三線 半鐘 笛 の音
三線 半鐘 笛 の音
色とりどりの 風車
赤花黄花 揺らされて
色とりどりの 風車
九月の風に 回されて
可愛い頬を 撫でられて
恥ずかしそうに はにかんで
あどけない目で 微笑んで
おぼつかない手で 応えてる
三線 半鐘 笛 の音
三線 半鐘 笛 の音
両手の甲に 墨ハジチ
丈夫な母に なることと
幸せ祈り 刻まれた
娘のための 墨ハジチ
両手の甲に 託された
思いも今は 朧げに
語る相手も いなくなり
やがて消えゆく 物語
三線 半鐘 笛 の音
三線 半鐘 笛 の音
泣かないように 生きてきて
あっという間の 生まれ年
泣かないように 生きてきて
八つ回って 生まれ年
右手に持った 風車
時に回され 風車
高く掲げた 風車
ハジチの野原 いつまでも
三線 半鐘 笛 の音
三線 半鐘 笛 の音
三線 半鐘 笛 の音
三線 半鐘 笛 の音
その風車 回す風
その風車 回す声
その風車 回す笑顔
その風車 回す涙
その風車 譬う喜び
その風車 譬う悲しみ
その風車 譬う心
その風車 譬う命
つなぐ いのち
三線 半鐘 笛 の音
三線 半鐘 笛 の音
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作成日時 2022-05-15
コメント日時 2022-05-19
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 651.8
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2022/05/21現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:651.8
2022/05/21 02時32分23秒現在
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返還50周年ですね!メディアも今年はことに沖縄を取り上げており、 わたしも都度考えさせられる次第です。 北海道のウポポイもそうですが、沖縄〈琉球〉の文化も伝えられていくといいですね。 今ハジチをしている人はいないそうですが、 沖縄出身の若い子がわざわざ伝承のために、と研究家に協力してもらってハジチを手に施したという記事を読みました。 詩はノスタルヂアをかきたてる新日本書紀のテーマソングにでもなりそうな詩でございました。 美しい。
1形といい音といい素晴らしい。風車をまわす様々なものが、皆の生命と繋がっている。
1何か感じるものがあっようで良かったです。 復帰当時、もう生まれてました。 その頃、微かにハジチを見た記憶があります。若い人がされたということ、初めて知りました。手の甲と指なので、今では結構目立ちそうですが、昔と今と同じ気持ちとか、違いとか、気になってきました。
0コメントありがとうございます。 そういう繋がっているという思いが世界中につたわればいいのに、と大げさですがそう思います。
0「なくなるべきでないものは決してなくならない。なくなっていくのはなくなっても良いものだけだ」 たしかこんなことをガイヤシンフォニーという本の中でキングリットインディアンのシャーマンであるボブ・サムが言っていたと思います。 この文化もまた、まだなくなってはいけないものの様に思います。 このカジヤマーについては良くは知りませんが、光景が浮かんでくるようです。 すばらしく描けています。
1すごく風情を感じた(語彙力)
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