Butterfly - B-REVIEW
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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

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二酸化窒素

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Butterfly    

永い永い雨だ すべてがその重みに項垂れて 草の先からも雨が降っている 細い草の陰で羽を合わせ その身体を細く細くしている蝶は 飛ぶことをやめるだろうか いま飛び立てば 地に磔にされると知っているから 身を潜めている 雨は止むことなどまるで知らずに 降り続いている このまま永遠に雨が止まないと知ったとき 蝶は飛ぶことをやめるだろうか 合わせた羽で季節を押し花にして その口付けは雨に塞がれたまま 細い草の陰で 細く細いまま生き続けるだろうか 飛ばない蝶は 生きているのだろうか その世界は生きているのだろうか 標本箱の蝶は 美しい羽を広げたまま永遠に語り続ける 永い永い雨だ 空に向けて傘をさせば 雨音は足音のようでもあり 羽ばたきのようでもある けれど蝶が飛び立つときは いつも静かだった あの草の陰にもう蝶はいない 蝶は飛んだだろうか


Butterfly ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 857.3
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-01-04
コメント日時 2018-01-22
項目全期間(2024/04/24現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:857.3
2024/04/24 12時57分06秒現在
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    作品に書かれた推薦文

Butterfly コメントセクション

コメント数(9)
アラメルモ
(2018-01-04)

比喩の関係におかれた雨と草と蝶。このまま永遠に雨が止まないと知ったとき、蝶は飛ぶことをやめるだろうか。この詩から発せられるメッセージをひと言で括るならば、内実はここに集約して受け止めれると思う。つまり雨という自らを閉じ込めてしまう外的な要因。そして草という内的な囲い。もしも雨が降り止んだとき、果たして蝶は世界へ飛び出すことができるのだろうか。~だろうか。この問いかけは、我々が社会の中で孤立する閉塞感を意識的に感じさせてくれる。 比喩の使い方は多様性に富んでいますが、ここでは極力省かれた少ない言葉で集約されていますね。なので目的に添うように詩情も立ち上がっていきます。比喩の扱い方。基本的な操作が身に付いた方だと思います。

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イチゴミルク
(2018-01-05)

はじめまして。 この作品とても感動いたしました。 雨と蝶との関係で自分がとても揺れている様を想像させてくれているのですが 「標本箱の蝶」が一気にそれらを超越して開花させてくれたように感じました。 それを見た瞬間からもはや雨と蝶の関係を飛び越えて すべての想いに答えてくれるかのように僕の心を飛び立たせてくれました。ありがとうございます。

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survof
(2018-01-05)

締めの<あの草の陰にもう蝶はいない/蝶は飛んだだろうか>がとても好きです。全体を引き締めると同時に深い余韻を残してくれる2行だな、と感じました。それからその直前の<永い永い雨だ/空に向けて傘をさせば/雨音は足音のようでもあり/羽ばたきのようでもある>から始まる最後から二番目の連、リズム感があって言葉は跳ねるような印象がありながらも<いつも静かだった>に着地する。イメージがすっと躍動したかと思うとまたすっと何事もなかったように静かになる。そして「蝶はいない」。視覚や聴覚に訴えることばを並べてリズムを作ってから「静か」という観念的な言葉、さらにこれまで述べられてきた思索に暗に言及した最後の2文に繋ぐ。とても巧みな表現だなと感じました。思索にふけっていてふと気づいたら一瞬物音が聞こえてきてはっと我に返る、そんな瞬間に似ています。

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杜 琴乃
(2018-01-08)

