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岩手七号
幽霊として生まれ 幽霊として死んでいくこのわたしは 生きているあいだは すこし塩けのある水を湛えた ちいさな 水槽にすぎなかった。 (メダカくらいは泳いでいた (かもしれない。 幽霊であるわたしにも コトコト動く心臓と 健気に動く筋肉と腱があった。 すこしも 役に立たなかったが 並の下、程度の脳みそも完備されていた。 問題は それ以外に なにもなかったことだ。 ある ── 空腹の夕べ 手のひらをみつめて 何げに ソラをもちあげてみた。 なぁ~んちゃって という姿勢で 浮かしてみた。 ふわっと 手のひらに血がきざし 血流のしびれがきざした。 錯覚だろうか。 幽霊のこのわたしが なにかに触れている。 これが あの、 ソラと呼ぶものか。 嘘のように「ソラ」とつぶやき 信者のように見上げてみる。 まるでお尻のなめらかさだ。 かなしいかな 北風に吹かれて翔んでいく。 ほんとうは ないので 見送って 泳がせて いた。 そうやって 手のひらを眺めていると トツゼン 幽霊なのに セックスがほしくなった。 テレビで セックスはいい セックスはいいねと 女優やタレントに 笑顔で 叫んでいるのは人工肛門手術をした後の渡哲也だ。 不思議な人もいるものだと感心していた。 わたしのセックスライフにも、 相手が必要だ。 そのお相手はいまテーブルの白い皿に載っている。 あれでも昔は山田さち子という名前があったのだ。 それがいまはなぜか岩手七号になっている。 わたしの手のひらにあわせて 身繕いをしている 薄紅の秋の実。 わはは、ざまあみろ。 福山雅治、 おまえの吹石一恵より丸いぞ。 とカラ威張りしていると──。 いや、だめよ、 そんなことはだめ、 まさか、そんな、コトは。 いくらなんでも それは神を冒とくしている。 スカートめくりじゃあるまいし、 半分に切るなんて。 岩手七号がいやいやをした。 でも切らなきゃはじまらないだろ。 吉永小百合をみろ、小百合だって やってるんだ、 まして幽霊がリンゴとやってどこに 不都合があるのだ。
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岩手七号 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 614.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-18
コメント日時 2025-12-30
| 項目 | 全期間(2026/01/28現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


しょうがねえな チッ(鼻クソをほじくる) まあ、そのう「岩手7号」 普段から林檎はあまり食べないので聞き慣れない列車。 いや、列車ではないですね。後で文句言われるので一応先に検索してみましたよ。 「紅いわて」品種のことだ。 赤いほっぺの林檎ちゃん。 岩手と聞けば宮沢賢治か大谷翔平。 青い空を眺めて浮遊物は憧れる山田さち子のドカベン兄貴。兄貴? ああそうか、青空の下レッドカーペットの上を土足でニコニコしながら歩いている。 大谷翔平真美子夫婦のことだな。 あの純真無垢な翔平ちゃんもグランドの上を眺めては雲の隙間にオ●ンコを見つめてたんだ。 女高生が持ってきた紅いわてを囓りながら。 それにしても新潟出身の山田さち子が岩手県に居たとは知らなかった。 あれは死んだ兄貴の太郎が大谷翔平に乗り移ってアウフヘーベン、いや、バウムクーヘン。 ロサンゼルスドジャースまで運んだんだな。(感慨深いよ) きっと地元のロサンゼルスじゃ眼を真っ赤にして、 嫁の真美子さんとロバーツ監督が文句を言うだろうな。 大谷翔平をボールセックスの虜にしたのは山田太郎のその妹。 山田さち子だったのか。 でも~彼ったら、まるで幽霊のようにあの最中は目が飛んじゃうのよ。 まるで林檎の目頭だわ。 だから打ったボールもよく跳ぶのね。 そう言って暴露本を出したいまは亡きドカベンの妹。 山田さち子であったのだ。
0うまくいったら よまれるべき詩になっただろう。 セックスの詩のような、食い物の詩のような、 はたまた幽霊の詩なのか、 とっちらかっている。 なにかしら詩操があるのは認めるが こういう詩は難しいのだと、あらためて思った。
0遅ればせながら。自分の投稿するタイミングでしか、なかなか他所様の作品を読めなくて…。タイトルを目にして、まず真っ先に国道7号線から望む岩手山が脳裏にど~んと現れたのですが、調べたら林檎の品種だったのですね。勉強になりました。 そして露悪さで上手く纏っていて小気味良い!
0幽霊と言う認識は難しいですね、芸能人の名前がポンポンと出て来て、単純比較しているわけでもないでしょうが、比較して居る様にも見えました。ちょっと軽い感じが、詩的な比喩で重しを掛けられているようで、ポップな感じが長所の詩なのかも知れません。
0どうでも良い批評とかは、(赤鼻の先生の話しとか)うまく書くのに、これは、ただの変態じゃねーか!笑
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