この作品は読んだことがありません。
別枠表示
神様と君の思い出
生ぬるい風が頬を撫でる 午後三時の事 二日酔いでもしてるかの様に 世界が回っている 道に寝そべる犬をみた 魂が抜け落ちていて まるで 私の様だと思った 哀しみに火を灯して 戻れない道を戻ろうとした 君の声が聞こえる ここまでおいでって 小指をひとかけら 後は右腕の嚙み後 君が私に残していったもの 月夜の晩に 車を走らせて 帰れない道を 帰ろうとした 神様が 怒っている 笑っているのかもしれない 雨が急に降りだして 私は 笑いが止まらなかった 魂は抜け落ちたまま 犬は目を覚ます 君の声が聞こえる さようならって 私は回る世界で 神様とそんなお話をしていた
作成日時 2022-05-01
コメント日時 2022-05-28
神様と君の思い出 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1225.0
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 11
項目 | 全期間(2022/07/07現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 3 | 0 |
総合ポイント | 11 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 3 | 3 |
総合 | 11 | 11 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
とても好きな詩です。
1尾崎ちょこれーとさん 好きな詩と言ってくださって本当にありがとうございます。 これからも書き続けていきたいです。 宜しくお願いします
1>私は 笑いが止まらなかった 私には、ひどく疲れている時や自覚している層より深いところで悲しんでいる時などに、たとえばシャワーなんかを浴びていると突然笑いが止まらないことがあります。笑いながら泣いているんです。そんな時のことを思い出しました。 かなしみの宿る作品ですが、不適切かも知れませんが月の光のように美しい作品だと思いました。
1クヮン・アイ・ユウさん いつも拙作にコメントをありがとうございます。 笑いが止まらなかった、は仰る通り心の中で泣いていたと思います。 昔付き合っていた女性をインターネットで偶然に見つけて、当時の事を思い出しておりました。 そして、当時の自分と今の自分を比べて、今の自分の汚れたところ (具体的に汚れた趣味が私にはあって、その事)を非常に恥じまして、辞めないといけないと思いました。 それと同時に、その女性との思い出を、もう手の届かないものとして悲しく思う気持ちもありました。 そんな気持ちで書いた作品だったので、私は、笑いながら、今の自分を恥じて泣いていたのだと思います。 月の様に美しいと仰ってくださった事大変にうれしく思います。 その女性との思い出や、その女性が今でもなお、私を正そうとしてくれているところが作品をそうさせたのかもしれません。 いつも本当にありがとうございます。 拙文失礼いたしました。 変わらぬご指導頂戴できれば幸いです。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
1君の声が聞こえる さようならって 恋愛詩だったのですね。
1田中厚輔さん 拙作にコメントをありがとうございます 恋愛詩という事になるのだと思います コメントありがとうございます
0正直にいって、騙されたと感じました。騙されなかった、という点で、騙されたと感じました。 「魂」や「神様」というのはきわめて正体不明で、それにしては私たちにやけに親近感のある表情をした、イリュージョンのような語であり、概念です。そのイリュージョン性が感じられない、つまりは懐疑を挟む余地のないほど神様がご自身のなかにあたりまえにいるのだと伝わってきます。そのように疑いようのない、善良で素朴な感情が表れている作品だと思いました。 (たとえばそこに手品道具があるのに手品を見せられなかったという意味で、私は騙されたように感じたのでした)
1沙一さん 拙作にコメント誠にございます。 ご返事遅くなり大変に申し訳ありません。 >「魂」や「神様」というのはきわめて正体不明で、それにしては私たちにやけに親近感のある表情をした、イリュージョンのような語であり、概念です。 深く意識せずに使っていた「神様」でしたが、なるほどと大変に勉強になりました。誠にありがとうございます。 正直に申し上げるとこの「神様」は「お酒」の意味で使用したところもあり、その点、私には自然な言葉で使用できたのかもしれないなあ、などとお恥ずかしながら思いました。 とても素敵なコメントを誠にありがとうございました 今後とも変わらぬご指導頂戴できれば幸いです。 何卒宜しくお願い申し上げます。
0午前三時の無敵感、午前四時半虚脱感とはよく言ったものですが(わたしが)。これまでのコメントの流れを汲み取るあたり、ねねむさんは元カノ見つけて躁になって3時の深夜に漂いやりようもない感情をくたびれた犬に重ね、最後はたとえようもない悲哀をただ〈神なるもの〉へ捧げ祈るという、清廉で、真っ直ぐな詩と受け取りたした。若葉かおるこの時期に、ふと昔のこと思い出しながら浸ってみたりしてなんかして。
0全体が夢のようでもあり現のようでもあり、なかなか語り難い感触を読後に残す作品でした。 小指のかけらや右腕の噛み跡といった身体の感覚が挟まれていたり、犬や魂や神様など。ヒトでありヒトでないような、抜け落ちていく有り様をイメージさせるようでもありました。
1森石 州未州さん 拙作にお時間を割いてくださって誠にありがとうございます。 きっかけがあり、昔お付き合いした女性を見つけて思い出に浸っておりました。 仰る通りです。 思い出ってずるいですよね。 いつまでもきらきらしていて。 拙文失礼いたしました。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
0湯煙さん 拙作にお時間を割いてくださって誠にありがとうございます。 >小指のかけらや右腕の噛み跡といった身体の感覚が挟まれていたり ご指摘頂いた通り、リアルにお付き合いした女性を思い出し、身体感覚を敢えて挟んでみました。 いかがだったでしょうか。 拙文失礼いたしました。 今後とも変わらぬご指導頂戴できれば幸甚です。 何卒よろしくお願い申し上げます。
1