アラメルモさん >~だろうか。この問いかけは、我々が社会の中で孤立する閉塞感を意識的に感じさせてくれる。 ありがとうございます。だろうか、と考えを広げているようで、繰り返す自問によって逆に内へ内へと閉じていっているのではないか、という考えもあってこの形となったのだと思います。 もなかさん ありがとうございます。タイトルと「永遠」の反復は最後まで迷っていた箇所です。 二回目の「永遠」は私の未熟さゆえかな、と思います。 逆に一方が無くても伝わるものになっていたと仰って頂いたと受け取り、大変嬉しく思いました。 イチゴミルクさん はじめまして。感動した、というコメントを頂戴いたしまして、大変恐縮です。 私の中のイメージが言葉を通じてイチゴミルクさんのなかで再び映像となれたようでとても嬉しいです。 ありがとうございます。 survofさん >思索にふけっていてふと気づいたら一瞬物音が聞こえてきてはっと我に返る、そんな瞬間に似ている そうなのです。詩が書けるときって何かにとり憑かれたような感じがするのですが、何かのきっかけで我に返るとそこはいつもの自宅で。さっきまで美しい景色の中にいたと思っていたのに実際は片付けの出来ていない部屋で。そんな感じなのです。 最後の二行を好きと仰っていただきとても嬉しいです。ありがとうございます。

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緑川七十七
(2018-01-15)

カメラの振り方がお上手で、すっと頭に映像が浮かびます。 「永い永い雨だ/空に向けて傘をさせば/雨音は足音のようでもあり/羽ばたきのようでもある」 既出コメントと重複しますが、このわずかな躍動からまた静けさへと戻っていく構成が好きです。 自問自答の世界からふと現実に戻る瞬間にも、雨と蝶と草の香りがまだしているような。 全体の品の良さがとてもすてきです。

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なかたつ
(2018-01-16)

 「永い永い雨だ」という大きな大きな世界/視野から、「草の先」という小さな小さな世界/視野へとカメラアイが移る出だしになっています。その後の展開も、この小さな世界を中心に語られていきます。そこでは、語り手がカメラに徹していて、現実であろうと虚構であろうと、目に映るものをそのままに描こうとする姿勢が感じられます。  「細い草の陰」にいる「細く細くしている蝶」と、世界をより小さく小さくとらえようとしています。それでも、語り手は僅かな想いを垣間見せます。「飛ぶことをやめるだろうか」という一行は、その小さな小さな世界を見ている存在だけが語れる一行であり、想い/主観です。  飛び立つと、地に磔にされるという矛盾。一般的なイメージとして、飛び立つことは自由になることだという考えがありますが、飛び立つことがむしろ磔=縛られることに繋がるという意外性があります。だからこそ、身を潜めている蝶。動けないということがむしろ蝶の自由を担保しているのです。飛び立つと、「永い永い雨」によって地上に打ち付けられているのでしょう。直接は描かれていないですが、雨によって地上に打ち付けられるほどやはり「細く細くしている蝶」だということがわかります。  蝶はこの雨が「永い永い雨」であることを知らないのでしょう。そして、語り手はそのことを知っているからこそ、蝶にその想いをぶつけるのです。  このまま永遠に雨が止まないと知ったとき  蝶は飛ぶことをやめるだろうか  もし、僕がこの作品の帯文をつくるとしたら、この2行を使うでしょう。これが疑問となって、作品が展開されると誰もが思うからです。そして、人間にとって蝶というのは自然の一部として見過ごされてしまうこともあります。しかし、人間にとって雨が煩わしいと感じるように、蝶もまた雨が煩わしいのではないかと想うこと。この想いがあるからこそ、「蝶は飛ぶことをやめるだろうか」という疑問が生じ得るのです。  飛ばない蝶は  生きているのだろうか  という別の疑問によって再び作品が展開されます。この2行によって、読み手にも「標本箱の蝶」が自然とイメージしやすくなっています。「美しい羽を広げたまま永遠に語り続ける」という1行は、まさになるほどと思わされました。「飛ばない蝶」≒「標本箱の蝶」にとって、「永い永い雨」が降っていようと降っていなかろうと、その羽の姿を変えることはありません。飛ぶ必要もありません。雨に打たれる必要もありません。雨に怯える必要もありません。ただただそこに居続けるということ。それこそがその美しさを担保するものです。飛ばないからこそ美しさが存在し得るのであり、「標本箱の蝶」が飛び立つとその蝶もまた雨に打ち付けられ、地に磔にされ、羽がぼろぼろになってしまうかもしれません。  つまり、この作品の醍醐味は、多くの人は、蝶は飛ぶものであるという前提をもとに飛ぶ蝶を見て美しいと感じるばかりですが、飛ばないからこそ美しい蝶もいるのだという世界を読み手に示しているのです。  蝶が飛び立つ時、その音はいつも静かだということ。そして、作中世界は「永い永い雨」が降り続けています。蝶の体が雨に打ち付けられてしまうほど細いように、その体が飛び立つ時の音もまたとても細いものなのでしょう。だからこそ、草の陰に蝶からいなくなったことに気づけなかったのでしょう。それでも、本当に飛んだかどうかはその姿を目視していないので、確かなこととして書けないものです。残された結果は、蝶がいなくなったということ。音も立てずに、いなくなったということ。  「飛ばない蝶」として美しかったであろう細い細い蝶は、その美しさと引き換えに、何を求め、どこにいったのでしょうか。その続きは、それぞれの読み手の現実にあるのではないでしょうか。

