メルモsアラガイs......![ 　抵抗する男 自称無政府主義者 どこまでもつけまわす孤独を 燕の巣のように胸に抱え 栄養の足りない黒い草木が斜めにところ どころ生えているだけの 荒れ地の真ん中に立って呆然と じぶんの足下をみつめている しかし 「密漁者のような目線」という言い回しは 少し、しくじったのではないか それは確かに密輸された、本人には不本意な ことばであることを薄々感じていながら つい使ってしまった 知的特権性にあこがれている我々の哀しいサガ が詩の現場でためされる 抗うことが詩人の本性であり無政府主義が 詩人の立場であるなら借り物のことばの 密輸などあきらめて どれほど単調なことばであろうと じぶんのことばを書くべきだと最近思うこと があるけれどもそうはいっても なかなかにできない相談だ ほんとうに抗うことは そんなにかんたんなことではなと 思わせる詩でした

圧倒的だと思いました。 自分に足りないものが全て詰まっている気がして、 己の文章が恥ずかしくなりました。 一朝一夕に真似できるとも思えないので、僕は自分の道をゆくしかないのですが。 凄い刺激になりました。 ありがとうございました。

takoyo2さん、コメントありがとうございます。 密漁者のような目線で～そうですね。 本当はできるだけ直喩は避けたいのです。 文章の構成が緩くなってしまいますからね。 この節は数行ある書き置きしていた文のひとつですね。 この節があるために前をわけのわからない造語で繋いだ、という側面があります。 基本その都度考える即興的な間抜けなので、 身構えるとどうしても書き置きした言葉を率先して使いたくなる。 その場ではなかなかいい文言も手に入らないですからね。 その辺りが難題です。 「雑草魂」～踏まれても踏まれても雑草は生えてくる。諦めたらアカン～ 、そう言ったのは元近鉄のエース鈴木啓二で、もちろんご存じでしょう。 何かしら反骨精神だけは旺盛なので、叩かれ踏まれてもきましたね。 生意気に見えるので。慇懃な嫌がらせを受ける質です。 それでも小さい頃は文句を言われなかった。 すぐに攻撃に移りますからね。 しかしこれが大人へと成長するに従って弱くなる。 元来（暴）サークルに集うのが嫌いで孤立無援主義です。 そのまま暴風の限りを尽くして悪党のボスにもなれない。 気持ちは弱くなる。 人間優しさ弱味を見せれば、何かしら目立つ奴だと叩く標的にもなってきます。 こっちへ来るのか？あっちへ行くのか？ あああ、めんどくさ。 恩義に頼れば、恩義に返す。 人間関係とは、なかなか独立性を保つのは難しいようです。 期待されては、最後には素っ気にあしらわれて、 どこでもそんな感じですね。 詩人の世界でもそうでした。 もう開きなおりましたよ。 踏まれて、叩かれば叩かれるほど創作意欲も増してくる。 ～諦めたらアカン。 何をやっても趣味の領域で、 たぶん詩の創作も趣味の領域に収まるのでしょうが、 一生すがりついていきたい。 残りも少ないであろう人生。 そのような気持ちだけは持っています。

郡青透夜さん、コメントありがとうございます。 ちょっと褒めすぎですよ。笑 うれしい限りですが、 褒められ過ぎると逆に懐疑的になってくる 、オヤジ、というか、身体もあたまも悲鳴を挙げている爺ですよ。笑。 それよりも、こうせーよ。こうしたらどうか？ そんな感想のほうが爺はうれしいですね。 若手の方には度胸もいることですが、 真摯な思いからの感想には腹も立ちませんよ。 言われて気分を害する方が可笑しいのです。

散骨ですか、国によっては、やり方によっては、違法なのだそうですが、ナチスを裁いたニュルンベルク裁判の被告たちはコンベンツ川に流されたとか。この詩では密猟者のような目線で送るならばと言う条件。そして無碍に根を断ち切られる以前にねとくぎを刺している終わり方。山茶花と言うタイトルから、最近、初冬に咲くためにそろそろ山茶花の蕾が沢山出来ていたことを思い出しました。

