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あまてらす   

作成日時 2019-01-08
コメント日時 2019-01-29

電車にとなりあって座ったひとはみずしらずの他人で、ことばをかわすこともなく、肩をすこしふれあわせては、どこかの駅でわかれてしまい、それっきり。このひろい都会で、ふたたび逢うことはないだろうし、逢ってもおそらく気づかない、それにことばをかわすこともないだろう。 ひとびとは、スマホの画面をのぞきこんだり、目をとじていたり、宙をみつめていたり。おなじ世界にいるはずなのに、ちがう世界にいきているみたい。それでも朝の太陽は、ひとびとをあまねく照らす。 いつか、あのひととは、いくつもの、ことばをかわして、こころをかよわせた。たとえ距離はとおくても、おなじ世界にいきていると、感じられたこともあったんだ。わかりあえずに、はなれてしまったけど。ちがう世界にいきているとは、思いたくないんだ。 電車にとなりあって座ったひとはみずしらずの他人で、ことばをかわすことさえないのに、あのひととは、ことばも、こころもかよわせて、いまは、はなれてしまったけど、ちがう世界にいきているとは、思いたくないんだ。ちがう世界にいきているなんて、思いたくないんだよ。


項目全期間(2019/03/21現在)投稿後10日間
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2019/03/21 07時03分33秒現在
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コメント数(10)
オオサカダニケ (2019-01-08):

孤独と優しさを感じました。

沙一 (2019-01-08):

ニケさん、ありがとう。

帆場蔵人 (2019-01-08):

わかりあえず、にはなれても心が通っていた記憶、太陽があまねく人を照らす光景。静かな寂しさを感じました。でも孤独だからこそ心の通い合いの素晴らしさを感じられるわけで、複雑な気持ちは誰もが抱くのでしょうね。

沙一 (2019-01-08):

帆場蔵人さん、ありがとうございます。 孤独だからこそ心の通い合いをすばらしいと感じられる、そのとおりですね、とてもすてきです。

環希 帆乃未 (2019-01-12):

色々有りますね。私は私の答えが合って。沙一さんには沙一さんの考えが有るんだと思います。

沙一 (2019-01-12):

つきみさん、こんにちは。 読んでくださり、なにか思うものがありましたら、うれしいです。

みうら? (2019-01-13):

この人とは繋がれないのかなあと残念に思う時、同時に繋がっている錯覚でもあるんだよねと気がつく。錯覚ではないと否定したいがために肉体のつながりを求めてしまう。肉体の繋がりを持っても本当に繋がったのだろうかと疑問を持つ。例えば、声が聴きたいと思う時に限ってスマホが反応を示さない時とか。そんなことを親しい人に求めるぐらいなら、と不特定な交じりの場において君を知った風な言葉を投げてみたりする。どちらの方が意味があるのかと考えてみると、繋がりの錯覚を世界の前提にすれば、死にたみを抱えている名前も知らない君のことを、僕は知っているよと、嘯くことの方がいいんじゃなかろうかと、私は考えていたりする。というようなことを読んで思いました。

沙一 (2019-01-13):

みうらさん、こんばんは。 繋がりの錯覚という、みうらさんの感覚もよくわかります。ただ自分は、他者性こそ錯覚ではないかなと思うときもあります。無意識下では、みんなどこかで繋がっているんじゃないかなと。そうであったらいいな、とも。 コメントありがとうございます。

社町 迅 (2019-01-29):

なんだか弱々しい「そう思いたくない」という思い。抽象的な世界観、パステルカラーな雰囲気の文章ですね。「ことば」「こころ」「ひと」という他社の存在や繋がりをイメージする語がひらがなで書かれている事がそう思わせるのではないかと思います。 しかし内容に入り込むと、太陽は淡い光で人々を照らしているということでもなく、無機物的な確かさの日差しを人々に当てているような印象も受けます。 輪郭のある確かさで作られた世界、あるいは日々を、誰かがいないという喪失感がある故にぼんやりと認識してしまう感覚なのかなあ、と思いました。

沙一 (2019-01-29):

社町 迅 さん ひらがなの多用は意図的というより、なんとなく、感覚的なものだったんですね。ただ、だからこそなのか、そのときの心境がこういう文体にあらわれたのかもしれません。 社町さんのコメントには、見抜かれた心地がしました。 コメントをありがとうございます。

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