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まりも
(2018-01-20)

私も「永い永い雨だ 空に向けて傘をさせば 雨音は足音のようでもあり 羽ばたきのようでもある けれど蝶が飛び立つときは いつも静かだった」このフレーズを抜いたのですが・・・ コメント欄を見ると、同じフレーズに触れている方が多いですね。 その他の部分が、少し言葉を重ねすぎているかな、という印象もありました。 蝶、魂のアナロジーとしてしばしば歌われる存在でありますが・・・ 夢、希望、そんな抽象的なものを、具体的な姿としてとらえたイメージのように思われました。 草の端から滴る滴、傘に当たる雨音、リアルな映像が立ち上がる、体感できる。 そのリアリティーがあるゆえに、蝶が「いない」ということが、現実的な喪失として迫って来るような気がしました。

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ほば
(2018-01-21)

閉塞感と不安、魂の象徴のような蝶ですが標本箱が登場することで具体性を帯びたように感じました。 このまま永遠に雨が止まないと知ったとき 蝶は飛ぶことをやめるだろうか ここが好きですね。飛ばない蝶、標本箱にも繋がり詩的な飛躍を期待させるものがありました。

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杜 琴乃
(2018-01-22)

まとめての返信失礼します。 緑川七十七さん 私のイメージは時にテレビアニメのような場面転換をする(道路を歩いているシーンから教室の中へぱっと変わる…ような)ので、今回はノーカット撮影のような感覚で書くことを意識しました。映像を浮かべる効果を出せていたら幸いです。 品が良いと仰って頂き嬉しいです。ありがとうございます! なかたつさん 丁寧にお読みいただきありがとうございます。 ひらひらと飛んでいる蝶を見ると、やはり美しいなと思います。ヒトには無い羽や空を飛ぶことができること、またその羽がもつ色彩。蝶が花に止まり蜜を吸う姿も良いと思います。蝶は長い時間雨に当たりながら飛び続けることはできないそうです。 永い雨、地に磔にされるほどの雨、その中で羽を広げれば恰好の餌食となるでしょう。美しい羽を主張し自由を求めれば、その瞬間に無数の雨に刺されるでしょう。けれどその雨を避ける為に閉じこもり、ほとんど誰にも気づかれないまま美しい羽を守り続けているだけの生き方は、蝶にとっては生きていると言えるのか。 細くしていながら命ある蝶と自由な姿のまま死んでいる蝶、果たしてどちらが蝶にとっての幸せなのか?最後に蝶は飛び立ったのか?それとも…。 と、少しでもお読みいただいた方に想像していだける作品となっていれば幸いです。 まりもさん 同じ言葉を重ねる文章はその加減が難しいですね^^; >リアルな映像が立ち上がる、体感できる。 今回は視線をなるべく固定して、実際に蝶を観察している感覚で書きましたのでリアリティがあると感じていただけてとても嬉しいです。今回もありがとうございます。 KURA_HITOさん お読みいただきありがとうございます。象徴的だったものが具体性を帯びたように感じた・・・とのことで少しでも面白みを感じていただけたなら嬉しいです。

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