どうも、おひさしゅう。 アラガイさんにしては珍しく 小気味良く武骨なラインで書かれている詩だと思いました。 肩肘張って生きてきた軌跡が伺えます。 ただ、勿体ないですね。 はっきり言って、 アラガイさんは、全体的な雰囲気で押し通すきらいがある。 それでは直ぐに、詩は流れてしまう。 一つの詩が爪痕を残すためには、 キラーフレーズの存在が必要となって参ります。 もっとも、ひとによって、どの部分が刺さるかは違うのですが。 アラガイさんは、 もう申し分なく書けているので、 そろそろ意図的にキラーフレーズを創るようにした方が良いでしょう。 詩句を書き留めていると仰有ってましたね？ その方向で良いのですが、 この詩にはこの詩だけのキラーフレーズが必要なように思います。 ただ、傲慢にはなれない方なので、 パワーフレーズを使えないところが痛いですが。 ※キラーフレーズ→1文で虜にする詩句。 　パワーフレーズ→強い言い切りの詩句。 私の中では、こんな感じです。

エイクピアさん、コメントありがとうございます。 仮名エイクピア。どんな意味があるのだろう、と調べてみたのだがよくわからない。 エイクとピアをくっつけた造語でしょうか。ならば痛みを伴う仲間たちってことかな？ 英語なんて小学生のレベル、いや、小学生の方が知識は上だろう。 ということで、 コメントいただいたのですが、本当はね、宇宙に撒いてほしい。 それは無理だろうから海に流してほしい。還してほしい。というのはわたしの本音ですね。 まあ確かに法律上は難しくなっているのでしょうが、 そんなの関係ねえや、です。ちょっと小舟を浮かべてサラ～と撒いてしまえばいいのです。 見られてしまわないように。笑 しかし、いただいてなんですが、こういうコメントがイチバン困惑するのです。 あなたの読み、感想が批評として伝わってこない。 何を畏れているのでしょうか？ 確かにわたしは短気で、すぐに暴言を怒鳴り散らす性格ではありますが、 文字や言葉に手を出すことはありませんよ。笑 感想も付かないくらいダメならばダメ。 山茶花で何を思い出したのか、 それくらいは書いてチョーよ。 と、言いたいけれれども、 批評することを畏れないでください。 気持ち込められた称賛ならば兎も角、 皆さんがよく使う手心。 単なる褒め言葉なんか、蛙に小便ですよ。笑

レモンさん、御復活ですね。 お忙しいところ、わざわざコメント頂きありがとうございます。 そうですね。 流れてしまう。というのは即興の書き手には悩み処ですね。確かに。 意図的に隠されたものが足りていないからでしょう。 構造的な問題ですが、しかしね、 詩は小説でもないのだから、 あまり言葉で弄くっても本来の美しさが阻害されてしまう。 などといった弱点を併用してしまう問題は有ると思うのです。 なので、キラーフレーズ。殺人的な文言ですか。 これもよほど考えてか、閃いてか、センスよく置かないと、 あまり固執し過ぎると嘘が羽根板に舞い上がれ、で 上辺だけのもので終わってしまう畏れもあります。が、 この辺りは、ご指摘を参考に詩作に活かしてみようと思います。

こんばんは。 僕は批評は苦手ということは先日お伝えしましたので、頓珍漢でしたらおゆるしくださいね。 この詩についての僕からの印象は、非常に引き締まっているし、 >>踏切を横向きに停止する とはどういうことだろうか？と頭を使わせられもしました。 ひとつだけ、僕は燕から見た人間に対する眼差しとか不満などがもっと見たいというか、気になるので、それが詩の中に更に明確にあったらば　どんな風になるのだろうか？と 考えました。 >>僕がひらひらと舞い上がれば >>脈々と君たちは墜ちてくるよ というのは燕の視点なのかな、と一瞬考えたのですが、ちょっとそこは判別出来なかったので、教えて頂けるのなら教えて下さい。

ぼんじゅーるさん、今晩わ。コメントありがとうございます。 ～僕がひらひらと舞い上がれば、脈々と君たちは墜ちてくるよ。 お問い合わせの箇所ですが、大阪万博ですね。ミャクミャク。 というのは冗談です。笑　ごめんね。忘れちって、 いまから凡そ5分前にもう一度読み直して思い出しましたよ。 これは山茶花と椿の違いを意識したのかなって、 山茶花は葉から落ちて、椿は花ごとぽっくり落ちる。 つまり冴えない僕は時間相応に草臥れていくけど、 生き旺盛な君たちは落ちるときも一斉に早い。 ってことが念頭にあるような気もします。 これは当時の作者に直接聞いてみないと、 もうほとんど信憑性もないのでは、 と思います。

