行き違いがないように願うばかりです。それでは失礼を。

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ほば
(2018-10-03)

うーむ、既に感想や評が出尽くしてしまいましたが見事に自分の言葉を御して、構成もただだ上手い!と思いました。 ドライで前向きな裏側に負の側面が隠れている、と書かれていましたが、初読時はリフレインが感傷的な気持ちの香りを放っていると感じていました。二度読み、唸り、やはり見事な構成。くどいくらいに別れが描かれているけれど、読めてしまう、素晴らしい。 この別れの情景の後に 他人同士に、という流れが印象的でした。

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stereotype2085
(2018-10-04)

帆場蔵人さん、コメントありがとうございます! 「自分の言葉を御して、構成もただただ上手い!」との感想。本当にありがとうございます! 嬉しいです。リフレインが感傷的な気持ちの香りを放っている、とのこと。僕もこの繰り返し、リフレインは、自分自身の胸に感傷とともに別れを刻み込む表現として、とても上手く行ったと満足しています。「別れの情景の後に/他人同士に、という流れが印象的」。これはひょっとして、人はどれほど親密になって、懇意になったとしても、悲しいことに最終的には分かり合えない、知り合えない部分もある「他人同士」なのではないかとの、僕の個人的な感慨が反映されているのかもしれません。それがドライで悲しみを切り離したかのような世界観にもつながったのではないかと思います。いずれにせよ「素晴らしい」とのお言葉。感謝しかありません。ありがとうございました。

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