とても細かいことで恐縮なのですが、アラガイsさんとお呼びしたらいいのかアラガイさんでもいいのか、少し気になっています。 早速のお返事、ありがとうございます。 僕も先程読み直しをさせて頂きましたら、映像が浮かばなかった冒頭がぱっと思い浮かんだので不思議な体験をしました。 踏切のシーンですが、 最初に車の停止が浮かび、いや、徒歩？自転車もありうるのか　と あるいはこれは僕の思いすぎでしょう、踏切ですから思い詰めては横向きに留まり、口角を上げる、傷つきがちの人の姿も。 浮かびました。 わかりやすくご説明くださり、感謝致します。 これは僕の読解力の問題ですが、今回教えて頂いた情報により詩の輪郭が、あらたに見えて参りました。 タイトルはなぜサザンカなのだろう？という疑問もありましたので、 ご説明を貰えて読む際の足掛かりとなりました。 燕が気になるのは、僕が燕側に感情移入をしたからかもしれません。 ではでは、また懲りずに未熟なコメントをするかもしれませんが、そのときは ご容赦下さい。

再度ありがとう。 母家に咲いていたのですよ。見事な椿も山茶花も。いまでは全て無くしてしまったのは僕が土地ごと売り飛ばしてしまったからです。いまでも罪悪感は残ります。 踏切り、JR（旧国鉄）交通機関。これが抵抗の象徴のようなものです。 高速道路にしても高架橋にしても、一体誰がどんな権利を得てこの土地この場所を独占してしまうのか。 みんなの利便性が向上するでしょ？ 知らねえよ。関係ねえよ。みたいな、笑

アラガイさんの詩、そういやアラガイさんの詩だ、と意識して読んだことはあまりなかった。今回はちょっと意識して読んだ。他の人の作品へ結構厳しめにコメントしてるアラガイさんのパーソナリティも意識して。それで読んだ結果、書き出しは茫洋としていて、いまいちピンと来ない、食いつきがない印象がしたけど、尻上がりに筆力を見せつけていく様は、言うだけのことはあると思わせた。そして最終連。完璧に決まっているじゃないか。 密猟者のような目線で見送るならば 海に散骨してほしい いいね、こういう締めステレオさん大好きだよ。だからこそ書き出しの印象が薄いのが悔やまれた。だがアラガイさんのことだ。ここを読み取れないなんて、とか内心思うかもしれない。とりあえず締めに惹きつけられたのでコメントさせていただいた。

Stereotype2085さん、コメントありがとうございます。 いやあ、詩って、やっぱりいいですね。 何がいいかって、 ひとり炬燵に入り蜜柑でも囓りながら眺め読む他人の意見 普段から世間を憚るわたしにとっては、 この上ない刺激的な喜びです。 投稿することの喜びは、 もちろんその共時性にあるわけで、 顔も知らない、 会ったこともない人からの 感想意見を読むというのは、 考えてみれば初対面で向き合うような刺激がある。 それも相互関係に緊張感を強いられないという良さもある。 もう少し若い頃は派手にやり取りする あのバラエティ感覚も楽しみ方のひとつでしたが、 いまではそんなパワーも薄れ 次第に内面的な楽しみ方に変わってきていますね。 しかし落ち着いてはいられない。 年寄りは見た目のようにショボい、 なんて言われるようになれば創作する人間としてはお終いです。 落ちていくパワーや技術に代わり得るものは在るはずです。 その意欲だけは失いたくはない。 という前置きも長くなりましたが、 どうも愚痴る癖はやはり歳のせいでしょうか。 ピンとこない。 ここに挙げた作品はメッセージ性が強く滲み出ていると思います。 なので、ピンとこない。 わたしも他の作品を拝見してピンとこないことがある。 自分の認識とイメージが重なり合わない。 こんなことはしょっちゅうあって、 それは多分に経験からイメージさせる その意識の違いが作用させるのでしょう。 自分には自分の思い込みがあって、 それが正解だろうが、間違いだろうと、 仕方ないことですね。 なので、 はっきりとイメージの違いを表明してくださるのは喜ばしいのです。 意外に思えたのは 終わりを褒めていただいたことですね。 この終わり方は なんだか息切れしちゃって、 でも、だらだらと引き延ばすのもな、 とか思い。その唐突感に、 自分では不満が残るのです。 こんな感想の違いもおもしろい。 だから詩はおもしろい。 このような呟きを自信を持ちながら発せられること、 何十年かかったのだろう と、 また詩の持つ深みにはまっていきそうです。